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果物で口がイガイガ|花粉-食物アレルギー症候群は17歳で1割

果物で口がイガイガ|花粉-食物アレルギー症候群は17歳で1割 きほんの知識

最近、りんごを食べたあとに、子供が「口がかゆい」と言うようになった。春になると鼻水も止まらない。この2つの話って別々なようで、実は同じアレルギーの話なんですよね。花粉症もアレルギーの一種、うちの子食物アレルギーがあるからやっぱりそうなのかな?と気になる親御さんも多いはず。

国立成育医療研究センターの研究をもとに、花粉と果物・野菜のアレルギー(花粉-食物アレルギー症候群)が、どんな子に、どれくらい起こるのかを整理します。

結論:5歳のときに、喘鳴と湿疹がある、鼻炎がある、シラカバ・スギ・ネコに感作されている、といった状態があると、13歳のときに「花粉-食物アレルギー症候群」になりやすいことが、国立成育医療研究センターの研究でわかっています。

ただし、必ず発症するわけではありません。

(食べて口の中がイガイガするなど、気になる症状は、自己判断せず医療機関に相談しましょう)

この子は将来、花粉症にもなりやすいのかな

うちの子、将来花粉症にもなるのかな?

食物アレルギーのあるお子さんを育てていると、「この子は将来、花粉症にもなりやすいのかな」と気になることがあると思います。ここでは、国立成育医療研究センターの研究(2025年・2022年発表)をもとに、花粉と食べ物のアレルギーの関係を紹介します。

花粉と食べ物のアレルギーは「アレルギーマーチ」の一つ

花粉と食べ物のアレルギーは「アレルギーマーチ」の一つ

「アレルギーマーチとは|湿疹→食物アレルギー→喘息→鼻炎への流れ」でお話ししたように、アレルギーは、年齢とともに症状の中心が移り変わっていくことがあります。花粉と果物・野菜が関係する「花粉-食物アレルギー症候群」も、このアレルギーマーチの一つとして位置づけられています。

国立成育医療研究センターが、2003年から行っている出生コホート研究(成育コホート)で、この関係が詳しく調べられました。17歳の青少年458名を調べたところ、この症候群は11.2%に見られました。10人に1人以上という、少なくない数字です。この症候群のある人の43.1%には、アトピー性皮膚炎の既往がありました。関連していた食品は、次の通りです。

食品花粉-食物アレルギー症候群の人のうち、関連していた割合
りんご45.1%
キウイ41.2%
パイナップル39.2%

どんな子が、将来なりやすい?

どんな子が、将来なりやすいの?

2022年に発表された、同じ研究チームの別の調査では、5歳時点の状態と、13歳時の花粉-食物アレルギー症候群との関連が調べられています。

5歳時点の状態13歳時の花粉-食物アレルギー症候群との関連
喘鳴(ゼーゼーする)と湿疹があった関連あり
鼻炎があった関連あり
シラカバ・スギ・ネコに対する抗体(IgE抗体)が陽性だった関連あり
  • これは「なりやすい傾向がある」という話で、必ず発症するわけではありません。アレルギーマーチも、全員が同じ経過をたどるわけではなく、個人差があります。

なぜ花粉症があると、食べ物にも反応するの?

なぜ花粉症があると食べ物にも反応するの?

花粉症の原因になる植物のタンパク質と、一部の果物や野菜に含まれるタンパク質は、構造がよく似ていることがあります。そのため、花粉に対して作られた抗体が、果物や野菜の成分にも反応してしまうことがあります。これを「交差反応」と呼びます。

この交差反応で、果物や生の野菜を食べた直後に、唇や口の中、喉のあたりがイガイガしたり、かゆくなったりすることがあります。これは「口腔アレルギー症候群」とも呼ばれ、花粉との交差反応で起こるものが、「花粉-食物アレルギー症候群」です。口やのどの症状が中心ですが、約1〜2%はアナフィラキシーに進むとされています。豆乳は、カバノキ科(シラカバ・ハンノキなど)の花粉症との組み合わせで、アナフィラキシーに進みやすいとされています(国立病院機構相模原病院の佐藤さくら先生の解説による)。大人になってからの話は、「大人になっても食物アレルギーは続く?成人後に発症することも?」でも紹介しています。

