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①アレルギーっ子の食事|まずは除去食・食事管理を知ろう

アレルギーっ子の食事|まずは除去食・食事管理を知ろう 食事とアレルギー

例えば子供が卵アレルギーの診断をされたとします。そうすると「目玉焼き」はもちろん「ゆで卵」も食べられないな~。いやいや「からあげ」「とんかつ」「菓子パン」や調味料の「マヨネーズ」にまで卵が入ってる、いったい何を食べさせればいいの?とお考えのお母さんが多いことでしょう。

卵アレルギーと診断されても、卵が入った食べ物が、ぜんぶ食べられないとは限りません。「目玉焼き」がダメでも「からあげ」「菓子パン」が食べられる子もいます。加熱などの調理法や分量によって、どこまで食べられるか変わります。

「念のため」「心配だから」と、食べないものを増やしすぎると、栄養が偏ってしまうこともあります。食べない食べ物を決めることを、「除去」といいます。

結論:卵アレルギーでも、卵製品が全部食べられないわけではありません。原因はおもに白身なので、よく加熱した黄身は食べられる子が多いです。食べてよい範囲は、主治医と決めましょう。避けるのは、それ以外だけで大丈夫です。

(食べてよい範囲は、病院で実際に食べて確かめる検査(食物経口負荷試験)で調べます。自宅で試すのはやめましょう。黄身を食べて何時間かあとに何度も吐くときは、主治医に伝えてください)

除去食とは?食物アレルギーの除去は「必要最小限」が基本

除去食とは?食物アレルギーの除去は「必要最小限」が基本

うちの子は、何をどこまで避ければいいのでしょう。

除去食とは、アレルギーの原因になる食べ物を、食事から取りのぞくことです。大事なのは、あれもこれも避けることではなく、その子が「食べると症状が出る食べ物だけ」を避けることです。

原因の食べ物でも、少しなら食べられたり、加熱や加工した形なら食べられたりすることがあります。この「食べられる範囲」は一人ひとり違うので、自己判断せず、主治医に相談してください。確かめるには、病院で行う食物経口負荷試験が必要です。詳しくは「③食物アレルギーの治療|症状が出ない量を食べて治すという考え方」もあわせてご覧ください。

除去する食べ物はどう決める?血液検査だけでは決められません

うちの子の検査で「陽性」と出たら、その食べ物は全部やめなきゃ、と思ってしまいませんか。でも、血液検査や皮膚の検査で陽性というだけでは、除去が必要かどうかはわかりません。

  • 「症状が出る食べ物だけを除去する」「“念のため”“心配だから”といって、必要以上に除去する食物を増やさない」と、食物アレルギー研究会の「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022」に書かれています。
  • 原因の食べ物でも、症状が出ない「食べられる範囲」までは、食べることができます。食べられる範囲の量を除去する必要はなく、食べられる範囲までは積極的に食べるように指導することが望ましい、とされています(同手引き)。
  • 医師の指示なく自宅で試し食べをするのは、とても危険です。絶対にやめましょう(アレルギーポータル)。

食物アレルギーの原因食物は?令和6年度の全国調査

うちの子の除去は、統計ではなく、その子が食べて症状が出た食べ物で決まります。そのうえで、全国の調査では、食べて症状が出た原因は次の順でした。

順位原因食物症例数割合
1鶏卵1,60926.7%
2くるみ91615.2%
3牛乳80713.4%
4小麦4898.1%
5落花生4217.0%
  • 消費者庁の令和6年度の全国実態調査(即時型の食物アレルギー、解析対象6,033件)の結果です。子どもだけでなく、すべての年齢の症例が含まれています。
  • この調査は、全国のアレルギーを専門とする医師を対象に、おおむね3年ごとに行われています。

食品表示で除去しなくていいもの|卵殻カルシウム・乳化剤・麦芽糖など

食品の裏に「卵」「乳」「麦」の文字を見つけるたび、うちの子は食べて大丈夫かな、とドキッとしますよね。

「念のため」の除去は、食品表示の言葉からも生まれやすいようです。次のものは、除去しなくていいとされています。

卵・牛乳・小麦アレルギー|除去しなくていい食品表示の一覧

アレルギー食品表示の言葉除去は?
鶏卵卵殻カルシウム除去する必要はありません
牛乳乳酸菌、乳酸カルシウム、乳酸ナトリウム、乳化剤、カカオバター、アーモンドミルク牛乳とは関係なく、食べられます
小麦麦芽糖、麦茶小麦アレルギーでも食べられます
  • この表は、東京都アレルギー情報navi.「食物アレルギー|対応・対策」をもとにしています。
  • 「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022」には、「乳化剤(一部乳由来あり)」「麦芽(一部小麦由来あり)」という注記もあります。
  • 乳糖は、原料の牛乳のたんぱく質がごく微量に残るため、使えるかどうかは主治医に相談してください(東京都アレルギー情報navi.)。
  • 迷う表示は、自己判断せず、主治医に相談してください。

