「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「アレルギーの薬って、毎日飲んでいて大丈夫なの?」
花粉症やアレルギー性鼻炎、じんましんなどで薬を使っていると、ふと気になることがあります。
症状が出たときだけ飲むならまだしも、花粉の時期になると何週間も毎日飲むことがありますよね。
子どもに薬を飲ませている家庭なら、「こんなに長く飲ませて、肝臓や腎臓は大丈夫なのかな」と心配になることもあると思います。
薬には有効成分だけが入っているわけではありません。錠剤を固めたり、飲みやすくしたり、薬を安定させたりするための添加剤なども使われています。
毎日体の中に入るものだからこそ、臓器への影響が気になる。
今回は、アレルギー薬の中でも代表的な抗ヒスタミン薬を中心に調べてみました。
薬を飲むと、肝臓や腎臓は何をしている?
薬の成分は、体の中に入ったあとに吸収され、そのまま働き続けるわけではありません。
肝臓で代謝されるものもあれば、腎臓から尿と一緒に排泄されるものもあります。
薬を飲むたびにこうした処理が行われるので、「毎日飲んでいたら肝臓や腎臓が疲れてしまうのでは?」と思うのは自然なことかもしれません。
ただ、薬によって処理される場所や方法はかなり違います。
たとえばロラタジンは肝臓で代謝される薬です。
フェキソフェナジンは肝臓での代謝が比較的少なく、腎臓の機能が低下している場合には血中濃度が高くなりやすいことが知られています。
「アレルギー薬」とひとまとめにしても、体の中では同じ動きをしていないんですね。
肝臓に影響するアレルギー薬はある?
まったくないわけではありません。
抗ヒスタミン薬では、非常にまれですが肝障害が報告されています。
ロラタジンでは、肝酵素の上昇がみられることがあり、急性肝障害の報告もあります。
セチリジンでも、まれに肝障害が報告されています。
一方で、フェキソフェナジンでは、通常の治療による明らかな急性肝障害との関連は確認されていません。
こうして比べてみると、薬によって違いがあることが見えてきます。
「アレルギー薬は肝臓に負担をかける」と一括りにするのは少し乱暴です。
腎臓の場合はどうだろう?
腎臓については、薬を外へ出す働きが関係してきます。
腎臓から多く排泄される薬では、腎機能が低下すると薬が体外へ出にくくなり、血液中の薬の濃度が高くなることがあります。
フェキソフェナジンでは、腎機能が低下すると血中濃度が上がり、体内にとどまる時間も長くなることが分かっています。
レボセチリジンも腎臓からの排泄が大きいため、腎機能が低下している場合には用量を調整します。
ここでは「薬が腎臓を傷める」というより、腎臓の働きが落ちていることで、薬の処理に影響が出るケースもあるわけです。
もともと腎臓の病気がある人は、薬を選ぶときに確認が必要になります。
毎日飲んでいたら、少しずつ臓器が悪くなる?
ここは気になりますよね。
花粉症などでは、症状が続く間、抗ヒスタミン薬を毎日使うことがあります。
だから「毎日飲む=肝臓や腎臓が少しずつ傷んでいく」と考えてしまいそうですが、そう単純ではありません。
薬の種類によって代謝や排泄の仕組みが違います。
さらに、年齢、体重、持病、腎臓や肝臓の状態、ほかに飲んでいる薬なども関係します。
同じ薬を飲んでいても、その人の体の状態によって注意点が変わることがあります。
長く飲んでいることだけで、肝臓や腎臓への影響を判断することはできません。
長く飲んでいるなら、こんなことを確認したい
毎日のように薬を使っているなら、薬そのものだけでなく、今の使い方を確認してみるといいでしょう。
| 確認したいこと | なぜ確認する? |
|---|---|
| 薬を毎日飲んでいる | 今も継続する必要があるか |
| 腎臓の病気がある | 薬の量を調整する必要がある場合がある |
| 肝臓の病気がある | 薬の選択に影響することがある |
| 複数の薬を飲んでいる | 薬同士の影響を確認したい |
| 飲み始めて体調が変わった | 副作用の可能性を確認したい |
特に子どもの場合は、年齢や体重によって使える薬や量が変わります。
「前にもらった薬が残っているから」と、以前と同じように自己判断で使うのは避けたほうが安心です。
こんな変化が出たら相談を
薬を飲んでいるときに、いつもと違う体調変化があれば気をつけたいところです。
たとえば、
- 皮膚や白目が黄色くなる
- 尿の色が明らかに濃くなる
- 強いだるさが続く
- 急にむくみが出る
- 尿の量が極端に少なくなる
など。
こうした症状が出たからといって、薬が原因とは限りません。
ただ、薬を飲み始めた時期と重なっているなら、医師や薬剤師に伝えておくと判断材料になります。
自己判断で薬を増やしたり、逆に必要な薬を急にやめたりするより、まず相談するほうが安心です。
子どもが毎日飲んでいる場合は?
子どものアレルギーでも、抗ヒスタミン薬を継続して使うことがあります。
「毎日飲ませている」というだけで、肝臓や腎臓が悪くなるわけではありません。
年齢や体重に合った量なのか。
腎臓や肝臓に問題がないか。
ほかの薬と一緒に使っていないか。
こうした条件を見ながら薬を使います。
もし「毎日飲ませているのがちょっと心配」と感じているなら、次の診察でそのまま聞いてみるのもいいと思います。
薬の名前が分かれば、その薬が主に肝臓で処理されるのか、腎臓から排泄されるのかも確認できます。
調べてみたら、「薬=臓器に負担」とは限らなかった
今回調べてみて分かったのは、アレルギー薬を長く飲むことへの不安を、薬の種類まで含めて考える必要があるということでした。
抗ヒスタミン薬には、まれに肝障害が報告されているものがあります。
腎臓から排泄される薬では、腎機能が低下していると薬が体内に残りやすくなるものもあります。
それでも、「アレルギー薬を長く飲めば、肝臓や腎臓が悪くなる」とは言えません。
毎日使われることのある薬もありますし、薬によって体の中での処理のされ方も違います。
むしろ気になるのは、「どの薬を」「どのくらいの量で」「どんな体の状態で」使っているのか。
子どもに毎日薬を飲ませていると、「このままでいいのかな」と不安になることもあります。
そんなときは、薬を怖がって勝手にやめるより、薬の名前を確認して、肝臓や腎臓への影響について医師や薬剤師に聞いてみる。
それが一番確実な確認方法になりそうです。
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