「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「梅雨になるとアレルギーがひどくなる気がする」
「部屋を除湿したら鼻づまりが少し楽になった」
「アレルギーには湿度を下げたほうがいい?」
アレルギーと湿度には、なんとなく関係がありそうなイメージがあります。
特に日本は湿度が高い時期も多く、
ダニ
カビ
結露
寝具の湿気
などが気になる家庭も多いでしょう。
そこで出てくるのが、
除湿するとアレルギー症状は軽くなるの?
という疑問です。
調べてみると、答えは単純に「湿度を下げればアレルギーが治る」というものではありませんでした。
ただし、アレルギーの原因になるダニやカビを増えにくくするという意味では、湿度管理が役立つ可能性があります。
結論|除湿そのものがアレルギーを治すわけではないが、ダニやカビ対策として役立つ可能性がある
先に結論からいうと、
除湿機を使えば、直接アレルギー体質が改善するわけではありません。
しかし、室内の湿度が高い状態が続くと、ダニやカビが増えやすくなります。
ダニやカビは、人によってはアレルギー症状の原因になるため、湿度を適切に管理して増えにくい環境を作ることは、室内アレルゲン対策の一つになります。
厚生労働省の資料でも、湿度はアレルギーと直接関係するというより、カビやダニが発生する誘因になると説明されています。
つまり、
除湿する
↓
ダニやカビが増えにくくなる
↓
室内のアレルゲンを減らすことにつながる可能性がある
↓
結果として症状が軽くなる人がいる
という流れです。
重要なのは、
除湿=アレルギー治療
ではなく、
除湿=アレルゲンを増やしにくくする環境対策
ということです。
なぜ湿度が高いとダニが増えやすい?
ダニは高温多湿の環境を好みます。
特に日本のように湿度が高くなりやすい環境では、室内のダニ対策が重要になります。
日本アレルギー学会も、喘息やアレルギー性鼻炎、アトピー性皮膚炎などでは、室内アレルゲンとしてダニやカビなどへの対策が重要だとしています。
また、室内環境に関する資料では、湿度60%以上になるとダニが発生しやすい環境になるとされています。
そのため、
- 梅雨
- 夏場
- 結露しやすい部屋
- 換気が少ない部屋
- 布団やマットレス
などでは湿気がたまりやすくなります。
特に注意したいのが、寝室と寝具です。
人は寝ている間に汗をかくため、布団やマットレスには湿気がたまりやすくなります。
厚生労働省の資料でも、ダニアレルゲン対策では寝室や寝具への対策が重要とされています。
除湿するとダニアレルギーは改善する?
ここは少し注意が必要です。
「除湿すればダニが全部いなくなる」というわけではありません。
すでに部屋に存在しているダニや、その死骸・フンなどのアレルゲンが、除湿だけでなくなるわけでもありません。
そのため、
除湿機を置いた
↓
これでダニ対策は完璧
とは言えません。
日本アレルギー学会は、ダニアレルゲンを減らすためには、ダニが多い場所を重点的に掃除するなど、環境整備が重要だとしています。
つまり、除湿は、
ダニを今すぐ消す方法
というより、
ダニが増えやすい環境を作らないための方法
と考えるほうが近そうです。
例えば、
- 湿度管理
- こまめな掃除
- 寝具の手入れ
- 換気
- カーペットや布製品の管理
などを組み合わせることで、室内アレルゲン対策につながります。
カビ対策としても除湿は重要?
湿度が高い環境では、カビも発生しやすくなります。
室内のカビは、アレルギー症状との関係が問題になることがあります。
アレルギーポータルでも、鼻や目のアレルギー、喘息などでは、ダニやホコリ、カビなどの室内アレルゲンを増やさないための環境整備が重要と説明されています。
特に、
- 浴室
- 洗面所
- キッチン
- 窓の結露
- 押し入れ
- 家具の裏
- エアコン内部
などは湿気がたまりやすい場所です。
除湿によって室内全体の湿度を下げることに加えて、
湿気がたまっている場所そのものを改善する
ことも重要になります。
例えば、すでにカビが生えている場合、除湿機を使うだけでカビが消えるわけではありません。
カビを取り除き、再び湿気がたまりにくい環境を作る必要があります。
「除湿したら症状が楽になった」はあり得る?
これは十分にあり得る話です。
例えば、ダニやカビがアレルゲンになっている人の場合、
湿度が高い環境
↓
ダニ・カビが増えやすくなる
↓
アレルゲンに触れる機会が増える
↓
症状が悪化する
という可能性があります。
そのため、湿度管理を含む環境整備によって室内アレルゲンが減れば、症状が軽くなる人がいることは考えられます。
実際、日本アレルギー学会は、環境整備によってダニアレルゲン量が減少し、喘息症状の改善が報告された研究を紹介しています。
ただし、
除湿したら症状が改善した
という体験だけでは、
除湿だけが原因だった
とまでは分かりません。
季節の変化や掃除、換気、寝具の交換など、同時に変わったことが影響している可能性もあります。
アレルギーなら、とにかく湿度を下げればいい?
