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小児喘息の治し方・完治は無い?寛解と年齢変化

子供から大人になるシーン 小児喘息

「喘息の治し方」を探して、このページにたどり着いた方も多いかもしれません。結論からお伝えすると、喘息には「これをすれば一発で治る」という治し方があるわけではなく、吸入薬などの治療をこつこつ続けることで、症状のない状態を目指していく病気です。

うれしいことに、小児喘息の多くは、成長とともに症状が落ち着いていきます。ただし、「症状が出なくなった=完全に治った」と言い切れるかというと、実はそう単純ではありません。今回は、喘息の経過が年齢とともにどう変化していくのか、少し先の話も含めてお伝えしていきます。

「寛解」は「完治」ではない

喘息の症状が落ち着いている状態のことを「寛解(かんかい)」と呼びます。寛解とは、薬を使わなくても症状がほとんど現れず、病気がしっかりコントロールできている状態のことです。前回までの記事でもお伝えした通り、小児喘息のお子さんの場合、成長に伴って気道が強くなり、思春期までに6〜7割ほどが寛解に至るともいわれています。

ここで知っておいていただきたいのが、症状がなくなっていても、気道そのものの敏感さ(過敏性)は残っていることがある、という点です。見た目の症状がなくなったからといって、体質そのものが入れ替わったわけではない、というイメージです。

寛解に向かっているサイン

「治ってきたかも」と感じられるサインとしては、次のような変化が挙げられます。

  • 夜間や明け方の咳き込みが減ってきた
  • 運動したあとの息切れ・咳が以前より軽くなった
  • 季節の変わり目でも大きく崩れなくなった
  • 吸入薬(発作治療薬)を使う頻度が徐々に減ってきた

こうした変化が数ヶ月〜年単位で安定して続くようであれば、医師と相談しながら、少しずつ長期管理薬を減らしていく、という流れになることもあります。自己判断で減らすのではなく、必ず医師の指示のもとで進めてくださいね。

大人になって再発することがある

実は、小児喘息が寛解した方の約3割は、大人になってから再発するというデータもあります。「子どもの頃に治ったはずなのに」と驚かれる方も少なくありません。

再発のきっかけになりやすいものとしては、次のようなものが挙げられます。

  • 風邪などの呼吸器感染症
  • 過労や精神的なストレス
  • タバコの煙(喫煙・受動喫煙)

進学や就職、一人暮らしの開始など、生活環境が大きく変わるタイミングは、こうした要因が重なりやすい時期でもあります。

再発の初期症状に気づくポイント

再発は、いきなり大きな発作として現れるとは限りません。最初は「ちょっとおかしいな」程度の、軽い変化から始まることが多いです。

  • 夜寝る前や明け方に、咳が続くようになった
  • 咳が出る前に、のどがイガイガしたり、ムズムズとした痒みを感じたりする
  • 階段の上り下りや軽い運動で、以前より息切れしやすくなった
  • 呼吸のたびに「ヒューヒュー」という音(喘鳴)が聞こえる、または家族から呼吸音の変化を指摘される

「昔なった病気だから」と軽く見ずに、こうした小さな変化の段階で医療機関を受診できると、大きな発作に至る前に対応しやすくなります。

【エピソード】※実際の患者さんの事例ではなく、理解しやすくするための架空のケースです

Aさん(仮名)は、小学校低学年の頃に喘息の症状が落ち着き、中学・高校とずっと元気に過ごしていました。ところが大学進学を機に親元を離れて一人暮らしを始めたところ、慣れない環境と生活リズムの乱れ、そして初めての一人暮らしのストレスが重なり、数年ぶりに咳き込みが続くように。「小さい頃に治ったはずなのに」と戸惑いながらも、早めに呼吸器内科を受診したことで、大きな発作に至る前に治療を再開できました。

寛解したあとも気をつけたいこと

症状がなくなったあとも、次のようなことを意識しておくと安心です。

  • 自己判断で通院を完全にやめず、医師の指示に沿って経過を見てもらう
  • 風邪をこじらせない、禁煙・受動喫煙を避けるなど、気道への刺激をできるだけ減らす生活を心がける
  • 規則正しい生活リズムと、バランスの良い食事を心がけ、体の抵抗力を保つ
  • 症状がなくても、咳や息苦しさを感じたら早めに受診する

「昔治ったから大丈夫」と過信せず、変化に気づいたら早めに呼吸器内科などを受診することが、重症化を防ぐことにつながります。

もし大人になって喘息と付き合うことになっても

再発や、大人になってからの発症と聞くと不安になるかもしれませんが、成人の喘息も、適切な治療でしっかりコントロールできる病気です。吸入薬などの治療を継続することで、発作のない、あるいは発作が起きてもごく軽い状態で、通常の日常生活を送れている方がほとんどです。

喘息は「一度なったら一生治らない」というより、「うまく付き合っていける病気」と捉えるのが実情に近いといえそうです。

まとめ

喘息の治し方は、特別な一発逆転の方法があるわけではなく、日々の治療の積み重ねです。小児喘息の多くは成長とともに寛解に向かいますが、寛解は完治とは異なり、大人になってから再発することもあります。

寛解後も油断せず、体の変化に気づいたら早めに医療機関に相談する習慣を持っておくことが、お子さんの将来の健康を守ることにつながります。

この記事は、食物アレルギーのあるお子さんを育てる運営者「まっさん」が、自身の経験と厚生労働省・専門機関等の公開情報をもとにまとめています。治療方針については、必ず主治医の指示を優先してください。詳しくは免責事項をご覧ください。

参考にした情報源

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※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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