「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「子どもがアレルギーかもしれないけど、まだ小さいから検査できない?」
「アレルギー検査って何歳から受けられるの?」
子どもに湿疹や蕁麻疹、鼻水などの症状があると、一度アレルギー検査を受けたほうがいいのではないかと考える人も多いでしょう。
特に赤ちゃんの場合、
まだ小さいから血液検査はできないのかな?
と気になるかもしれません。
では、実際にアレルギー検査は子どもでも受けられるのでしょうか。
結論:子どもでもアレルギー検査は受けられる。年齢だけで一律に決まるわけではない
子どもでも、赤ちゃんや乳幼児を含めて、必要に応じてアレルギー検査を受けることができます。
ただし、
○歳になったら検査できる
○歳未満は検査できない
というように、すべての子どもに共通する明確な年齢が決まっているわけではありません。
アレルギー検査を行うかどうかは、年齢だけでなく、
- どのような症状があるか
- いつ症状が出たか
- 何を食べたあとに症状が出たのか
- 湿疹などの皮膚症状があるか
- どのアレルギーが疑われるのか
といった情報をもとに医師が判断します。
食物アレルギーの診断では、問診に加えて特異的IgE抗体検査や皮膚プリックテストなどが行われます。日本小児アレルギー学会のガイドラインでも、乳児を含めて症状や経過を確認しながら検査を組み合わせて診断する考え方が示されています。
つまり、答えを簡単にいうと、
子どもでも検査は受けられる。ただし「何歳になったら全員検査する」というものではない
ということになります。
「何歳から?」よりも「なぜ検査するのか」が大切
「子どもが小さいから、念のため全部調べてもらおう」
と考えることもあるかもしれません。
しかし、アレルギー検査は、たくさんの項目を調べれば調べるほど、アレルギーが正確に分かるとは限りません。
特に食物アレルギーの場合、検査で特異的IgE抗体が陽性だったとしても、
その食べ物を食べると必ず症状が出る
とは限りません。
国立成育医療研究センターも、特異的IgE抗体の検査で陽性になった食物でも、実際に食べたときに症状がなければ食物アレルギーとは診断されないと説明しています。
そのため、
「何となく心配だから全部調べる」よりも、「どんな症状があり、何が原因として疑われるのか」を整理して検査することが重要です。
子どもに行われる主なアレルギー検査
アレルギー検査といっても、一つの検査だけではありません。
子どもの症状や疑われるアレルギーによって、主に次のような検査が使われます。
血液検査
一般的によく知られているのが、血液中の特異的IgE抗体を調べる検査です。
食物やダニ、ハウスダスト、花粉など、特定のアレルゲンに対して反応するIgE抗体があるかを調べます。
子どもでも受けられる検査ですが、結果を見るときには注意が必要です。
例えば、
卵の特異的IgE抗体が陽性
= 卵アレルギー
と、検査結果だけで単純に判断することはできません。
血液検査は、
そのアレルゲンに感作されている可能性
を確認するための情報の一つです。
実際に食べたり触れたりしたときに症状が出るかどうかは、問診や必要に応じた追加の検査と合わせて判断されます。
皮膚プリックテストという方法もある
子どものアレルギー検査では、皮膚プリックテストが行われることもあります。
これは、調べたいアレルゲンを皮膚に少量つけ、専用の器具で皮膚に小さな刺激を加えて反応を見る検査です。
食物アレルギーの診断では、特異的IgE抗体検査とともに、感作を確認する検査の一つとして位置づけられています。
また、乳児では血液中の特異的IgE抗体が陰性になる場合もあるため、状況によっては皮膚プリックテストが診断の参考になることがあります。
ただし、どの検査が適しているかは、子どもの年齢だけで決まるものではありません。
症状や疑われるアレルゲンによって、医療機関で判断されます。
赤ちゃんでも血液検査はできる?
