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⑦仮性アレルギーと不耐性

赤身魚と牛乳を描いたイラスト 食事とアレルギー

子供が咳をしたり、身体を掻きだしたりすると、「これ食べたらアレルギーでるかな?」「この症状、もしかしてアレルギー?」と、毎日の食事のたびに気になってしまいますよね。実は、食べ物の中には、アレルギーとよく似た症状が出るのに、実際はアレルギーではないものもあります。その代表が「仮性アレルギー」と「不耐性」です。ここでは、それぞれどんなものか、判断に迷ったときの考え方とあわせてまとめました。

アレルギーとよく似た症状を起こす食べ物があります

じんましんや腹痛が出ると、つい「アレルギーかも」と思ってしまいますが、実はアレルギーとは違う仕組みで、よく似た症状が出ることがあります。それが「仮性アレルギー」と「不耐性」です。

仮性アレルギー:赤身魚の「ヒスタミン食中毒」

食べ物の中には、ヒスタミンなどアレルギーの症状を引き起こす物質そのものを含んでいて、免疫の反応を介さずに、アレルギーとそっくりの症状を起こすものがあります。これを「仮性アレルギー(仮性アレルゲン)」と呼びます。

代表的なのが、サバ・マグロ・イワシ・サンマ・ブリ・アジなどの赤身魚を食べたあとに、顔が赤くなる、じんましんが出る、頭痛や吐き気がする「ヒスタミン食中毒」です(東京都保健医療局)。

  • 魚の保存状態が悪いと、菌の働きでヒスタミンという物質が作られます
  • ヒスタミンは加熱しても分解されないため、焼き魚や煮魚でも症状が出ることがあります
  • 体質に関係なく、誰にでも起こりうるものです
  • 食べてから1時間以内に症状が出ることが多いとされています

人によってはサバを食べたあとにじんましんが出ることがあります、実はアレルギーではなくこのヒスタミン食中毒だと考えられている、という報告もあります。魚を購入したらすぐに冷蔵・冷凍し、常温に長時間置かないことが予防のポイントです。

赤身魚以外にも、たけのこ(あく抜きが不十分だとのどがイガイガする)、チーズ(特にパルメザンなど熟成タイプ)、ビール、トマトなども、仮性アレルゲンを含む食品として知られています。「これを食べるといつもかゆくなる気がする」というものがあれば、こうした仮性アレルギーの可能性も一つの視点として持っておくと安心です。

仮性アレルギーと不耐性、食物アレルギーの違いを示した図

不耐性:牛乳の「乳糖不耐症」

牛乳を飲んでお腹がゴロゴロする、下痢をする——これも、アレルギーではなく「乳糖不耐症」という「不耐性」であることがあります。仮性アレルギーが「化学物質が直接作用する」ものだったのに対し、不耐性は「消化・分解する力が足りない」ことで起こる、また別の仕組みです。

  • 乳糖(ラクトース)を分解する酵素が少ないために起こる、消化の問題です
  • 症状はお腹まわり(下痢・腹痛・お腹の張り)が中心で、じんましんなどの皮膚症状は基本的に出ません
  • アジア人は特にこの酵素が少なくなりやすいといわれています
  • 少量ずつ分けて飲む、温めて飲むと症状が出にくいこともあります

一方の牛乳アレルギーは、牛乳のたんぱく質に対する免疫の反応で、じんましんや呼吸困難など、より重い症状につながることもあります。お腹の症状だけでなく、皮膚や呼吸器にも症状が出る場合は、自己判断せず医療機関を受診してください。

「念のため」避けなくていい食べ物もあります

除去の範囲を広げすぎないことも大切です。卵殻カルシウムや醤油・味噌など、表示を見て避ける必要のない食品については「除去食・食事管理」で詳しく解説しています。

迷ったときは自己判断せず、医師に相談を

ヒスタミン食中毒(仮性アレルギー)や乳糖不耐症(不耐性)は、アレルギーとは対処法が異なります。見た目の症状だけで自己判断せず、次のような情報を記録して医師に相談すると、正確な診断につながりやすくなります。

  • 何を、どのくらい食べたか
  • 食べてから症状が出るまでの時間
  • 症状の内容(皮膚だけか、お腹だけか、両方か)
  • 同じ食品で毎回同じ症状が出るか

症状の見分け方は「アレルギー症状のチェックリスト」もあわせてご覧ください。

まとめ

  • 赤身魚のじんましんは、アレルギーではなく「仮性アレルギー(ヒスタミン食中毒)」のことが多い
  • たけのこ・チーズ・ビール・トマトなども仮性アレルゲンを含む食品として知られている
  • 牛乳のお腹の不調は、アレルギーではなく「不耐性(乳糖不耐症)」のこともある
  • 「念のため」の除去は広げすぎず、必要最小限を基本にする
  • 症状の内容・タイミングを記録し、自己判断せず医師に相談する

食べ物と症状の関係は、自己判断が難しいことも多いです。気になる症状があれば、必ず医療機関に相談してください(詳しくは免責事項をご確認ください)。

この記事は、食物アレルギーのあるお子さんを育てる運営者「まっさん」が、自身の経験と厚生労働省・専門機関等の公開情報をもとにまとめています。

参考にした情報源

運営者まっさんの似顔絵

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※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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