「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
気功と聞いて、何を思い浮かべますか?
テレビで、誰かが手をかざしたら相手が後ろに飛んでいったり。「気を送ります」と言っていたり。
正直、**あんなのテレビの中のパフォーマンスじゃないの?**と思っていました。
そんな気功ですが、「花粉症が良くなった」「アレルギー症状が楽になった」という話を見かけることがあります。いやいや、そもそも気功って何なのか。本当に体に何か影響するものなのか。
そして何より、アレルギーにいいと言われているけど……てか大丈夫なの?
そんなところから調べてみました。
そもそも気功ってなに?
まず、「気功」と聞いて思い浮かべるものを整理してみます。
気功と聞いて思い浮かべるもの
・手をかざす
・「気を送る」と言う
・触らずに人を動かす
・テレビで見る不思議なパフォーマンス
でも調べてみると、健康法として行われている気功は、どうやらこれだけではありません。
アメリカ国立補完統合衛生センター(NCCIH)では、気功を、体の動きや姿勢、呼吸、意識の集中などを組み合わせる実践として紹介しています。
つまり、一般的な健康法としての気功には、こんなものがあります。
健康法としての気功で行われること
・ゆっくり体を動かす
・呼吸を整える
・姿勢を意識する
・意識を集中させる
ここまで聞くと、テレビで見る「手から気を出す」みたいなイメージとは、だいぶ違います。
気功という一つの言葉の中に、いろいろな方法や考え方が入っているので、全部を同じものとして考えるとややこしくなりそうです。
じゃあ、テレビで見る「あれ」は何なの?
ここは正直、一番気になるところかもしれません。
テレビなどで見る「気を送る」「触らずに人を動かす」といったものと、健康法として体を動かしたり呼吸を整えたりする気功は、同じように扱わない方がよさそうです。
一般的な健康法としての気功では、体の動きや呼吸、姿勢、意識の集中といったものが中心になります。一方で、「手から気を出して病気を治す」「離れた場所から気を送って症状を改善する」といった話になると、科学的に確認されているものと、確認されていない主張が混ざってきます。
今回の記事では、ここを分けて考えます
① 健康法としての気功
ゆっくり体を動かす・呼吸を整える・意識を集中させる② 「気」の力で病気を治せるという主張
手をかざす・気を送る・遠隔で働きかける など
同じ「気功」という言葉を使っていても、中身まで全部同じとは限りません。
では、そんな気功が、なぜアレルギーと結びつくのでしょうか。
なんでアレルギーに気功なの?
気功について調べると、「リラックス」「呼吸」「ストレス」「自律神経」といった言葉が出てきます。
ゆっくり体を動かして、呼吸に意識を向ける。気持ちを落ち着かせる。こうしたことによって、気分や体調に変化を感じる人がいるのは想像できます。
そこから、こんな流れでアレルギーと結びつけられているようです。
気功とアレルギーが結びつくイメージ
体をゆっくり動かす
↓
呼吸を整える
↓
リラックスしやすくなる
↓
ストレスや体調に影響する
↓
アレルギーにも良いのでは?
ただ、ここで少し注意が必要です。
体調が良くなることと、アレルギーが改善することは同じではありません。
例えば、気功をして気分がスッキリしたとしても、それだけで花粉に対するアレルギー反応が変わったとは言えません。
「なんとなく調子がいい」と「アレルギーが改善した」の間には、結構大きな差があります。
気功って、ちゃんと研究されてるの?
これは調べてみると、ちょっと意外でした。
気功そのものは、実際に研究されています。
気功については、慢性的な病気や身体機能、生活の質、呼吸などとの関係を調べた研究があります。
2023年には、気功や太極拳、ヨガなどの心身を使った運動について、慢性呼吸器疾患との関係をまとめたレビューも発表されています。その中では、COPDなどについて、呼吸や運動能力、生活の質への影響が調べられていました。
ただし、ここで「呼吸に関する研究がある」からといって、すぐに「アレルギーにも効く」とはなりません。
ここは別の話
気功が健康や呼吸に影響する可能性を調べる研究がある
↓
だからアレルギーにも効く
とは言えない
例えば、COPDと花粉症は別の病気です。
「呼吸が楽になる可能性」と、「アレルギー反応そのものが改善する」は、同じ話ではありません。
じゃあ、アレルギーには効くの?
