「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「唾液アレルギーって、本当にあるの?」
あまり聞き慣れない言葉ですが、調べてみると、実際に唾液をきっかけにアレルギー症状が起こるケースはあります。
でも、ここで少し話がややこしくなります。
「唾液アレルギー」と呼ばれていても、いつも唾液そのものが原因とは限らないからです。
犬や猫の唾液、人の唾液、そしてキス。
同じ「唾液」でも、原因はそれぞれ違います。
犬や猫の唾液でアレルギーが起こる?
まず、身近なのが犬や猫です。
「犬アレルギー」「猫アレルギー」と聞くと、毛が原因だと思っている人も多いかもしれません。
実は、そうとは限りません。
犬や猫のアレルゲンは、唾液や皮脂腺などに含まれるタンパク質にも存在します。
動物が毛づくろいをすると、唾液に含まれるアレルゲンが毛や皮膚につきます。
そのため、毛が舞うことで症状が出ているように見えても、実際には唾液由来のアレルゲンが関係していることがあります。
犬・猫アレルギーと唾液
犬や猫の唾液にはアレルゲンとなるタンパク質が含まれています。
毛づくろいによって毛や皮膚に付着するため、唾液が直接触れていなくても、アレルゲンに接触することがあります。
つまり、「動物の唾液でアレルギーが起こる」というのは、ちゃんと説明できる現象です。
人の唾液でもアレルギー反応は起こる?
では、人間の唾液はどうでしょう。
こちらは、かなり珍しいケースになります。
医学文献では、自分や他人の唾液が皮膚に触れた場所に、じんましんなどが出るケースが報告されています。
ただし、これは一般的なアレルギーとは少し違った反応が含まれることもあり、「唾液アレルギー」とひとまとめにするのは難しいところです。
唾液に含まれるタンパク質などが関係している可能性が考えられていますが、報告自体が少なく、詳しい仕組みはまだ十分に分かっていません。
そのため、
「人の唾液に触れると誰でもアレルギーになる」
という話ではありません。
むしろ、非常にまれな現象として考えたほうがよさそうです。
じゃあ「キス」でアレルギーが起こることは?
ここからが、唾液とアレルギーで一番驚くところかもしれません。
キスをした相手が食べたものが原因で、アレルギー反応が起こることがあります。
たとえば、食物アレルギーのある人が、ピーナッツなどのアレルゲンを含む食べ物を食べた直後の相手とキスをするとします。
相手の口の中に残っていた食物アレルゲンが、唾液を介して移る可能性があります。
その結果、唇や口の周辺に腫れやじんましんなどの症状が出ることがあります。
キスで起こるアレルギーの正体
唾液そのものに反応しているとは限りません。
唾液の中に残っていた食物アレルゲンが、相手に移ることで反応することがあります。
ここは「唾液アレルギー」という言葉だけでは分からない部分です。
原因は唾液ではなく、唾液に混ざっていた食べ物のアレルゲンというわけです。
食べた直後なら、どのくらい残る?
では、相手が食べたものは、いつまで唾液に残っているのでしょうか。
ここについても研究があります。
食物アレルギー患者への対応では、アレルゲンを食べた直後のキスなどによる曝露が問題になることがあり、口をすすぐ、歯を磨くなどの対策が検討されています。
ただし、歯磨きをすれば必ずアレルゲンがなくなる、という保証はありません。
食物アレルギーが重い人の場合は、「少し時間を空ければ大丈夫」と自己判断しないことが大切です。
特に子どもでは、食べ物を共有したり、口移しをしたりする機会もあります。
食物アレルギーがある場合は、家族や周囲の人も「食べたものが唾液を介して移ることがある」と知っておくと安心です。
「唾液アレルギー」は一つではなかった
ここまで見てくると、「唾液アレルギー」という言葉の中に、いくつか違う現象が含まれていることが分かります。
| ケース | 主に考えられる原因 |
|---|---|
| 犬・猫の唾液 | 唾液に含まれる動物由来のアレルゲン |
| 人の唾液が皮膚に触れる | 非常にまれな唾液由来の反応など |
| キスで症状が出る | 唾液に残った食物アレルゲン |
| 食べ物を口移しする | 食物アレルゲンが唾液を介して移る可能性 |
だから、「唾液アレルギーってある?」という質問には、
「唾液をきっかけにアレルギー反応が起こることはある。でも、その原因は一つではない」
という答えが近いでしょう。
食物アレルギーがある人は、キスにも注意?
食物アレルギーがある場合、キスによる曝露は実際に注意されている問題です。
特に重いアレルギーがある場合は、相手が原因食品を食べた直後のキスを避けるなど、周囲の人にも協力してもらう必要があります。
「本人が食べなければ大丈夫」とは限らない。
相手が食べたものが、唾液を通して移ってくる可能性があるからです。
これは大人だけでなく、食物アレルギーのある子どもでも知っておきたいポイントです。
唾液アレルギーってあるの?
「唾液アレルギー」という言葉だけを見ると、唾液という液体そのものにアレルギーを起こす病気を想像します。
でも実際には、
動物の唾液に含まれるアレルゲン
だったり、
人の唾液に対する非常にまれな反応
だったり、
唾液に残った食物アレルゲン
だったりします。
つまり、「唾液アレルギー」という一つの病気があるというより、唾液がアレルゲンを運んだり、反応のきっかけになったりするケースがあると考えるほうが分かりやすいでしょう。
特に食物アレルギーでは、「食べていないから大丈夫」と思っていても、キスや口移しなどを通じてアレルゲンに触れる可能性があります。
唾液そのものよりも、「唾液の中に何が入っているのか」。
ここを見ると、「唾液アレルギー」という言葉の正体が少し見えてきます。
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