ここが意外と重要なポイントです。
湿度は低ければ低いほどアレルギーに良い
とは言えません。
厚生労働省の資料でも、高温多湿はダニや真菌を増えやすくする一方、アトピー性皮膚炎や気管支喘息では、低湿度が症状の悪化要因になる可能性があるとされています。
また、湿度が低すぎると、
- 鼻やのどが乾燥する
- 気道の粘膜が刺激を受けやすくなる
- 皮膚が乾燥する
といった問題が起こることがあります。
つまり、
高湿度だから悪い
↓
じゃあ極端に乾燥させればいい
という話でもありません。
アレルギー対策では、
ダニやカビが増えにくく、なおかつ乾燥しすぎない環境を目指す
という考え方が大切になりそうです。
湿度はどのくらいを目安にすればいい?
湿度については、住宅環境や季節、体調などによって適切な範囲が変わります。
ダニ対策に関する資料では、室内の湿度を50%程度に保つことを目標とする考え方も示されています。
一方で、建築物の衛生管理に関する厚生労働省の資料では、相対湿度40〜70%という範囲が示されています。
そのため、
「絶対に50%でなければいけない」
というより、
湿度が高すぎる状態を長く続けない
ことがまず重要でしょう。
特に、
- 湿度が高い日が続く
- 窓に結露が多い
- 部屋がジメジメする
- 押し入れが湿っている
- 寝具が湿っぽい
といった場合は、除湿や換気を考えるきっかけになりそうです。
除湿機だけでなく、エアコンの除湿でもいい?
室内の湿度を下げる方法は、除湿機だけではありません。
例えば、
- エアコンの除湿機能
- 換気
- サーキュレーター
- 窓を開けた換気
- 浴室などの換気扇
なども、湿気対策に役立つ場合があります。
ただし、外の湿度が非常に高い日に窓を開けると、かえって湿気が入ってくることもあります。
また、花粉症の場合は、
換気のために窓を開ける
↓
花粉が室内に入る
という問題もあります。
そのため、
アレルギー対策=とにかく窓を開ける
とも限りません。
季節や原因となっているアレルゲンに合わせて考える必要があります。
除湿機やエアコンの掃除も忘れずに
これは、以前の加湿器の記事とも共通するポイントですが、
湿度を管理する機械そのものの手入れ
も重要です。
エアコン内部などにカビが発生すると、室内環境への影響が問題になることがあります。
除湿や冷房を使っていても、フィルターや内部の汚れを放置していれば、
「アレルギー対策のために使っているのに、機器の汚れが気になる」
という状態になりかねません。
除湿は、機械を置けば終わりではなく、
掃除・換気・寝具の手入れとセット
で考えるほうがよさそうです。
花粉症には除湿で効果がある?
花粉症の場合は、少し話が変わります。
花粉症の主な原因は、当然ながら花粉です。
そのため、
部屋を除湿すれば花粉がなくなる
わけではありません。
花粉症では、
- 外から花粉を持ち込まない
- 室内に入った花粉を掃除する
- 衣類などに付着した花粉を落とす
といった対策が中心になります。
つまり、
ダニ・カビが原因の場合
除湿が環境対策の一つになる可能性がある。
花粉が原因の場合
除湿だけでは花粉そのものを減らせない。
という違いがあります。
「アレルギーに除湿が良いか?」を考えるときは、
何のアレルギーなのか?
が重要になります。
まとめ|除湿は「アレルギーを治す」ものではなく、アレルゲンを増やしにくくする対策
「除湿するとアレルギー症状は軽くなるの?」を調べてみると、
除湿そのものがアレルギーを治療するわけではありません。
ただし、湿度が高い環境はダニやカビが増えやすくなるため、適切な湿度管理によって室内アレルゲンを増やしにくくすることはできます。
その結果、
ダニやカビが症状の原因になっている人では、環境整備の一部として症状の改善につながる可能性がある
と考えられます。
一方で、
湿度を下げれば下げるほど良い
わけでもありません。
乾燥しすぎることで、皮膚や鼻・のどなどの症状が悪化する可能性もあります。
だからこそ大切なのは、
除湿することそのものではなく、アレルゲンが増えにくい室内環境を作ること
なのかもしれません。
もし湿度対策をするなら、
- 除湿
- 掃除
- 寝具の手入れ
- カビ対策
- 機器の掃除
までセットで考えると、より現実的なアレルゲン対策になりそうです。
「除湿したらアレルギーが治る?」というより、
部屋の湿気を減らすことで、アレルギーの原因になるものを減らせることがある
これが、今のところ一番正確な答えといえそうです。
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