ママへ。あなたは、こんなにがんばっている
我が家の出産から今日までのこと
妻は、初めての子を授かったときから、「丈夫な子を産みたい」と食事や生活にとても気を配っていました。出産のときも、子供は逆子だったのですが、帝王切開ではなく普通分娩で産んでくれて、心も体もかなり消耗していたと思います。そのダメージが残る産後の身体のまま、子供のアレルギーが分かってからは、数時間おきの母乳の合間を縫って、夜遅くまで調べ物をしたり、いろいろな方法を試したり——本当に、苦労しながら息子と向き合ってくれました。
さらに、息子が生まれたのはちょうどコロナ禍の時期でした。人と人との交流が断たれ、誰かに相談することもままならない中で、一つひとつ手探りで息子のアレルギーと向き合うしかありませんでした。本やネットの情報をかき集め、その中から息子に合うものを探しては試し、トライアンドエラーを繰り返してきました。
そんなことを思い出しながら、今この文章を書いています。このホームページを見てくれている方は、きっとほとんどが同じような状況を経験してきた人たちだと思います。そんな、一人の夫としての視点から、このページを作りました。
あなたが積み重ねてきたこと
- 毎日、原材料表示を確認して、安全な食事を用意してくれている
- 誤食がないか、いつも気を張って見守ってくれている
- 毎日カビやダニの心配をして、掃除や換気に気を配ってくれている
- 子供を常に観察して、危険を予知してくれている
- 入浴時のシャンプーや石鹸、お風呂上がりのボディークリームまで、肌に合うものを一つひとつ調べてくれている
- 祖母や祖父、学校など周囲に何度も説明し、理解を求めてきた
- 自分が主産後体調がすぐれない中病院連れて行ってくれる。
- 子供が安心して通える保育園をずっと探し続けてくれた。
- 自分のことは後回しにして、子供を守ってきた
まだまだあるけど、その一つひとつは、当たり前のことじゃない。もし間違いだったらどうしようと、幼い子供と24時間向き合い、神経をすり減らし、大変な思いもしてきた。それでも毎日続けてきた——本当に、本当にすごいことなんです。
それでも、あなたは十分やっている
- すべてを完璧にできる親なんていません。あなたは十分やっています
- 「できなかったこと」より「守ってきたこと」に、まず目を向けてほしい
- 疲れたときは、頼っていい。休んでいい
- あなたが笑顔でいることが、子供にとって一番の安心になります
- あなたが頑張ったから、子供が笑顔でいられる
- あなたが頑張ったから、子供がスクスク育っている
あなたは本当に頑張っています。あなたは本当に頑張っています。
パパがやってみるといいこと
ここからは、パパである自分自身への戒めでもあります。アレルギー対応、気づけば「ママ任せ」になっていませんか。「何をしたらいいかわからない」というパパも多いと思います。
自分自身も、「少し気を使いすぎじゃない?」「気にしすぎじゃない?」とか「気が付かず子供の見ている前で、子供が食べられないものを食べて注意されたり。」でアレルギーを軽く見たことがありましたし、その事について喧嘩をしてしまったこともありました。
肌が荒れたり、咳き込んだり、経口免疫療法を試しているときに運悪く胃腸炎になって入院してしまったりする息子を見て、「自分も理解しなければいけない」「勉強しなければいけない」とネットで調べて協力したり、試行錯誤するようになりました。
パパにも、仕事の疲れやストレス、付き合い、時間のなさがあると思います。ストレスに押しつぶされそうになる気持ちも、正直よくわかります。それでも、せめて一定の期間だけでもいいので、アレルギーを理解し、ともに向き合ってほしいと思います。
①理解する
- 「少しなら平気」ではないことを理解してください。
- 「わがまま」でも「好き嫌い」でもないことを理解してください。
- 「触れる」「吸い込む」だけでも症状が出ることを理解してください。
- 毎日お弁当を用意することが大変なことを理解してください。
- アレルギーは母子ともに負担が大きいことを理解してください。
②協力する
- できるだけ買い物を手伝ってあげてください
- できるだけ掃除を手伝ってあげてください
- 送り迎えだけでいいので、できるだけ通院に付き添ってください
- できるだけ子供とお風呂に入ってあげてください
- きょうだいがいれば、その子の面倒を見てあげてください
- 少しでも長く、ママの睡眠時間を作ってあげてください
③情報共有する
- 子供のアレルゲン・症状・エピペンの使い方を、パパも把握する
- 緊急時の対応・連絡体制を夫婦で共有する
- 園・学校の面談に、できるだけ一緒に参加する
- 祖父母・親戚への説明を、パパから伝える場面をつくる
パパが理解して動けると、いざというときの安心感がまったく違います。
④コミュニケーションをとる
アレルギー対応で気を張り続けるママは、心身ともに疲れています。パパの一番大事な役割は、実はここかもしれません。
- 「いつもありがとう」「よくやってくれてる」と言葉で伝える
- できるだけ、話を聞いてあげてください
- 不安や愚痴を、否定せずに聞く
- 「一緒に育てている」という姿勢を見せる
パパの特性などによって得手不得手は色々あるかと思います。できるものをできるだけいいのです。
ひとりで抱え込まないで
同じ思いのお母さん・お父さんは、全国にたくさんいます。頼れる場所は、意外といろいろあります。
- 同じ園・学校のママ友、パパ友:意外と身近に、同じアレルギーっ子を育てている家庭がいることもあります。まず一人、話せる相手を見つけるだけでも心が軽くなります
- SNSやLINEのオープンチャット:「アレルギー 子供」などで検索すると、同じ立場の親同士が情報交換しているコミュニティが見つかります。うちも、こうしたコミュニティで教えてもらった情報がきっかけで生まれた記事がいくつもあります
- 食物アレルギーの子を持つ親の会:1985年に保護者と医師の協力で発足した、全国規模の患者会です。悩みの共有や情報交換の場になっています
- 認定NPO法人アレルギー支援ネットワーク:地域ごとの患者会・親の会の情報をまとめて紹介しています。お住まいの地域に会があるか探すときの入り口になります
- 自治体の保健センター・保健師への相談:地域の子育て相談窓口でも、アレルギーに関する相談を受け付けていることがあります
頼れるサービスや相談窓口も、遠慮なく頼ってください。当サイトの体験談やあるあるコンテンツも、ひとりじゃないと感じるきっかけになれば嬉しいです。
まとめ
- ママへ:あなたは十分がんばっている。完璧じゃなくていい
- パパへ:理解する・協力する・情報共有する・コミュニケーションをとる、この4つから
- 「一緒に育てている」という姿勢が、なにより大切
大丈夫。あなたは、よくやっています。そして、へっちゃらだよ。——一緒に、無理せずいきましょう。
免責事項
この記事は、食物アレルギーのあるお子さんを育てる運営者「まっさん」が、自身の経験と厚生労働省・専門機関等の公開情報をもとにまとめています。治療方針については、必ず主治医の指示を優先してください。詳しくは免責事項をご覧ください。
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