「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「アナフィラキシーのときにレメディを使った」
「レメディを飲ませたら落ち着いた」
「エピペンの代わりにレメディではダメなの?」
ホメオパシーを普段から生活に取り入れている人なら、こんな疑問を持つことがあるかもしれません。
特に、
「できるだけ薬を使いたくない」
「いつもレメディで体調を整えている」
という人にとっては、アレルギー症状が出たときにも、まずレメディを使いたいと考えることがあると思います。
でも、アナフィラキシーの場合は、ここでかなり大切な線引きがあります。
【先に結論】
アナフィラキシーが疑われる緊急時に、レメディをエピペンや緊急の医療対応の代わりとして使うことはできません。
「レメディを使った人がいる」
ことと、
「アナフィラキシーの緊急対応として使える」
ことは別の話です。
なぜ、ここまで分けて考える必要があるのでしょうか?
そもそも「レメディ」って何?
まず、
「レメディって何?」
という人もいると思います。
レメディとは、ホメオパシーで用いられるものです。
ホメオパシーでは、その人の症状や状態に合わせてレメディを選び、体が本来持っている回復する力に働きかけるという考え方があります。
そのため、
「同じアレルギー症状でも、全員に同じレメディを使う」
というより、
その人の症状や体質などを見ながら選ぶ、という考え方をする場合があります。
ここで大切なのは、
ホメオパシーの考え方そのものと、アナフィラキシーという緊急事態への対応を同じように考えないこと
です。
普段の体調管理について考えることと、
命に関わる可能性がある急激な症状への対応は、
同じ時間の感覚で考えることができません。
そもそもアナフィラキシーとは?
ここが今回、一番大切なところかもしれません。
アナフィラキシーは、
急速に進行することがある重いアレルギー反応
です。
食べ物や薬、虫刺されなどをきっかけに起こることがあります。
症状は皮膚だけとは限りません。
例えば、
- 全身にじんましんが出る
- 唇や口の中が腫れる
- のどが締め付けられる感じがする
- 声がかすれる
- 強い咳が続く
- ゼーゼーする
- 息がしにくい
- 繰り返し吐く
- 強い腹痛が続く
- ぐったりする
- 意識がぼんやりする
といった症状が出ることがあります。
アナフィラキシーは短時間で急速に悪化することがあり、命に関わる場合があります。そのため、迅速な対応が必要とされています。
【ここが普通の「体調不良」と大きく違う】
「少し様子を見よう」
と考えている間にも、症状が進む可能性があります。
だからアナフィラキシーでは、
「何が効くか試してみる時間」
そのものが問題になることがあります。
「レメディを使ったら落ち着いた」という人もいるけど?
ここは、簡単に切り捨てないほうがいい部分です。
実際に、
「レメディを使ったあとに症状が落ち着いた」
と感じた人がいる可能性はあります。
その体験自体を、
「本人はそう感じていない」
と否定する必要はありません。
ただ、ここで次の疑問が出てきます。
本当にアナフィラキシーだったのでしょうか?
アナフィラキシーではない軽いアレルギー症状だった可能性は?
症状が自然に落ち着くタイミングだった可能性は?
レメディ以外にも何か対応をしていなかったでしょうか?
症状の出方が、もともとそこまで進行しないものだった可能性は?
こうしたことは、後から一つの体験だけで判断するのが難しい部分です。
「使ったあとに良くなった」
と
「使ったからアナフィラキシーが治った」
は、同じ意味ではありません。
この間には、実は確認しなければならないことがたくさんあります。
じゃあ、レメディが効く可能性を完全に否定するの?
ここも、今回の記事で混同したくないところです。
「アナフィラキシーの緊急対応として使える根拠が確認されていない」
ことと、
「レメディを使った人が何も感じていない」
ことは別です。
普段の生活の中で、
「レメディを使うと安心する」
「体調が良くなったと感じる」
「アレルギー症状が以前より軽くなった気がする」
という人もいるかもしれません。
その変化には、
- 生活習慣の変化
- 食事の変化
- 睡眠
- ストレスの変化
- 症状そのものの自然な変動
- ほかの対応
- 偶然タイミングが重なった
など、さまざまな要素が関係している可能性があります。
ただし、
その可能性を考えることと、緊急時にレメディを優先してよいかは別
です。
アナフィラキシーは、
「少し効くかもしれない」
という期待だけで時間を使ってよい状態ではありません。
では、アナフィラキシーのときは何が優先される?
現在のアナフィラキシー対応では、重症化する可能性がある場合の第一選択薬はアドレナリンです。
アドレナリンを筋肉に注射することが、緊急時の治療として位置づけられています。
エピペン®は、そのアドレナリンを速やかに自己注射できるようにしたものです。
【ここは「レメディ派か、薬派か」の話ではありません】
アナフィラキシーが疑われる場面では、
「どちらを信じるか」
ではなく、
「急速に悪化する可能性がある状態に、時間を失わず対応する」
ことが重要になります。
エピペン®が処方されている人の場合、使用が必要とされる症状があれば、速やかな使用が求められます。使用後も医療機関での診察が必要です。
「レメディを使ってからエピペン」ならいい?
