「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「あなたはアレルギー体質ですね。オーラを見れば分かります」
もしそう言われたら、ちょっと気になりますよね。
目の下のクマや顔色なら、見た目から「何か体調に変化があるのかな?」と考えることはできます。
でも、オーラとなると話が違います。
人の体の周りに色や光のようなものが見えて、それを見ることで体質や健康状態、さらにはアレルギーまで分かる。
そんな話があります。
本当にそんなことができるのでしょうか?
そもそも「オーラ」って何?
オーラという言葉は、使う人によって意味がかなり違います。
スピリチュアルな分野では、人の体を取り巻くエネルギーや生命エネルギーのようなものとして説明されることがあります。
一方で、「実際に何かが見える」という場合には、人間の視覚によって生じる現象が関係している可能性もあります。
実際、「オーラが見える」という現象については、目の錯覚やコントラスト、補色など、通常の視覚システムによって説明できる可能性を検討した研究があります。
「オーラという言葉が存在する」ことと、「病気を判定できるエネルギーが体の周囲に存在する」ことは別の話
では、アレルギーについてはどうでしょう。
オーラでアレルギー体質が分かるという研究は?
ここが一番知りたいところです。
現在のアレルギー診断では、まず症状やこれまでの経過を詳しく確認します。
そのうえで必要に応じて、皮膚プリックテストや血液中の特異的IgE検査などが行われます。
世界アレルギー機構(WAO)の文書でも、アレルギーの診断ではまず詳しい臨床歴を確認し、その後にIgE検査や皮膚テストなどを組み合わせる方法が示されています。
一方で、
「オーラの色や形を見ればアレルギー体質が分かる」
という方法について、医学的なアレルギー診断として確立された証拠は確認できませんでした。
現在のアレルギー診断
症状・経過を確認
↓
必要に応じて皮膚テストや血液検査
↓
結果を症状と照らし合わせて判断「オーラの色を見る」という手順は、標準的なアレルギー診断には含まれていません。
でも「体から何かが出ている」という話は完全なウソ?
ここは少し面白いところです。
人間の体からは、実際にさまざまな物理的な現象が起こっています。
体温があるので赤外線を放出していますし、心臓や脳などでは電気的な活動も起こっています。
「人間の体には何も出ていない」
というわけではありません。
ただし、それらの現象が、
「オーラとして見える」
↓
「色を読み取る」
↓
「アレルギー体質を判断する」
ということにつながるわけではありません。
ここを一緒に考えてしまうと、科学的に確認されている現象と、オーラによる健康診断という話が混ざってしまいます。
「エネルギーを画像にする」研究もある?
実は、体の周囲のエネルギーを画像化するとされる技術について研究された例もあります。
その一つが、**Gas Discharge Visualization(GDV)**と呼ばれる方法です。
これは特殊な装置を使って、物体から出る放電現象を画像化する技術で、健康状態などとの関係を調べた研究があります。
2022年の系統的レビューでは、GDVを人に使用した研究が検討されています。
ただし、研究者らは、臨床で確実に診断に使えると結論づけるには、より質の高い研究や検証が必要だとしています。
「体の周囲の現象を画像にする研究がある」と「その画像からアレルギー体質を診断できる」ことは別です。
アレルギーは「体質」だけで決まるわけではない
そもそも「アレルギー体質」という言葉も、少し注意が必要です。
アレルギーには遺伝的な要因もありますが、それだけで決まるわけではありません。
どんな物質に反応するのか、どのくらい曝露したのか、皮膚や粘膜の状態はどうなのかなど、さまざまな要素が関係します。
血液検査などで特定のアレルゲンに対するIgEが確認されたとしても、それだけで「実際に症状が出るアレルギー」と確定するわけではありません。
WAOの診断文書でも、特異的IgE検査は「感作」を確認するものであり、症状との関係を含めて判断する必要があるとされています。
つまり、本物のアレルギー検査でさえ、
「数値が出た=アレルギー確定」
と単純にはいかないのです。
オーラを見て「アレルギーっぽい」と言われたら?
ここまで調べると、オーラについての位置づけも見えてきます。
オーラを見てもらって、
「あなたはアレルギー体質です」
と言われたとしても、それだけでアレルギーがあるとは判断できません。
もし実際に、
- 鼻水や鼻づまりが続く
- くしゃみが多い
- 目がかゆい
- じんましんが出る
- 特定の食べ物を食べると症状が出る
などの症状があるなら、症状そのものを手がかりにして医療機関で相談するほうが確実です。
オーラを見ること自体を楽しむのは別として、診断の代わりにしてしまうのは話が違います。
オーラを見ればアレルギー体質が分かる?
ここまで調べてみると、答えはかなりはっきりしてきました。
「オーラ」という考え方にはさまざまな捉え方があります。
また、人間の体からは赤外線や電気的活動など、実際に測定できる物理現象もあります。
一方で、
「オーラの色や形を見ることでアレルギー体質を判定できる」
ということを裏付ける確立した医学的な証拠は確認できませんでした。
アレルギーの診断では、症状や経過を確認したうえで、必要に応じて皮膚テストや特異的IgE検査などを組み合わせて判断します。
オーラは「自分の体質を知る診断方法」として使えるとは、今の科学では言えない。
というのが、今回調べて分かったところです。
ただ、今回ちょっと興味深かったのは、「人間の体には何も見えないから何も起きていない」というわけではなかったこと。
体温や電気的活動など、実際に測定できる現象はあります。
その現象と「オーラによる健康診断」は別物ですが、こうして一つずつ分けて考えると、
「オーラって全部ウソなの?」
それはわかりません。
オーラには興味深い研究もありますが、アレルギー体質を見分ける方法としては、まだ別の話。現在は、症状や検査結果をもとに判断するのが基本です。
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