アレルギーには1型〜4型があると知ったけど、3型だけは聞いたことがない。そもそもどんなアレルギーなの?うちの子にも関係あるの?
この記事では、3型(Ⅲ型)アレルギーがどんな仕組みなのか、具体例とあわせて見ていきます。
3型は、抗体と抗原がくっついた「免疫複合体」というかたまりが、血管や組織に沈着して炎症を起こす仕組みです。
結論:3型アレルギーは、抗体と抗原がくっついた「免疫複合体」が血管や組織にたまり、炎症を起こす仕組みです。代表例は血清病です。
お子さんに関わる例としては、溶連菌にかかったあとの急性糸球体腎炎などがあります。
「免疫複合体」が組織を傷つける仕組み

3型アレルギーは、「免疫複合体型」や「アルサス型」とも呼ばれます。体の中にある可溶性の抗原に、IgGやIgMなどの抗体がくっついて、「免疫複合体」というかたまりができます(コトバンク「Ⅲ型アレルギー反応」による)。
この免疫複合体が組織や臓器に沈着し、補体が活性化したり、好中球から活性酸素やタンパク質を分解する酵素が放出されたりして、組織が傷つけられるのが3型アレルギーの仕組みです。
2型と同じように、抗体が関わるアレルギーです。ただし、2型は「細胞の表面にくっついた抗体が、その細胞を壊す」のに対して、3型は「血液中でできた抗原と抗体のかたまり」が組織にたまって悪さをする、という違いがあります。2型については「2型(Ⅱ型)アレルギー|血液型不適合輸血はうちの子は関係ある?」で紹介しています。
代表例:血清病

3型アレルギーの代表例が「血清病」です。動物の抗毒素血清を注射したときに起こるアレルギー性の病気で、注射の1〜2週間後ごろに、発疹(じんましんが最も多い)・発熱・関節の痛み・むくみ・リンパ節の腫れなどが現れます。ペニシリン系やセファロスポリン系の抗生物質でも、同じような反応が起こることがあります(コトバンク「血清病」による)。
重いものではショック症状を起こすこともあります。ただし、古典的な血清病は比較的まれになっています。動物由来の抗毒素血清は、蛇毒、ガス壊疽、ボツリヌス中毒など、使わざるを得ない場合に限られます。予後は一般に良好で、症状は通常、数日で消えるとされています(コトバンク「血清病」による)。
3型の反応には、「アルサス反応」もあります。すでに抗体を持っている人の皮膚に抗原を皮下注射すると、数時間後に皮膚の炎症が起こる反応です(コトバンク「Ⅲ型アレルギー反応」による)。
その他の関連する病気

- 糸球体腎炎(腎臓の糸球体という部分に炎症が起こる病気)
- 全身性エリテマトーデス(抗DNA抗体などの免疫複合体が組織に沈着して、全身に炎症が起こる自己免疫疾患)
- 関節リウマチ(リウマトイド因子がIgGと複合体をつくり、病気の成り立ちに関わる)
子供と3型アレルギーの関わり方
お子さんに関わりやすいのは、溶連菌感染後の急性糸球体腎炎です。咽頭炎や扁桃炎が治ってから約2週間後に、血尿・たんぱく尿・むくみ・高血圧・だるさなどが出ることがあり、4〜10歳くらいの子どもに多いとされています。ほとんどの場合、完全に治り、尿の所見が正常に戻るまでは通常6か月くらいかかります(日本小児腎臓学会の資料による)。
このほか、動物由来の抗毒素血清を使う治療は、蛇毒などの限られた場面で行われます。
まとめ
3型アレルギーは、「免疫複合体」が血管や組織にたまって炎症を起こす仕組みです。
- 抗原と抗体がくっついた「免疫複合体」が、組織に沈着して炎症を起こす
- 代表例は血清病。糸球体腎炎、全身性エリテマトーデス、関節リウマチなども3型の例に挙げられる
- 2型は「細胞を壊す」、3型は「かたまりがたまる」という違いがある
- 子供では、溶連菌感染後の急性糸球体腎炎が身近な例
最後に、身近な金属アレルギーが該当する「4型アレルギー」については、「4型(Ⅳ型)アレルギー|ピアスや化粧品でかぶれるのはなぜ?」で詳しく紹介しています。
「へっちゃら」まっさんより
3型アレルギーに関しても、発症率の低い病気が多いと思うので、まずは知識として知っておくくらいでよいかと思います。
子どもがかかる可能性があるとすれば、「急性糸球体腎炎」ですので、ここだけさらっと読むくらいでいいかもしれません。
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