アレルギーっ子家族の応援サイト|へっちゃら

えごま油にはオメガ3が豊富?アレルギーには効果ある?

アレルギーの本当?食品・食べ物 食品・飲み物

「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

「えごま油ってオメガ3が多いんでしょ?」

健康を意識している人なら、一度は聞いたことがあるかもしれません。

えごま油は、健康に良い油として紹介されることが多い食品です。特に注目されているのが、**α-リノレン酸(ALA)**という脂肪酸。これは植物由来のオメガ3系脂肪酸です。

そして、オメガ3といえば「炎症を抑える」「免疫に関係する」といった話も出てきます。

となると、こんな疑問が出てきます。

「えごま油って、アレルギーにも良いんじゃない?」

実際に、えごま油とアレルギーや炎症との関係を調べた研究はあります。

しかも調べてみると、単純に「アレルギーに効く」「効かない」だけでは終わらない話でした。

この記事のポイント

・えごま油はα-リノレン酸というオメガ3を豊富に含む
・オメガ3は炎症や免疫反応との関係が研究されている
・えごま油そのものを使ったアレルギー研究もある
・マウスや細胞を使った研究では、気になる結果が出ている
・一方で、人のアレルギーを改善する効果については、まだ分からない部分も多い

えごま油は本当にオメガ3が豊富なの?

まず、ここからです。

えごま油が「オメガ3の油」と言われるのには、ちゃんと理由があります。

えごま油に多く含まれているのが、**α-リノレン酸(ALA)**です。

α-リノレン酸は、オメガ3系の多価不飽和脂肪酸の一つ。えごま種子油では、α-リノレン酸が約59~71%を占めるというレビューもあり、植物油の中でもかなり多い部類です。品種や製造方法などによって割合は変わります。

別のレビューでも、えごま種子油のα-リノレン酸は54~64%程度とされており、やはり非常に多いことが分かります。

ここは覚えておきたい

えごま油=オメガ3が多い油

というイメージは、単なる宣伝文句というわけではありません。

えごま油に多く含まれるα-リノレン酸そのものが、オメガ3系脂肪酸だからです。

そもそも、オメガ3とアレルギーには関係があるの?

では、なぜ「オメガ3がアレルギーに良い」という話につながるのでしょうか。

その理由の一つが、炎症や免疫反応との関係です。

オメガ3系脂肪酸は、炎症反応や免疫系の働きとの関係が研究されてきました。過去のレビューでも、オメガ3系脂肪酸が抗炎症作用を持ち、免疫反応を調整する可能性が取り上げられています。

アレルギーでは、免疫反応が関係して、その結果として炎症が起こります。

そこで、

オメガ3
↓
炎症・免疫に作用する
↓
アレルギーにも何か関係するのでは?

という考え方が出てくるわけです。

これは、完全に突拍子もない話というわけではありません。

ただし、ここから先は少し複雑です。

オメガ3ならアレルギーに良い、とは限らない

オメガ3とアレルギーについては、実際に人を対象とした研究もあります。

ところが、2009年のシステマティックレビュー・メタ解析では、オメガ3の摂取によってアレルギー疾患の発症や感作を一貫して減らすという明確な効果は確認されませんでした。

また、子どもの時期のオメガ3摂取について調べた別のシステマティックレビュー・メタ解析でも、アトピー、喘鳴、湿疹などのリスクを明確に下げるという十分な証拠は得られていません。

ここだけ見ると、

「じゃあ、オメガ3ってアレルギーに関係ないんじゃない?」

と思いますよね。

でも、ここで終わらないのが今回の話です。

「オメガ3全体の研究」と「えごま油そのものの研究」は別だからです。

えごま油には、実際にアレルギー反応や炎症を調べた研究があります。

えごま油そのものをアレルギーで調べた研究がある

2008年の研究では、卵白アルブミンでアレルギー性の気道炎症を起こしたマウスに、えごま油を含む食餌を与えています。

その結果、えごま油を与えたマウスでは、TNF-α、IL-1β、IL-6などの炎症性サイトカインの産生が低下しました。

一方で、好酸球の集積やヒスタミンなど、調べたすべての炎症関連物質が低下したわけではありませんでした。研究者は、えごま油が炎症性サイトカインを減らすことで炎症を和らげる可能性を示していますが、アレルギー反応全体を抑える結果ではありませんでした。

これ、結構面白い結果です。

「全部に効いたわけではないけど、一部の炎症反応には変化があった」

ということだからです。

さらに別のマウス研究では、α-リノレン酸を多く含むえごま油を使った食餌によって、卵白アルブミンに対するIgE抗体反応やアナフィラキシーによる死亡率が低下したという結果も報告されています。

ただし、これもマウスの研究です。

人間がえごま油を食べたら同じことが起こる、とまでは言えません。

でも、ここはちょっと気になる

「えごま油がアレルギーに良い」という話を調べてみると、少なくとも動物実験では、アレルギー反応や炎症との関係を調べた研究が実際にあります。

つまり、完全に根拠のないところから出てきた話というわけではなさそうです。

人間を対象にした研究ではどうなの?

