アレルギーっ子への対応に必死になっていると
ふと「上の子(下の子)に、がまんをさせていないかな」と胸が痛むことはありませんか。ここでは、きょうだい児の気持ちへの寄り添い方と、保護者自身の心のケアについて考えます。
こんな場面、心当たりはありませんか。
夕方、お姉ちゃんが幼稚園から帰ってくると、ママは弟のアレルギー用のおやつを準備している真っ最中。「ママ、今日ね……」と話しかけても、「ちょっと待ってね、これ終わったら」という返事。お姉ちゃんは、そのまま何も言わずにリビングの隅で一人、絵本を読み始めました。
夜、寝る前。ママがふと「今日、幼稚園で何かあった?」と聞くと、お姉ちゃんは少し照れくさそうに、でも嬉しそうに、今日あった出来事をたくさん話してくれました。ほんの数分だったけれど、「ちゃんと聞いてもらえた」という安心感が、お姉ちゃんの表情を明るくしていました。
特別な時間じゃなくていい。「あなたのことも、ちゃんと見ているよ」が伝わる瞬間の積み重ねが、きょうだい児にとっては何より大きな意味を持つのかもしれません。
きょうだい児が抱えやすい気持ち
- 「自分ばかり後回しにされている」というさびしさ
- アレルギーの子に気をつかい、自分の気持ちを言えない
- 「自分が我慢すればいい」と早く大人びてしまう
- アレルギーの兄弟に合わせて、家では友達と同じようなおやつを食べさせてもらえない
これらは自然な気持ちで、きょうだい児が悪いわけでも、親の育て方が悪いわけでもありません。
寄り添い方のヒント
「その子だけの時間」をつくる
- 短い時間でも「その子だけ」と向き合う時間をつくる。配偶者にアレルギーっ子のお風呂や寝かしつけを任せて、その間に1対1で過ごすといった工夫も
- 特別なお出かけでなくても大丈夫。寝る前の数分だけでも、「ママを独り占めできる時間」を意識してつくってあげてください
「ずるい」と言われたときの対応
「お兄ちゃん(お姉ちゃん)ばっかりずるい」——おやつやお出かけの場面で、そんな言葉が出ることもあると思います。
- まずは「そう思うよね」「我慢させてるね、ごめんね」と、気持ちをそのまま受け止めてあげましょう。否定から入らないことが大切です
- そのうえで、「〇〇は体に合わないものがあるから、食べられるものを選んでいるんだよ」と、理由をシンプルに伝えます
- 「みんな同じにする」ことより「その子に合わせる」ことが大事、という考え方を、日常の別の例(「背の高さが違うから、踏み台の高さも違うよね」など)で伝えると、納得しやすいこともあります
- きょうだいだけに我慢を強いていないか、大人自身も時々振り返ってみましょう
言葉にして伝える
- 我慢や協力に「ありがとう」「助かったよ」と言葉で伝える
- 「あなたも大切」と、はっきり言葉にして伝える
- 我慢を当たり前にせず、その子の好きなことも大事にする
保護者自身の心のケア
きょうだいみんなを大切にしたいのに手が回らない——そう感じて自分を責めていませんか。すべてを完璧にできる親はいません。あなたは十分がんばっています。
- 「できていないこと」より「できていること」に目を向ける
- パートナーや家族と分担する
- 頼れる人・サービスに頼る
- 疲れたときはパパからママへも読んでみてください
まとめ
- きょうだい児のさびしさは自然な気持ち
- 「あなたも大切」を言葉と時間で伝える
- 保護者自身も、自分を責めず心をケアして
家族の在り方はそれぞれです。無理のない範囲で、できることから取り入れてください。自己判断が難しい場面は、主治医の指示を優先してくださいね。詳しくは免責事項もあわせてご確認ください。
免責事項
この記事は、食物アレルギーのあるお子さんを育てる運営者「まっさん」が、自身の経験と厚生労働省・専門機関等の公開情報をもとにまとめています。治療方針については、必ず主治医の指示を優先してください。詳しくは免責事項をご覧ください。
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