「赤ちゃんだから血液検査は無理なのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
必要がある場合には、乳児でも血液検査が行われることがあります。
ただし、小さい子どもの採血は本人への負担もあります。
そのため、
心配だからとりあえず大量の項目を調べる
というよりも、
どの症状について、何を確認する必要があるのか
を考えたうえで検査を行うことが大切です。
また、乳児では年齢によって検査結果の解釈にも注意が必要です。
例えば、生後6か月未満の乳児では、血液中の特異的IgE抗体が陰性になることもあるとされています。
そのため、
検査結果が陰性だから絶対にアレルギーではない
とも、一律にはいえません。
検査結果だけでアレルギーと診断できる?
ここは、アレルギー検査で特に誤解されやすいポイントです。
基本的に、検査結果だけでアレルギーと確定できるわけではありません。
食物アレルギーの場合、日本小児アレルギー学会のガイドラインでは、
- 特定の食物を摂取したことで症状が出ること
- その食物に対する感作が確認されること
などを確認して診断します。
つまり、
検査で陽性だった
だけでは、
その食べ物は絶対に食べられない
とは決まりません。
逆に、
血液検査で陰性だった
というだけで、症状との関係を完全に否定できない場合もあります。
そのため、アレルギーの診断では検査の数値だけではなく、
実際に何をしたとき、どのような症状が出たのか
という情報が非常に重要になります。
「検査で陽性だったから食べさせない」は注意が必要
特に子どもの食物アレルギーでは、
検査で陽性だったから、とりあえず食べさせない
という対応には注意が必要です。
食物アレルギー研究会では、特異的IgE抗体検査や皮膚試験だけから原因と考えられる食物を、必要以上に除去しないことが示されています。
検査で陽性になっていても、実際には食べても症状が出ない場合があります。
そのため、自己判断で除去する食品を増やしてしまうと、
- 食べられる食品まで避けることになる
- 栄養の偏りにつながる可能性がある
- 食事の選択肢が unnecessarily 狭くなる
といった問題も考えられます。
特に成長途中の子どもでは、食事の制限について慎重な判断が必要です。
こんなときはアレルギー検査について医師に相談
子どもに次のような症状がある場合は、アレルギーとの関係について医療機関に相談する選択肢があります。
例えば、
- 特定の食べ物を食べたあとに蕁麻疹や咳などが出た
- 同じ食べ物で症状を繰り返す
- 湿疹がなかなか改善しない
- 特定の季節になると鼻水や目のかゆみが強くなる
- 家の中で咳や鼻の症状が続く
などです。
ただし、症状の原因はアレルギー以外の場合もあります。
そのため、
症状がある
↓
自分で原因を決める
↓
市販の検査などで確認する
というより、
どんな症状が、いつ、どのような状況で出たのかを医師に伝える
ことが、適切な検査につながります。
食物アレルギーでは、何をどのくらい食べて、どのくらい後に、どんな症状が出たのかという詳しい問診が診断に重要とされています。
結局、子どもは何歳からアレルギー検査を受けられる?
今回の疑問を整理すると、
アレルギー検査は子どもでも受けられ、必要があれば赤ちゃんや乳幼児でも検査が行われます。
ただし、
「○歳になったら検査できる」
という単純な話ではありません。
大切なのは、
- 子どもにどのような症状があるのか
- 何が原因として疑われるのか
- どの検査が必要なのか
- 検査結果をどのように解釈するのか
です。
そして最も重要なのは、検査で陽性だっただけでアレルギーと決めつけないことです。
アレルギー検査は、アレルギーを一度にすべて判定するための「答え合わせ」ではなく、症状や問診と組み合わせて原因を考えるための大切な情報の一つです。
「何歳から検査できる?」と迷ったときは、年齢だけで判断するのではなく、今ある症状をもとに小児科やアレルギーを診ている医療機関へ相談してみるとよいでしょう。
コラム・レビューの新着
よく読まれている記事




コメント