アレルギーっ子家族の応援サイト|へっちゃら

⑤卵殻カルシウム成分表示の誤解

スーパーで食品の原材料表示を確認する女性のイラスト 食事とアレルギー

パンやお菓子の原材料表示を見ていて、「卵殻カルシウム」という文字にドキッとしたことはありませんか。「卵」という漢字が入っているだけで、思わず棚に戻してしまう——そんな経験がある方も多いと思います。でも実は、卵殻カルシウムは卵アレルギーがあっても食べられるとされている食品です。ここでは、その理由と、それでも不安が消えにくい理由を整理します。

卵殻カルシウムとは

その名の通り、卵の殻を粉末にして作られたカルシウムの補給源です。パンや麺のコシ出し、栄養強化のためのカルシウム源として、パン・麺類・お菓子など幅広い加工食品に使われています。

  • 焼成カルシウム:卵の殻を高温で処理したもの
  • 未焼成カルシウム:高温処理をしていないもの

なぜ「食べられる」とされているのか

卵アレルギーの原因は、卵の殻ではなく、卵白に含まれる「たんぱく質」です。卵の殻自体には、もともとアレルギーの原因になるたんぱく質がほとんど含まれていません。

  • 食物アレルギーを専門とする医療者向けの栄養指導資料では、卵殻カルシウム(焼成・未焼成とも)は「ほとんど鶏卵たんぱく質を含まないため摂取することができる」とされている
  • 抗原性(アレルギーを引き起こす力)を調べる検査でも、卵殻カルシウムの抗原性は低いことが確認されている
  • 卵アレルギーのあるお子さんに卵殻カルシウムを食べてもらう試験でも、症状の悪化は見られなかったという報告がある
  • 焼成カルシウムについては、原材料表示で「卵」と明記する義務がないケースもある

つまり、「卵殻カルシウム」という名前がついていても、実際には卵アレルギーの原因物質をほとんど含んでいない、というのが今の一般的な考え方です。

それでも不安に感じてしまう理由

理屈ではわかっても、「卵」の文字を見ると心配になってしまうのは、決しておかしなことではありません。

  • 原材料名に「卵」という漢字が入っているだけで、頭が「危険」と反応してしまう
  • 「未焼成」など処理方法による違いがあり、表示だけではどちらか判断しにくい
  • 「なぜ卵アレルギー対応をうたう商品に、卵殻カルシウムが入っているの?」という表示ルールのわかりにくさ

不安に感じること自体は自然な反応です。「気にしすぎ」と切り捨てず、わからないことは一つずつ確認していく姿勢の方が、結果的に安心につながります。

それでも心配なときの考え方

多くのお子さんが症状なく食べられるとされていますが、「絶対に安全」と言い切れるものではありません。処理方法によっては、ごく微量にたんぱく質が残っている可能性がゼロとはいえない、という慎重な見方もあります。

  • 初めて口にするときは、自己判断で決めつけず、医師に相談してから少量で試す
  • 医師から「卵殻カルシウムも除去するように」と個別に指示されている場合は、その指示を優先する
  • 体調がすぐれない日や、他に新しい食材を試している最中は避け、いつもと違う日を選ぶ

まとめ

  • 卵殻カルシウムは、卵の殻から作られたカルシウム補給源
  • 卵アレルギーの原因となるたんぱく質はほとんど含まれておらず、多くの場合食べられるとされている
  • 「卵」の文字に不安を感じるのは自然なこと。わからないことは確認する姿勢が大切
  • 初めては自己判断せず、医師に相談してから少量で試す

お子さんの症状の程度によって、食べられる範囲は異なります。自己判断で決めつけず、気になることがあれば必ずかかりつけ医に相談してください(詳しくは免責事項をご確認ください)。除去食全体の考え方は「除去食・食事管理」もあわせてご覧ください。

この記事は、食物アレルギーのあるお子さんを育てる運営者「まっさん」が、自身の経験と厚生労働省・専門機関等の公開情報をもとにまとめています。

参考にした情報源

運営者まっさんの似顔絵

へっちゃらはこんな人が書いています

へっちゃらは実際にアレルギーっ子を育てる父親まっさんが運営しています。1人の子供を育てるだけでも大変なのに、アレっ子はさらに大変だなぁ~と感じながら日々格闘しています。詳しい運営者情報はこちらから

※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

この記事、教えてあげたい人はいませんか?

アレルギーのあるお子さんの周りにいる、ママ友・パパ友や先生にも役立つ情報です

LINEで教えてあげる

コラム・レビューの新着

よく読まれている記事

コメント

タイトルとURLをコピーしました