大豆アレルギー|醤油・味噌は食べられることが多い

大豆アレルギーでも、醤油や味噌は、つくる過程(醸造)で大豆のアレルゲン(アレルギーの原因になる成分)の大部分が分解されるため、食べられることが多いとされています。納豆も、発酵によってアレルゲンになる力が下がることが期待できるとされています。

  • 「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022」の「大豆」の項目をもとにしています。
  • 食べられる範囲は一人ひとり違うので、自己判断せず、主治医に相談してください(東京都アレルギー情報navi.)。

除去食で不足しやすい栄養と補い方|牛乳・鶏卵・小麦

除去食で不足しやすい栄養と補い方|牛乳・鶏卵・小麦

うちの子の食べ物を減らして、栄養が足りなくならないか、心配になりますよね。

たくさんの食べ物を除去すると、栄養が偏りがちになることがあります(アレルギーポータル)。除去する食べ物によって、代わりにとりたい食べ物が変わります。

牛乳・鶏卵・小麦を除去するときの代わりの食べ物

除去する食べ物気をつけたいこと代わりに使う食べ物
牛乳カルシウムが不足しがち牛乳以外のカルシウムを多く含む食品(調整豆乳、干しひじき、アレルギー用ミルクなど)
鶏卵主菜のたんぱく質肉、魚、大豆・大豆製品など、たんぱく質が豊富な食品
小麦主食の置きかえ米を中心に、ごはん、米麺、米粉パンなど。小麦以外の食品をバランスよくとれば、栄養素の不足は生じにくいとされています
  • 「食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022」の、牛乳・鶏卵・小麦の項目をもとにしています。

卵・牛乳・小麦それぞれのくわしい話は、いちばん下の記事一覧の「代わりに使える食材と栄養」にまとめています。

栄養が心配なときは医師・管理栄養士に相談

多くの食べ物を除去していて、栄養が心配なときは、医師や管理栄養士に相談して、具体的に指導を受けるとよいとされています(アレルギーポータル)。管理栄養士の支援は、医師の診断・指示にもとづいて行われます(食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022)。

家庭での誤食予防|食品表示の見方とコンタミネーションに注意

毎日のごはんで、うちの子にいちばん気をつけたいのが誤食です。

食品表示の見方|原材料欄と注意喚起表示

  • 食品を買うときは、毎回、原材料を確認する習慣をつけましょう(食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022)。
  • 原材料名の欄に原因食物が書かれていなければ、基本的に、その食品は食べられます(東京都アレルギー情報navi.)。
  • 原材料の欄とは別に、「本製品の製造ラインでは、落花生を使用した製品も製造しています」のような注意喚起の表示が書かれていることがあります。使っていないアレルゲンが、ごく微量に混ざる可能性が否定できないときの表示です(東京都アレルギー情報navi.)。
  • 外食やお惣菜などの中食も、注意が必要です(東京都アレルギー情報navi.)。

コンタミネーション(意図しない混入)とは?調理器具や鍋の共用に注意

「コンタミネーション」とは、使っていないはずの食べ物が、調理や製造の途中で混ざってしまうことです。たとえばそば。そばと同じ釜でゆでたうどんには、そばが混ざることがあります(食物アレルギーの栄養食事指導の手引き2022)。

家庭では、アレルギーの子専用の調理器具や食器を用意することや、きょうだいとの接触、食べ物の取り違え、後片付けにも気をつけることが、栄養食事指導のポイントとして挙げられています(同手引き)。

食事とアレルギーの記事一覧|除去食・食品表示・離乳食・代替食材

気になることから、選んで読んでください。

食品表示と原因食物のこと

離乳食・粉ミルク・妊娠中の食事

代わりに使える食材と栄養

食べ物と症状の疑問

除去食と食事管理のまとめ

除去は「食べて症状が出た食べ物だけ」を必要最小限に。食べられる範囲は、自己判断せず、主治医と一緒に確かめます。

  • 血液検査などで陽性というだけでは、除去が必要かどうかはわからない
  • 卵殻カルシウム・乳化剤・麦芽糖などの表示は、除去しなくていい
  • 除去で足りなくなる栄養は、代わりの食べ物で補う
  • 食品表示の確認と、調理器具の分け方で、誤食を防ぐ

除去の範囲や進め方は、必ず主治医の指示に従ってください。

参考にした情報源

運営者まっさんの似顔絵

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へっちゃらは実際にアレルギーっ子を育てる父親まっさんが運営しています。1人の子供を育てるだけでも大変なのに、アレっ子はさらに大変だなぁ~と感じながら日々格闘しています。詳しい運営者情報はこちらから

※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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