ここが今回一番知りたかったところです。
いろいろ調べてみましたが、気功によってアレルギーが改善すると言えるだけの十分な根拠は、今回調べた範囲では確認できませんでした。
今回調べた結論
気功そのものについては研究されている。
ただし、気功によって花粉症や食物アレルギーが改善すると言える十分な根拠は確認できなかった。
気功については、呼吸や運動、リラックスなどの面から研究されています。
一方で、
- 花粉症が治る
- 食物アレルギーが改善する
- アレルギー体質そのものが変わる
といったところまで確認できる研究は、今回調べた範囲では見つかりませんでした。
ここで、「じゃあ気功は全部意味がない」と言いたいわけではありません。
ゆっくり体を動かしたり、呼吸に意識を向けたりすることで、気分が落ち着いたり、体調が良くなったと感じることはあるでしょう。
ただ、
気功をして体調が良くなった
と、
気功でアレルギーが治った
は別の話です。
「アレルギーが良くなった」という人がいるのは?
ネット上には、「気功を始めてから花粉症が楽になった」「鼻炎が良くなった」といった体験談もあります。
本人が実際に「楽になった」と感じていることまで否定する必要はありません。
ただ、アレルギー症状は意外といろいろなことで変わります。
アレルギー症状が変わる要因
・その日の花粉の量
・外出した時間
・薬を飲んでいるか
・睡眠不足
・体調
・生活環境
例えば、気功を始めた時期と、たまたま症状が軽くなった時期が重なっている可能性もあります。
そのため、
「気功を始めた」
↓
「症状が軽くなった」
という出来事だけでは、「気功がアレルギーを改善した」とまでは判断できません。
「免疫力が上がるならアレルギーにもいい」は違う?
気功の紹介を見ていると、「免疫力を高める」という言葉を見かけることがあります。
でも、アレルギーの場合はここも単純ではありません。
アレルギーは、免疫力が低いから起こるものではありません。例えば花粉症では、花粉に対して免疫が反応することで、くしゃみや鼻水などの症状が起こります。
「免疫」という言葉だけでは判断できない
免疫に影響する
= アレルギーにいいとは限らない。
「免疫力アップ」と聞くと、なんとなく体に良さそうに聞こえます。
でも、アレルギーについては「免疫を強くすれば解決」という単純な話ではありません。
てか、気功って大丈夫なの?
今回のタイトルの、もう一つの本題です。
ゆっくり体を動かしたり、呼吸を整えたりする一般的な気功については、比較的安全な活動と考えられています。
もちろん、無理な姿勢や動きをすれば、筋肉や関節に負担がかかることはあります。ただ、一般的な運動として行う範囲であれば、気功そのものが特別に危険というわけではなさそうです。
ただ、今回調べていて気になったのは、**気功そのものより「何を言われるか」**でした。
こんな話が出てきたら注意したい
・「アレルギーは必ず治る」
・「薬はもう必要ない」
・「病院に行っても治らない」
・「医師より気功の方が確実」
・「今すぐ高額なコースを契約した方がいい」
こうした話になるなら、かなり慎重になった方がよさそうです。
特にアレルギーの場合、症状によっては医療機関での治療が必要になります。
気功を健康法としてやることと、必要な治療をやめることはまったく別です。
ここを一緒にしてしまうと危ないと思います。
調べてみたら、最初のイメージとは少し違った
今回、「気功って、あれテレビでやってるやつじゃないの?」というところから調べ始めました。
正直、最初はもっと「不思議な力」の話なのかと思っていました。
でも、健康法として行われている気功には、ゆっくり体を動かす、呼吸を整える、姿勢を意識する、気持ちを集中させるといったものがあります。その部分については、実際に研究も行われています。
一方で、
気功には研究がある
と、
気功でアレルギーが治る
も、同じ話ではありませんでした。
ここが今回、一番大事なところだと思います。
まとめ
気功と聞くと、テレビで「気を送る」「手をかざす」といった場面を思い浮かべる人もいるかもしれません。
でも調べてみると、健康法として行われている気功には、ゆっくり体を動かしたり、呼吸を整えたり、意識を集中させたりするものがありました。
今回分かったこと
・テレビで見るイメージと健康法としての気功は少し違う
・気功そのものについては研究されている
・健康や呼吸との関係を調べた研究もある
・ただし、アレルギーが改善すると言える十分な根拠は確認できない
・一般的な気功は比較的安全と考えられている
・ただし、必要な治療をやめるよう勧められる場合は注意が必要
今回調べた範囲では、「気功でアレルギーが治る」とは言えませんでした。
ただ、テレビで見るような不思議なパフォーマンスだけが気功ではなく、健康法として体を動かしたり呼吸を整えたりするものもある。
最初に思っていたイメージとは少し違いましたが、「研究されている」ということと「アレルギーに効く」ということも、また別の話でした。
この二つを混同しないことが、今回調べてみて一番大事だと感じたところです。
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