「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「上の子は何でも食べられるのに、下の子だけ食物アレルギーがある」
「同じ親から生まれて、同じ家で育ったのに、どうして兄弟でこんなに違うの?」
アレルギーっ子がいる家庭では、こんな疑問を持つことがあるかもしれません。
親にアレルギーがあれば、子どもにもアレルギーが起こりやすくなる可能性はあります。しかし、だからといって兄弟全員が同じようにアレルギーになるわけではありません。
実はアレルギーの発症には、遺伝だけでなく、複数の要因が複雑に関係していると考えられています。
結論:兄弟でも、アレルギーになりやすさは同じではない
兄弟は親を共有しているため、アレルギーに関係する遺伝的な要素を共有しています。
しかし、兄弟だからといって、持っている遺伝的な特徴が完全に同じになるわけではありません。
さらに、アレルギーの発症には、
- 遺伝的な要因
- 皮膚の状態やバリア機能
- 生まれた時期
- 乳幼児期の環境
- 感染症などの経験
- 生活環境
など、さまざまな要因が関係するとされています。
つまり、
同じ親から生まれ、同じ家庭で育っていても、兄弟がまったく同じ条件で育っているわけではない
ということです。
これが、兄弟でアレルギーのなりやすさに差が出る理由の一つと考えられます。
「同じ親」でも遺伝的な条件は兄弟ごとに違う
「兄弟なら遺伝的な条件もほとんど同じでは?」
と思うかもしれません。
確かに兄弟は同じ両親から生まれますが、受け継ぐ遺伝的な組み合わせは一人ひとり異なります。
アレルギーは、一つの遺伝子だけで決まるものではなく、複数の遺伝的要因と環境要因が関係すると考えられています。
そのため、
上の子はアレルギーがある
↓
下の子も同じアレルギーになる
とも限りません。
逆に、
上の子にはアレルギーがない
↓
下の子も大丈夫
ともいえません。
兄弟でアレルギーの有無や種類が違うことは、特別に不思議なことではありません。
同じ家で育っていても「同じ環境」ではない
もう一つ重要なのが環境です。
兄弟は同じ家で育っているため、一見すると同じ環境に見えます。
しかし実際には、
- 生まれた季節が違う
- 妊娠・出産時の状況が違う
- 赤ちゃんの時に接した人や環境が違う
- 兄や姉がいる状態で育つ
- 乳幼児期の感染症などが違う
など、一人ひとり経験している環境は少しずつ異なります。
食物アレルギーについても、家族歴だけでなく、皮膚バリア機能や出生季節など、複数のリスク因子が報告されています。
つまり、
同じ家=同じ環境
ではないわけです。
「上の子と下の子」でアレルギーのなりやすさは違う?
これは少し面白い研究結果があります。
出生順や兄弟の人数とアレルギー疾患の関係を調べた研究のまとめでは、第一子と比べて第二子以降では、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーのリスクが低い傾向が報告されています。
また、アレルギー性鼻炎についても、第二子以降であることや兄弟がいることと、リスク低下との関連を示した研究があります。
ただし、ここは注意が必要です。
これは、
下の子はアレルギーになりにくい
と断定できるという意味ではありません。
あくまで研究全体で見た場合に、出生順や兄弟の存在とリスクの間に関連がみられたという話です。
個々の兄弟について、
「下の子だから大丈夫」
とはいえません。
兄弟がアレルギーだから、自分の子も同じになる?
例えば、兄が卵アレルギーだから、下の子も卵アレルギーになるのではないか。
そんな心配をすることもあるでしょう。
兄弟にアレルギーがあることは、家族歴として参考になる情報ではあります。
しかし、兄弟にアレルギーがあるからといって、下の子も同じアレルギーになるわけではありません。
食物アレルギーのある子どもの兄弟を調べた研究でも、検査で食物に対する感作があっても、実際に食べて症状が出るとは限らないことが報告されています。
ここでも、
家族にアレルギーがある=自分も必ず同じアレルギーになる
とは考えられないことが分かります。
結局、兄弟でアレルギーの差が出るのはなぜ?
今回の疑問を整理すると、
兄弟でも、アレルギーになりやすさが同じとは限りません。
その理由として考えられるのは、
- 兄弟ごとに遺伝的な組み合わせが異なる
- アレルギーには複数の遺伝的要因が関係する
- 同じ家庭でも一人ひとり育つ環境や経験が違う
- 皮膚の状態など、本人ごとの要因も関係する
といったことです。
さらに、出生順や兄弟の存在とアレルギーのリスクに関連があるという研究もあります。
ただし、
「この理由だから、この子はアレルギーになった」
と、一人の子どものアレルギーの原因を特定することは簡単ではありません。
だからこそ、
「同じように育てたのに、なぜこの子だけ?」
と自分の育て方を原因だと考える必要はありません。
アレルギーの発症は、親の遺伝だけでも、育て方だけでも説明できない複数の要因が関係するものです。
兄弟で違いがあること自体は、決して珍しいことではないと考えられます。
コラム・レビューの新着
よく読まれている記事




コメント