「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「アレルギーがあるなら、無添加のものを選んだほうがいいよ」
こんな話を聞いたことはありませんか?
スーパーでも「無添加」「添加物不使用」と書かれた商品はたくさんあります。アレルギーのある子どもがいると、「できるだけ添加物を避けたほうが安心なのかな」と考えることもありますよね。
でも、ここでちょっと疑問が出てきます。
無添加にすると、アレルギーそのものが良くなるのでしょうか?
調べてみると、食品添加物で実際に症状が出る人はいます。
しかも、添加物を除いた食事で症状が改善した研究もありました。
ただ、その話を「無添加食品ならアレルギーに良い」とまで広げると、少し違ってきます。
食品添加物でアレルギーのような症状が出ることはある
食品添加物には、保存料、着色料、甘味料、香料など、さまざまなものがあります。
これらの中には、ごく一部の人で、じんましんや喘息などの症状を引き起こしたり、悪化させたりすることが報告されているものがあります。
ただし、ここで大切なのが、「食品添加物への反応」と「食物アレルギー」は必ずしも同じではないということです。
食物アレルギーでは、特定の食品に含まれるタンパク質などに対して免疫反応が起こります。
一方、食品添加物による症状には、IgEが関係する典型的なアレルギーとは異なる仕組みの反応も含まれます。
そのため、医学的には「添加物アレルギー」とひとまとめにするより、食品添加物に対する過敏反応や不耐性なども含めて考える必要があります。
「添加物で症状が出る人がいる」ことと、「添加物はアレルギーの原因になる」は同じ意味ではありません。
無添加にしたら症状が改善した研究もある
ここは少し面白いところです。
1980年代の研究では、喘息やじんましんの患者を対象に、食品添加物などを除いた食事を行い、その後に添加物を使った負荷試験をしています。
34人のうち24人が少なくとも1種類の物質に反応し、その24人のうち20人では、添加物などを除いた食事によって症状が大きく改善しました。
しかも、その後の経過でも改善が続いたと報告されています。
別の研究では、慢性じんましんの患者64人に、添加物などを厳しく制限した食事を行いました。
73%で2週間以内に症状が消えるか、大きく軽減したと報告されています。
ただし、その後の負荷試験で、実際に特定の添加物に反応した人は一部でした。
つまり、「無添加にしたら症状が良くなった」という研究は確かにあります。
でも、それだけで「食品添加物が原因だった」と決められるわけではないんです。
子どもではどうなの?
ここはアレルギーっ子家庭として気になるところです。
アレルギー外来を受診した4~15歳の子ども472人を対象に、食品添加物を除いた食事をしたあと、添加物を再び摂取して症状が変化するかを調べた研究があります。
結果は意外なものでした。
添加物が原因だと思われていた子どもたちのうち、二重盲検で反応が確認されたのは一部でした。
つまり、親から見ると「この食品を食べると悪化している」と感じていても、実際に添加物だけを取り出して調べると、同じ反応が確認できないケースもあるわけです。
これは、「気のせい」という意味ではありません。
食品には添加物以外にも、さまざまな成分が入っていますし、その日の体調や感染症、ほかの食品なども関係します。
原因を一つに決めるのは、意外と難しいということです。
じゃあ、無添加食品を選ぶ意味はない?
ここまで読むと、「じゃあ無添加って意味ないの?」と思うかもしれません。
そうとも言えません。
もし特定の食品添加物を摂ると症状が出ることが確認されている人なら、その添加物を避けることには意味があります。
実際、特定の保存料などを負荷試験で確認し、除去することでじんましんが改善した症例も報告されています。
大事なのは、
「無添加だからアレルギーに良い」ではなく、「自分に症状を起こすものが分かっているなら、それを避ける」
という考え方です。
| 考え方 | 実際のところ |
|---|---|
| 無添加食品ならアレルギーが改善する | すべての人に当てはまる根拠はない |
| 添加物で症状が出る人はいる | いる |
| 特定の添加物を除いて症状が改善する人もいる | 研究で報告あり |
| すべてのアレルギーに無添加が必要 | そうとは言えない |
| 原因が分かっている添加物を避ける | 意味がある |
日本で使われている食品添加物は大丈夫なの?
「じゃあ、添加物は危険なのでは?」
ここも気になりますよね。
日本では、食品添加物について食品安全委員会が健康への影響を評価し、そのうえで使用できる食品や使用量などの基準が設定されています。
消費者庁も、現在使用が認められている食品添加物について、安全性を確保するために摂取量の調査などを行っています。
つまり、「食品添加物=危険なものだから、アレルギーのために全部避けるべき」という話でもありません。
一方で、基準を満たしていることと、特定の人が個別に反応しないことは別の話です。
たとえば、ある添加物を多くの人が問題なく食べられていても、その人にとって症状を起こすことが確認されているなら、避ける必要があります。
「無添加」を追いかけすぎるのも注意
もう一つ気をつけたいのが、無添加にこだわるあまり、食べられるものまでどんどん減らしてしまうことです。
特に子どもの場合、食品を次々に除いていくと、食事の選択肢が狭くなってしまいます。
「無添加だから安全」「添加物が入っているから危険」と一括りにするより、本当に症状との関係があるものを見つけるほうが大切です。
原因を調べる必要がある場合は、自己判断で極端な除去を続けるのではなく、医師や管理栄養士などに相談しながら進めたほうが安心です。
結局、無添加ってアレルギーに良いの?
最初の疑問に戻ります。
今回調べて分かったのは、ちょっと意外な答えでした。
無添加食品そのものが、アレルギー体質を改善するとは言えません。
でも、食品添加物の中には、ごく一部の人で症状を引き起こしたり、悪化させたりするものがあります。
その人が原因となる添加物を避ければ、症状が改善する可能性はあります。
つまり、
「無添加だからアレルギーに良い」ではなく、
「自分に反応するものを避けることには意味がある」
ということです。
「無添加」という言葉だけを見ると、なんとなく体に良さそうに感じます。
でも、アレルギーとの関係を調べてみると、もっと大事なのは何が入っているか、そして自分の症状と本当に関係しているのかというところでした。
無添加かどうかだけで食品を選ぶより、食べられるものまで unnecessarily に減らさない。
アレルギーっ子の食事では、そんな視点も大切なのかもしれません。
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