「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
寒い日に外へ出たあと、肌が赤くなってかゆくなる。
冷たい水に触れた場所が、ぷくっと膨らむ。
そんな症状が出たら、
「寒さでアレルギーなんて起こるの?」
と思うかもしれません。
卵や牛乳なら分かります。
食べ物の中にある特定の物質に体が反応して、症状が起こる。
でも、寒さは違います。
冷たい空気の中にアレルゲンがあるわけではありません。
冷たい水の中に、体が反応する「寒さの成分」があるわけでもありません。
それなのに、寒さをきっかけに蕁麻疹が出ることがあります。
本当に、そんなことがあるのでしょうか。
調べてみました。
本当に「寒さ」で蕁麻疹が出ることがある?
結論からいうと、
あります。
寒さをきっかけに蕁麻疹が起こる、
寒冷蕁麻疹(かんれいじんましん)
という病気があります。
例えば、
- 冷たい風に当たる
- 冷たい水に触れる
- 冷たい物を持つ
- 冷えたものが皮膚に触れる
といったことをきっかけに、
- 皮膚が赤くなる
- かゆくなる
- 皮膚が盛り上がる
といった蕁麻疹の症状が起こることがあります。
ここで次に気になるのが、
「じゃあ、寒さに触れると体の中で何が起きているの?」
ということです。
寒さに触れると、皮膚の中で何が起きる?
寒冷蕁麻疹が起こるとき、皮膚の中では、
マスト細胞
という細胞が関係していると考えられています。
マスト細胞を簡単にいうと、
ヒスタミンなど、アレルギー反応に関係する物質を中に持っている細胞
です。
寒さをきっかけにマスト細胞が反応すると、中に蓄えられていたヒスタミンなどが放出されます。
すると、
- かゆみ
- 赤み
- 皮膚の膨らみ
といった蕁麻疹の症状につながります。
流れにすると、
寒さに触れる
↓
皮膚の中でマスト細胞が反応する
↓
ヒスタミンなどが放出される
↓
かゆみや蕁麻疹が起こる
ということです。
ここまで分かると、さらに疑問が出てきます。
なぜ、寒さでマスト細胞が反応するのでしょうか。
なぜ寒さで反応が始まるの?
実は、この部分については、
現在の医学でもまだ完全には解明されていません。
寒冷蕁麻疹では、マスト細胞が反応し、ヒスタミンなどが放出されることで症状が起こると考えられています。
しかし、
なぜ「寒さ」という刺激が、その最初の反応を起こすのか。
詳しい仕組みには、まだ分からない部分があります。
つまり、
寒さをきっかけに蕁麻疹が起こることは分かっている。
でも、
なぜ寒さでその反応が始まるのかは、まだ完全には分かっていない。
ここは、現在も研究が続いている部分です。
では次に、実際の生活ではどうでしょうか。
冷たい飲み物を飲んだらどうなる?
寒冷蕁麻疹というと、
「冷たい水に手を入れたら蕁麻疹が出る」
というイメージを持つかもしれません。
では、冷たい飲み物やアイスはどうでしょうか。
冷たい飲み物を飲めば、
口や喉が直接冷やされる
ことになります。
寒冷蕁麻疹がある人では、その冷たさをきっかけに、
- 唇や口の周りが腫れる
- 口の中がかゆくなる
- 口の中に違和感が出る
- 喉に違和感が出る
などの症状が起こることがあります。
特に気になるのが、
「口や喉まで反応することがあるなら、冷たいものは全部危ないの?」
という点です。
寒冷蕁麻疹では、どの程度の寒さで症状が出るかには個人差があります。
そのため、冷たいものをどこまで避ける必要があるかも一律ではありません。
一方で、喉に腫れや強い違和感が出る場合は注意が必要です。
では、冷たいものが口だけではなく、体の広い範囲に触れたらどうなるのでしょうか。
海やプールに入ったらどうなる?
冷たい飲み物では、冷たさが触れる範囲は口や喉などに限られます。
しかし、海やプールでは、
体の広い範囲が一度に冷たい水に触れる
ことになります。
例えば、冷たい水に手を入れる場合。
冷えるのは、主に手だけです。
しかし、海やプールに入れば、
- 腕
- 足
- お腹
- 背中
など、広い範囲が一度に冷やされます。
寒さへの反応が強い場合には、広い範囲に蕁麻疹が出るだけでなく、
- 息苦しさ
- めまい
- ふらつき
などの全身症状が起こることもあります。
重い場合には、アナフィラキシーにつながる可能性もあります。
特に注意が必要なのは、
急に冷たい水へ入ること
です。
体の広い範囲が一度に冷やされるため、寒さへの反応が強い人では、局所的な症状だけでは済まない可能性があります。
ここまで読むと、
「でも、寒いと赤くなってかゆくなるのって、霜焼けも同じじゃない?」
と思う人もいるかもしれません。
寒冷蕁麻疹と霜焼けは何が違う?
寒冷蕁麻疹と霜焼けは、どちらも、
寒さのあとに皮膚が赤くなったり、かゆくなったりする
ため、似て見えることがあります。
ただし、症状の出方には違いがあります。
| 寒冷蕁麻疹 | 霜焼け | |
|---|---|---|
| 主なきっかけ | 冷たい空気や水などの刺激 | 寒さによる血流の変化 |
| 症状の出方 | 冷たさをきっかけに比較的短時間で出ることがある | 冷えた状態が続いたあとに起こりやすい |
| 見た目 | 赤くなり、皮膚が盛り上がることがある | 赤紫色になったり腫れたりする |
| 主な症状 | かゆみ・赤み・膨らみ | かゆみ・痛み・腫れ |
| 症状の続き方 | 比較的短時間で変化することがある | 数日以上続くことがある |
| 起こりやすい場所 | 冷たさに触れた皮膚 | 指先・足先・耳など冷えやすい場所 |
同じように「寒いと赤くなってかゆい」と感じても、
蕁麻疹なのか、霜焼けなのかで原因や症状の経過は異なります。
そして、ここまで調べてきたことで、最初の疑問に答えることができます。
結局、寒さでアレルギーは起こるの?
今回調べた結果、
寒さをきっかけに蕁麻疹が起こることは、本当です。
それが、
寒冷蕁麻疹
です。
ただし、卵や牛乳のように、
寒さそのものがアレルゲンというわけではありません。
現在分かっている範囲では、寒さという刺激をきっかけにマスト細胞が反応し、ヒスタミンなどが放出されることで蕁麻疹が起こると考えられています。
一方で、
なぜ寒さで、その最初の反応が始まるのか。
その詳しい仕組みには、まだ分からない部分があります。
つまり、
「寒さで蕁麻疹なんて本当にあるの?」
という最初の疑問への答えは、
ある。ただし、寒さそのものをアレルゲンとして食物アレルギーと同じように考えることはできず、詳しい仕組みにはまだ解明されていない部分がある。
ということになります。
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