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食物アレルギーは治る?いつか食べられるようになる?

食物アレルギーは治る?いつか食べられるようになる? きほんの知識

「うちの子ずっと卵(小麦、乳製品など)が食べられないのかな?」「この子に卵料理は食べさせてあげれないのかな?」「大きくなったら免疫機能が整って食べれるようになる!」って聞くけど本当かな?食物アレルギーの子を育てていると、そんなふうに考えることがあるかもしれません。

食物アレルギーは、成長とともに食べられるようになる子が多い一方で、大人になっても続く子もいます。ここでは、食べられるようになる目安と、見守るうえで気を付けたいことを整理します。

結論:鶏卵・牛乳・小麦のアレルギーは、成長とともに、食べられるようになる子が多いです。

つまり、食べ物に過剰に反応しなくなる、ということです。ただし、「食べられるかどうか」は、自己判断せず、医師の検査で確かめます。

(木の実類・そば・落花生などは続きやすい傾向があり、アレルギーの種類自体が移り変わることもあります。焦らず、定期的な受診で確認していきましょう)

多くは成長とともに食べられるようになる

多くは成長とともに食べられるようになる

赤ちゃんの頃に始まる鶏卵・牛乳・小麦などのアレルギーは、成長とともに食べられるようになる子が多いことがわかっています。これを「耐性の獲得」といいます。

食物食べられるようになる目安
鶏卵・牛乳・小麦3歳までに約5割、学童までに8〜9割が耐性を獲得する
木の実類・そば・落花生・甲殻類・魚類など耐性を獲得する可能性は低く、続きやすい傾向がある
学童〜成人で新しく発症したもの(甲殻類・小麦・果物類・魚類・そば・落花生など)乳児期に発症したものに比べて、耐性を獲得する可能性は低い
  • 数字は、「食物アレルギーの診療の手引き2017」に示されている目安です。経過には個人差があります。

食物によって「治りやすさ」が違う

鶏卵・牛乳・小麦は、多くが成長とともに食べられるようになる一方、木の実類・そば・落花生・甲殻類・魚類は、耐性を獲得しにくく、続きやすいとされています(食物アレルギーの診療の手引き)。学童期から成人で新しく発症したものも、乳児期に発症したものに比べて、耐性を獲得する可能性は低いとされています。

アレルギーの種類そのものが移り変わっていく

アレルギーマーチ

年齢とともに、アレルギーの種類そのものが移り変わっていくこともあります。この流れは「アレルギーマーチ」と呼ばれています。馬場實医師が初めて提唱した概念です。詳しくは「子供に多いアレルギー4種類|肌荒れ・喘息・鼻炎・結膜炎」や「アレルギーマーチとは|湿疹→食物アレルギー→喘息→鼻炎への流れ」で解説しています。

ここでは、「食べられるようになるかどうか」だけでなく、「アレルギーの現れ方自体も、年齢で変わっていく」という点だけ、押さえておいてください。

医師の検査・判断で確認する

自己判断しない

食物経口負荷試験とは

「もう食べられるかも」と思っても、自己判断で食べさせるのは危険です。医療機関では、アレルギーが疑われる食品を、1回または何回かに分けて食べさせて、症状の有無を確認する「食物経口負荷試験」という検査を行います。この検査では、アナフィラキシーなどの重い症状が出る可能性があるため、緊急対応ができる体制を整えて行われます(診療の手引き2023)。すでにアレルギーがあるとわかっている食物を初めて食べさせるときも、この検査に準じた注意が必要とされています。自己判断で食べさせず、必ず医師に相談してください。

受診・検査の間隔の目安

年齢検査の間隔の目安
3歳未満6か月ごと
3歳以上6歳未満6か月〜1年ごと
6歳以上1年ごと、またはそれ以上の間隔
  • 「食物アレルギーの診療の手引き2017」と島根県の資料(島根大学医学部皮膚科の医師による回答)に示されている目安です。実際の間隔は、主治医の指示に従ってください。
  • 保育所・幼稚園・小学校に入る前には、それまで食べたことのない食品について、食物経口負荷試験で確定診断しておくことが望ましいとされています。

「除去のしすぎ」にも注意

食べられるようになってきているのに、不安から、必要以上に除去を続けてしまうケースもあります。食物アレルギーの管理の原則は、食べると症状が誘発される食物だけを除去することです。「念のため」「心配だから」といって、除去する食物を増やさないこと、また、原因食物でも、症状が誘発されない「食べられる範囲」までは食べられることが、診療の手引き2023に示されています。定期的な受診で、今の状態を確認しながら進めることが大切です。

焦らずゆっくり見守ることが大切

経過を見守るうえで大切なこと
  • 定期的に受診し、負荷試験などで「食べられる範囲」を確認していく
  • 自己判断で「もう大丈夫」と食べさせたり、逆に必要以上に除去し続けたりしない
  • 成長の節目(入園・入学)で、園・学校と情報を更新する

「いつか食べられるようになる」という希望を持ちつつ、焦らず、医師とともに経過を見守ることが大切です。

まとめ

食物アレルギーは、成長とともに変わっていきます。

  • 鶏卵・牛乳・小麦の多くは、3歳までに約半数、学童までに8〜9割が食べられるようになる
  • 木の実類・そば・落花生などは、続きやすい傾向がある
  • 「治ったかどうか」は、自己判断せず、食物経口負荷試験などで確認する
  • 経過は、医師とともに確認しながら、焦らず見守る

「へっちゃら」まっさんより

うちの子も、「小麦」や「ゴマ」など、食べ始めはすぐに症状が出ていました。咳や腹痛、咳がずっと止まらなくなったりすることもありました。

その時は、「これがずっと続くのかな?」「食べられるようになるのかな?」「卵なんて色んな料理に入っているのに、生活していけるのかな?」と心底心配しておりましたが、4歳になり、「小麦」や「ゴマ」などは食べられるようになりました。

大きくなるにつれて、だんだんと食べられるものが増えてきたので、ほっとしています。

参考にした情報源

運営者まっさんの似顔絵

へっちゃらはこんな人が書いています

へっちゃらは実際にアレルギーっ子を育てる父親まっさんが運営しています。1人の子供を育てるだけでも大変なのに、アレっ子はさらに大変だなぁ~と感じながら日々格闘しています。詳しい運営者情報はこちらから

※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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