「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
プラスチック製のものに触れていたら、
なんだかかゆい。
触れていた場所が赤くなった。
そんなことがあると、
「プラスチックにアレルギー?」
と思いますよね。
私たちの身の回りには、
- スマホケース
- メガネ
- 文房具
- おもちゃ
- 日用品
など、プラスチック製品がたくさんあります。
もしプラスチックに触れるたびに皮膚が反応したら、
「これってプラスチックアレルギーなの?」
と気になるところです。
そこで今回、調べてみました。
プラスチックに触れてアレルギー反応することはある?
あります。
ただし、ここには一つ大事なポイントがあります。
「プラスチックそのもの」に反応しているとは限りません。
日本皮膚科学会によると、プラスチック製品に使われている、
- ホルムアルデヒド
- 着色剤
- 紫外線吸収剤
- 抗菌剤
などが、アレルギー性接触皮膚炎を起こすことがあります。
今回の結論
プラスチック製品との接触でアレルギー性の皮膚炎が起こることはあります。
ただし、
「すべてのプラスチックにアレルギーがある」
という意味ではなく、
製品に含まれている特定の成分が原因になっている場合があります。
つまり、
「プラスチックに触れると反応する」
ことと、
「プラスチック全部がダメ」
ということは、同じではありません。
そもそも、プラスチックって一つの物質じゃない?
ここが今回、一番大事なところです。
私たちは、
プラスチック=一つの物質
のように考えがちです。
でも実際には、プラスチック製品にはさまざまな材料や成分が使われています。
| 製品の中で使われるもの | 役割の例 |
|---|---|
| 樹脂 | 製品の基本となる材料 |
| 着色剤・顔料 | 色をつける |
| 紫外線吸収剤 | 紫外線による劣化を防ぐ |
| 抗菌剤 | 抗菌機能を加える |
| 接着剤など | 製品を作る・部品を固定する |
また、日本皮膚科学会の接触皮膚炎診療ガイドラインでは、エポキシレジンやアクリル樹脂などの樹脂も、アレルギー性接触皮膚炎の原因物質として挙げられています。
つまり、
プラスチック製品に触れる
↓
製品に含まれる特定の成分が皮膚に触れる
↓
その成分にアレルギーがある場合、皮膚炎が起こることがある
という流れです。
じゃあ「ただのかぶれ」と何が違うの?
皮膚が赤くなる。
かゆくなる。
湿疹が出る。
こう聞くと、
「それって、ただのかぶれじゃないの?」
と思いますよね。
実は、接触による皮膚炎には、大きく違うタイプがあります。
| 刺激性接触皮膚炎 | アレルギー性接触皮膚炎 | |
|---|---|---|
| 原因 | 物質そのものの刺激 | 特定の物質へのアレルギー反応 |
| 誰にでも起こる? | 条件によっては起こる | その物質にアレルギーがある人に起こる |
| プラスチック製品の場合 | 製品による刺激などが原因になることがある | 製品に含まれる特定の成分が原因になることがある |
日本皮膚科学会では、アレルギー性接触皮膚炎は、特定の物質に感作された人が再びその物質に触れることで炎症が起こる仕組みと説明されています。
つまり、
赤くなった=必ずアレルギー
ではありません。
見た目だけで、
刺激によるかぶれなのか。
アレルギー反応なのか。
を判断するのは難しいことがあります。
どんな症状が出る?
接触皮膚炎では、触れた場所に症状が出ることがあります。
| 症状 | どんな状態? |
|---|---|
| 赤み | 皮膚が赤くなる |
| かゆみ | かゆみが続く |
| 湿疹 | 皮膚が荒れる |
| 腫れ | 触れた部分が腫れる |
| 水ぶくれ | 症状が強い場合にできることがある |
接触皮膚炎は、皮膚に触れた物質による刺激やアレルギー反応によって起こり、かゆみや発疹、水ぶくれなどが見られることがあります。
ただし、
「プラスチック製品に触れたあとすぐ症状が出なかったから、関係ない」
とも限りません。
アレルギー性接触皮膚炎では、反応が時間をおいて現れることがあります。
どうして今まで大丈夫だったのに、急に反応するの?
ここも、アレルギー性接触皮膚炎の特徴の一つです。
最初から症状が出るとは限りません。
ある物質に繰り返し触れる
↓
体がその物質をアレルゲンとして認識する状態になることがある
↓
その後、再び同じ物質に触れる
↓
皮膚炎が起こる
このため、
「今まで何年も使っていたのに、急にかぶれた」
ということが起こる場合があります。
どうやって原因を調べる?
アレルギー性接触皮膚炎が疑われる場合、原因を調べるために重要な検査の一つが、
パッチテスト
です。
パッチテストのイメージ
原因として疑われる物質を皮膚に貼る
↓
時間をおいて皮膚の反応を見る
↓
どの物質に反応しているのかを調べる
日本皮膚科学会では、アレルギー性接触皮膚炎の検査で最も重要な検査法としてパッチテストを挙げています。検査条件によって結果が変わるため、皮膚科医など訓練された医療従事者によって行う必要があります。
つまり、
「このプラスチック製品が怪しい」
と思っても、
自分で原因物質を特定するのは簡単ではありません。
じゃあ、どう対策すればいい?
まず大切なのは、
何に触れたあとに症状が出たのかを確認することです。
例えば、
- 同じスマホケースを使ったときだけかゆくなる
- 特定のおもちゃに触れたあとに赤くなる
- 同じ製品を使うたびに同じ場所に症状が出る
という場合は、その製品との関係を考える手がかりになります。
気になるときに記録しておきたいこと
何に触れたか
↓
どこに症状が出たか
↓
いつ症状が出たか
↓
同じことを繰り返していないか
こうした情報は、医療機関で相談するときにも役立つことがあります。
そして、原因が分かった場合の基本は、
原因となる物質との接触を避けること
です。
パッチテストなどで原因が分かれば、その物質を含む製品を避けるための対策につなげられます。
でも、プラスチック製品を全部避ける必要はある?
ありません。
今回調べてみて分かったのは、
「プラスチック製品に反応した」=「すべてのプラスチックが使えない」ではない
ということです。
原因になっているのが、
プラスチック製品そのものなのか。
その中に含まれる樹脂なのか。
着色剤なのか。
紫外線吸収剤なのか。
別の成分なのか。
それによって対策は変わります。
だからこそ、
原因が分からないまま、家にあるプラスチック製品を全部避ける必要はありません。
結局、プラスチックに触れてアレルギー反応することってあるの?
あります。
プラスチック製品との接触によって、アレルギー性接触皮膚炎が起こることがあります。
ただし、
「プラスチックそのものにアレルギー」
とは限りません。
製品に含まれている、
- 樹脂
- 着色剤
- 紫外線吸収剤
- 抗菌剤
- その他の成分
などが原因になっている場合があります。
だから、
「プラスチックに触れたら赤くなった」
というときに本当に知るべきなのは、
「プラスチックがダメなの?」
ではなく、
「その製品の何に皮膚が反応したの?」
なのかもしれません。
それが、今回調べてみて分かった一番大きなポイントでした。
※本記事は、現時点で公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。医師による診断・治療に代わるものではなく、医学的な助言を目的としたものでもありません。症状やアレルギーについてご不安な点、気になる症状がある場合は、自己判断せず、必ず医療機関を受診してください。緊急性の高い症状が見られる場合は、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。詳しくは免責事項をご覧ください。
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