ここが一番知りたいところですよね。

えごま油については、人を対象にした研究もあります。

2026年に発表されたランダム化比較試験では、健康な喫煙者を対象に、えごま油を1日4.8g、8週間摂取してもらい、炎症反応などが調べられました。

その結果、TNF-αのmRNA発現が低下し、血液中のα-リノレン酸も増加しました。つまり、人がえごま油を摂取したときに、体内のオメガ3の状態や一部の炎症関連指標に変化が起こる可能性が示されています。

ただ、この研究の対象は「アレルギー患者」ではありません。

そのため、

えごま油を食べる
→ 炎症関連の変化が起こる
→ アレルギー症状が良くなる

というところまでは、この研究からは分かりません。

でも、えごま油のα-リノレン酸が実際に体内の脂肪酸組成に影響することや、炎症との関係が人でも研究されていることは分かります。

アトピー性皮膚炎との関係も研究されている

さらに最近、ちょっと気になる研究がありました。

2025年に発表された研究では、えごま種子油と、そのエタノール抽出物について、人の皮膚細胞を使ってアトピー性炎症への影響が調べられています。

その研究では、えごま種子の抽出物によって、TNF-αやIL-1β、IL-6、IL-8、IL-33など、炎症に関係する物質の発現が低下しました。

さらに、炎症に関係するMAPK/NF-κBやJAK/STATといったシグナル経路への作用も確認されています。

これも「えごま油を食べたらアトピーが改善した」という研究ではありません。

人の皮膚細胞を使った研究です。

それでも、

えごま
→ 炎症
→ アトピー性の炎症

というところまで、実際に研究が進んでいるのは興味深いところです。

えごま油には、アレルギーとの関係を調べる理由がちゃんとある

ここまでを一度整理してみます。

調べたこと分かっていること
えごま油とオメガ3α-リノレン酸を非常に多く含む
オメガ3と炎症炎症・免疫反応との関係が研究されている
えごま油とアレルギー性炎症マウスで炎症性サイトカインなどへの作用が報告されている
えごま油とIgEマウスでIgE反応への影響を調べた研究がある
えごまとアトピー性炎症人の皮膚細胞を使った研究で炎症関連物質への作用が報告されている
人のアレルギー症状えごま油を食べることで改善するかは、まだ十分に分かっていない

こうして並べてみると、「えごま油がアレルギーに良い」という話がどこから出てきたのか、少し見えてきます。

単純に「健康に良さそうだからアレルギーにも良さそう」というだけではありません。

オメガ3であるα-リノレン酸が多いこと。
炎症や免疫との関係が研究されていること。
そして、えごま油そのものを使ったアレルギー関連の研究が実際にあること。

このあたりが重なっているようです。

じゃあ、えごま油を食べればアレルギーは良くなる?

ここまでくると、一番気になるのがこれです。

残念ながら……という言い方をする必要もないでしょう。

今の研究では、そこまではまだ分かっていません。

でも、「分かっていない」と「何も関係がない」は同じではありません。

えごま油にはα-リノレン酸が豊富に含まれていて、オメガ3と炎症・免疫の関係は研究されています。

さらに、えごま油を使った動物実験では、アレルギー性の炎症やIgE反応などに変化が見られた研究もあります。

人を対象にした研究でも、えごま油を摂取することで、血中のα-リノレン酸が増えたり、一部の炎症関連指標に変化が見られたりしています。

だから、

「えごま油はアレルギーに効く」とまでは言えない。

でも、えごま油に含まれるオメガ3と炎症・免疫との関係には、実際に研究されている部分がある。

このくらいが、今のところ一番しっくりくるのではないでしょうか。

えごま油は「アレルギーに効く油」なのか?

今回調べてみて面白かったのは、えごま油とアレルギーの関係が、単なる健康食品のイメージだけで語られているわけではなかったことです。

えごま油はオメガ3のα-リノレン酸を非常に多く含みます。

そのオメガ3については、炎症や免疫反応との関係が以前から研究されています。

そして、えごま油そのものについても、アレルギー性の気道炎症を起こしたマウスや、アトピー性の炎症を起こした皮膚細胞などを使った研究があります。

ただ、人間のアレルギー症状については、まだ分からない部分が残っています。

だから今回の答えは、

えごま油にはオメガ3が豊富。
そして、オメガ3やえごま油と炎症・免疫、アレルギーとの関係を調べた研究も実際にある。

でも、えごま油を食べればアレルギーが改善する、とまではまだ言えない。

というところでしょうか。

それでも、えごま油とアレルギーの関係を調べてみると、「なぜそんな話が出てきたんだろう?」という疑問には、ちゃんと理由がありました。

もしかすると、えごま油のオメガ3がアレルギー反応そのものではなく、アレルギーに伴う炎症や免疫反応の一部に何らかの影響を与えているのかもしれません。

もちろん、ここはまだ「かもしれない」の段階。

でも、こういうところが今後の研究で分かってくると面白そうです。

えごま油とアレルギーの関係。

まだ答えが全部出ているわけではありません。

だからこそ、これからの研究が気になるテーマなのかもしれません。

運営者まっさんの似顔絵

へっちゃらはこんな人が書いています

へっちゃらは実際にアレルギーっ子を育てる父親まっさんが運営しています。1人の子供を育てるだけでも大変なのに、アレっ子はさらに大変だなぁ~と感じながら日々格闘しています。詳しい運営者情報はこちらから

※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

この記事、教えてあげたい人はいませんか?

アレルギーのあるお子さんの周りにいる、ママ友・パパ友や先生にも役立つ情報です

LINEで教えてあげる

コラム・レビューの新着

よく読まれている記事

コメント

アレルギーの本当?カテゴリー内ハッシュタグ

#珍しいアレルギー #療法・施術・改善 #食品・飲み物 #生活・環境 #薬・サプリ #体質・遺伝 #検査・診断
タイトルとURLをコピーしました