ここも注意が必要です。
「じゃあ、レメディを使って少し様子を見て、ダメならエピペン」
と考える人がいるかもしれません。
しかし、アナフィラキシーでは、
様子を見ることで必要な対応が遅れる可能性
があります。
アナフィラキシーは、軽く見えても急速に進行することがあります。
そのため、
「レメディが効くかどうか確認してから」
という考え方で、緊急対応を遅らせることは安全とは言えません。
アナフィラキシーでは、
「効かなかったら次を試す」
という順番そのものが問題になることがあります。
急激に悪化する可能性があるからです。
だからこそ、
レメディを普段使っているかどうかとは別に、
アナフィラキシーが疑われる緊急時の対応は、事前に医師から説明された方法やアナフィラキシー対応に沿って行うことが重要
になります。
「エピペンを使ったあとならレメディを使ってもいい?」
これは少し違う疑問です。
アナフィラキシーが疑われ、エピペン®を使用した場合は、その後も医療機関での診察が必要になります。
そのため、
「エピペンを打ったから、あとはレメディで様子を見る」
という考え方ではありません。
エピペン®はアナフィラキシーの急性期に対応するための補助治療薬であり、使用後も医療機関での対応が必要とされています。
ここでも、
「症状が一度落ち着いた」
と
「もう大丈夫」
は同じではありません。
という点が大切です。
ホメオパシーを信じている人はどう考えればいい?
この記事は、
「ホメオパシーを信じている人は間違っている」
という話ではありません。
普段の生活の中でホメオパシーを取り入れる人がいて、その人自身が何らかの変化を感じていることはあります。
ただ、
普段の健康管理と、命に関わる可能性がある救急対応は分ける必要があります。
例えば、
「普段からレメディを使っている」
ことと、
「呼吸が苦しくなっているときにも、まずレメディを使う」
ことは同じではありません。
【一番大切なのは、優先順位】
ホメオパシーをどう考えるかとは別に、
アナフィラキシーが疑われる緊急時には、
命を守るための対応を優先する。
ここは分けて考える必要があります。
「アナフィラキシーかどうか分からない」ときは?
実際には、ここが一番迷うところかもしれません。
「本当にアナフィラキシーなの?」
「ただのじんましんかもしれない」
「もう少し様子を見てもいい?」
と迷うことがあります。
だからこそ、アナフィラキシーのリスクがあり、エピペン®を処方されている人は、あらかじめ主治医から、
- どんな症状が出たら使うのか
- 使ったあとにどうするのか
- 家族や学校はどう対応するのか
を確認しておくことが大切です。
日本小児アレルギー学会では、エピペン®が処方されている人について、緊急性が高い症状を分かりやすく示しています。
迷ったときに、
「レメディがあるから、とりあえず大丈夫」
と考えるのではなく、
事前に決められた緊急対応を思い出せる状態にしておく
ことが重要になります。
では、アナフィラキシーにレメディは使える?
最初の疑問に戻ります。
レメディを普段から使っている人がいること。
レメディを使ったあとに症状が落ち着いたと感じた人がいること。
ホメオパシーの考え方として、体質や症状に合わせてレメディを選ぶこと。
こうした話は存在します。
しかし、
アナフィラキシーが疑われる緊急時に、レメディをエピペンや緊急の医療対応の代わりにすることはできません。
現在のアナフィラキシー対応では、迅速なアドレナリン投与が重要な治療として位置づけられています。
ここで混同しないほうがいいのは、
「レメディを使った経験がある」
と
「命に関わる緊急時の治療として使える」
は別。
「使ったあとに落ち着いた」
と
「それがアナフィラキシーを治した」
も別。
ということです。
アナフィラキシーは、
「何を信じるか」
をゆっくり考えている間に症状が進む可能性があります。
だからこそ、
ホメオパシーについてどう考えるかとは別に、アナフィラキシーが疑われるときは命を守るための緊急対応を優先する。
これが、この疑問を考えるうえで一番大切なポイントです。
へっちゃらからのお願い
へっちゃらでは、調査や研究における信憑性の有無にかかわらず、アナフィラキシーが疑われるときにレメディを使用することはおすすめしていません。
アナフィラキシーは、短時間で症状が悪化し、命に関わる可能性があります。
そのため、「効くかもしれない」と考えてレメディを試し、その間に必要な緊急対応が遅れることを避けるためです。
アナフィラキシーが疑われる場合は、あらかじめ医師から説明されている緊急時の対応を優先してください。
エピペン®を処方されている場合は、主治医から説明された使用方法・対応方法を確認しておくことが大切です。
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