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⑱アレルギーを悪化させる食べ物ってあるの?

お菓子や揚げ物 食事とアレルギー

食物アレルギーもアトピー性皮膚炎も、体の中で起きている「炎症」が症状として表れているものです。ということは、日々の食事の内容によって、その炎症が進みやすくなったり、逆に治まりにくくなったりすることがある、という見方もできます。

ここでは、「炎症を後押ししてしまう食べ物」と、「炎症を鎮める栄養素が不足すると治りが遅れやすい」という2つの側面から、食事とアレルギー・アトピーの関係を整理していきます。

なお、これは特定の食品を食べたときにアレルギー反応そのものが起きる「食物アレルギー」の話とは別の話です。あくまで、すでにある炎症・症状の強さに影響しうる、という文脈で読んでいただければと思います。仮性アレルゲンやヒスタミン食中毒のように、アレルギーと紛らわしい別の反応については、こんなにある3大アレルギー以外の食物アレルギーで詳しく紹介しています。

炎症を後押ししやすい食べ物

日々の食事の内容は、体内の炎症レベルに影響を与えるとされています。特に、次のような食品は摂りすぎに注意したいところです。

精製された糖質

白米やパン、うどん、パスタといった精製された穀物や、お菓子・ジュース類に多く含まれる糖質は、血糖値を急激に上昇させます。この血糖値の乱高下が、体内で炎症を引き起こす物質の産生を促してしまうとされています。

トランス脂肪酸・オメガ6系脂肪酸の摂りすぎ

マーガリンやショートニング、それらを使ったパンやお菓子、揚げ物に含まれるトランス脂肪酸は、細胞の機能を乱し、炎症を誘発する原因になるとされています。また、サラダ油やコーン油、大豆油などに多く含まれるオメガ6系脂肪酸も、摂りすぎると体内で炎症を促進する物質に変換されやすいとされています。アレルギーを改善させる食べ物ってあるの?で紹介したオメガ3脂肪酸とは逆に、これらの油の摂りすぎは血液の状態を乱す方向に働くとも言われています。

体の中の炎症に関わる油は、主にオメガ3系とオメガ6系で、オメガ6は炎症を、オメガ3は抗炎症の方向に働くと整理されています。現代の食生活は揚げ物やスナック菓子、加工食品が多く、オメガ6系に偏りやすい傾向があるとされています。

加工食品・加工肉

加工肉(ハムやソーセージなど)や赤身肉の過剰摂取、食品添加物の多い加工食品、アルコールや過剰なカフェインの摂取も、体に負担をかけ炎症を招く可能性があるとされています。

香辛料などの刺激物

炎症そのものとは少し違う話ですが、唐辛子・こしょう・わさびなどの香辛料は、血行を促進して体温を上げる作用があり、かゆみを強くする可能性があるとされています。症状が強く出ているときは、刺激の強い料理を控えてみるのもひとつの工夫です。

炎症を鎮める栄養素が足りないと、治りが遅れやすい

「悪化させる食べ物を避ける」のと同じくらい大切なのが、「炎症を鎮める働きのある栄養素をきちんと摂れているか」という視点です。

アトピー性皮膚炎に対するEPAやDHAなどのオメガ3脂肪酸の影響については1990年代から研究されており、有用性を示す報告が多く見られるとされています。青魚に含まれるオメガ3脂肪酸のように、炎症を鎮める方向に働くとされる栄養素が不足していると、炎症が長引きやすい可能性があるということなんですね。

具体的にどんな食品を、どう取り入れればいいかについては、アレルギーを改善させる食べ物ってあるの?で詳しく紹介しています。あわせてチェックしてみてください。

自己判断での極端な除去食には注意

ここまで「悪化させやすい食品」「摂りたい食品」を紹介してきましたが、だからといって特定の食品を極端に避けたり、自己判断で除去食を始めたりするのはおすすめできません。必要な栄養素が不足することで、かえって皮膚のバリア機能が低下し、症状が悪化してしまう可能性もあるとされています。

食物アレルギーの検査結果がある場合はそちらを最優先し、それ以外の「炎症を後押ししやすい食品」については、バランスを見直すくらいの心構えで十分だと思います。気になることがあれば、自己判断を続けず、医師に相談してくださいね。

まとめ

アレルギーやアトピーは体の炎症であるため、糖質や質の悪い油、加工食品の摂りすぎは炎症を後押しし、逆にオメガ3脂肪酸や抗酸化食品などが不足していると、炎症が治まりにくくなる可能性があります(オメガ3脂肪酸を摂る際の魚アレルギー・ヒスタミン食中毒への注意点は、アレルギーを改善させる食べ物ってあるの?で詳しく触れています)。ただし、これは「食べたら即悪化する」「食べれば治る」という単純な話ではなく、日々の積み重ねの中でのバランスの問題です。極端な除去や思い込みではなく、無理のない範囲で見直していくのが良さそうです。

なお本記事は一般的な情報提供を目的としており、症状の診断や治療方針については、必ず医師にご相談ください。

この記事は、食物アレルギーのあるお子さんを育てる運営者「まっさん」が、自身の経験と厚生労働省・専門機関等の公開情報をもとにまとめています。治療方針については、必ず主治医の指示を優先してください。詳しくは免責事項をご覧ください。

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※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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