花粉の種類と、合併のしやすさ

花粉症のタイプによって合弁しやすさが違う

北海道のシラカンバや、兵庫県のオオバヤシャブシの花粉症の人では、20〜40%程度に、バラ科の果物による花粉-食物アレルギー症候群が見られたと報告されています。一方、スギ花粉はトマトとの交差反応性が証明されていますが、スギ花粉症の人がトマトアレルギーを合併することは多くありません(国立病院機構相模原病院の佐藤さくら先生の解説による)。

花粉の種類によって、反応しやすい果物・野菜が違う

花粉の種類によって、反応しやすい果物・野菜が違う
花粉の種類反応しやすい果物・野菜
シラカンバ・ハンノキ(カバノキ科)バラ科の果物(リンゴ、サクランボ、モモ、ナシ、ビワなど)、ヘーゼルナッツ、豆類(大豆、ピーナッツ)、セリ科(ニンジン、セロリ)
イネ科・ブタクサ・ヨモギウリ科(メロン、スイカなど)、トマト、オレンジ、バナナ、アボカドなど
スギ・ヒノキバラ科の果物、柑橘類、ザクロ、イチジク
  • 「食物アレルギーの診療の手引き2023」の表をもとにしています。花粉症があるからといって、必ずこれらの果物・野菜にアレルギーが出るわけではありません。
  • 心当たりのある症状があるときは、自己判断せず、アレルギー専門医に相談してください。

加熱すると食べられる場合と、そうでない場合

加熱すると食べられる場合と、そうでない場合

原因になっているタンパク質が「PR-10」や「プロフィリン」の場合は、加熱や加工をした食品なら、症状なく食べられることが多いとされています。ジャムや缶詰、パック入りのジュースなども、食べられることが多いそうです。一方、スギ・ヒノキの花粉に関係する「GRP」というタンパク質が原因の場合は、すべての食品の除去が必要なことが多いとされています(食物アレルギーの診療の手引き2023、相模原病院の佐藤先生の解説による)。自己判断は避けて、心当たりのある症状があるときは、医師に相談してください。

また、ラテックス(天然ゴム)のアレルギーがある人が、アボカド・クリ・バナナ・キウイなどで症状を起こす「ラテックス-フルーツ症候群」もあります(食物アレルギーの診療の手引き2023)。

まとめ

5歳のときの喘鳴・湿疹・鼻炎や、シラカバ・スギ・ネコへの感作があると、13歳のときに花粉-食物アレルギー症候群になりやすいことが、国立成育医療研究センターの研究でわかっています。

  • 17歳の青少年の11.2%(10人に1人以上)に見られる
  • 必ず発症するわけではなく、口やのどの症状が中心
  • 花粉の種類によって、反応しやすい食品が違う
  • 原因によっては、加熱や加工をすると食べられる場合もある

「へっちゃら」まっさんより

4月、5月は、うちの子にとって一番きつい季節です。花粉に反応するので、鼻水は出っぱなしです。

ただ、この時期は花粉症だけではないような反応も起こすんですよね。たぶん「黄砂」や「PM2.5」にも反応しているんじゃないかなと思っています。1か月ほど顔がパンパンに腫れているので、本当に痛々しいです。本人はケロッとしているんですが、毎年この時期が来るのが本当に嫌ですね。

あと、野菜や果物についても、この記事に書いてあることを実際に経験しています。バナナが大好きなんですが、生のバナナを食べさせると咳が止まらなくなったり、口の中を痒がったりします。それでも本人はバナナが大好きなので、我が家では火を通して食べるようにしています。

参考にした情報源

運営者まっさんの似顔絵

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※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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