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アトピーの薬(内服薬と塗り薬)の種類

アトピーの診察風景の絵 アトピーケア

アトピーの薬、種類が多くて迷いませんか

病院でアトピーの薬を処方してもらったとき、「これは塗る薬」「こっちは飲む薬」というところまではわかっても、なぜその薬が選ばれたのか、他にどんな種類があるのか、意外とよくわからないまま帰ってきてしまうことってありますよね。

まっさんも、子どもの症状が変わるたびに薬の種類が微妙に変わって、正直「前と何が違うんだろう」と思ったことが何度もあります。

薬の種類を大まかにでも知っておくと、診察室で医師の説明が入ってきやすくなりますし、「この薬でいいのかな」という漠然とした不安も減らせます。今日は、アトピーの治療で使われる薬を「塗り薬」と「飲み薬」に分けて、それぞれどんな種類があるのかを整理していきますね。

薬の全体像をざっくりつかむ

アトピーの薬は、大きく分けると次の2つのグループになります。

  • 塗り薬(外用薬):炎症を起こしている皮膚に直接塗るタイプ
  • 飲み薬(内服薬):体の内側から炎症やかゆみを抑えるタイプ

基本になるのは塗り薬で、症状が広範囲だったり、塗り薬だけではコントロールが難しかったりする場合に、飲み薬が追加されるというのが一般的な考え方です。どちらを、どのタイミングで、どう組み合わせるかは症状の程度によって変わるので、ここから先はあくまで「こんな種類がありますよ」という全体像として読んでみてくださいね。

保湿剤と塗り薬、そもそも何が違うの?

「保湿剤」と「塗り薬」、どちらも肌に塗るものなので、混同してしまう方も多いと思います。この2つは役割がまったく違います。

  • 保湿剤:炎症のない、または落ち着いている肌にうるおいを与え、バリア機能を保つためのケア用品
  • 塗り薬(ステロイド外用薬・非ステロイド系外用薬など):すでに起きている炎症を抑えるための治療薬

炎症が出ている部分には塗り薬でしっかり抑え、炎症がない部分には保湿剤でうるおいを保つ、というのが基本の考え方です。「保湿さえしていれば薬はいらない」あるいは逆に「薬さえ塗っていれば保湿はしなくていい」というものではなく、どちらも役割分担しながら併用していくのが治療の基本になります。それぞれの具体的な塗り方・タイミングについては、「アトピーのスキンケア」でも詳しく紹介しています。

塗り薬について、もう少し詳しく

ステロイド外用薬

アトピーの治療でもっとも基本になるのがステロイド外用薬です。炎症を抑える効果が高く、長年の使用実績があります。

ステロイド外用薬にはいくつかの強さのランクがあり、症状の程度や塗る場所(顔・体・手足など)によって、医師が使い分けています。「顔には弱いランク、体には少し強めのランク」というように、同じ子どもでも部位によって違う薬が処方されることがあるのは、このためなんですね。

具体的には、次のように5段階に分類されています。

  • 最も強い(ストロンゲスト):クロベタゾールプロピオン酸エステルなど
  • とても強い(ベリーストロング):モメタゾンフランカルボン酸エステルなど
  • 強い(ストロング):ベタメタゾン吉草酸エステルなど
  • 普通(ミディアム):トリアムシノロンアセトニドなど
  • 弱い(ウィーク):プレドニゾロンなど

このうち上位2ランク(最も強い・とても強い)は医師の処方が必要な薬で、ドラッグストアなどで買える市販薬(OTC)は、下位3ランク(強い・普通・弱い)の範囲に限られています。市販薬を使う場合も、年齢や部位に合ったランクかどうかを薬剤師に確認すると安心です。

処方箋の薬品名を見て「これは何ランクの薬だろう」と気になったときは、次の診察のときに医師や薬剤師に聞いてみると、今の治療の全体像がつかみやすくなると思います。

ステロイドと聞くと不安に感じる方も多いと思います。この点については、次の見出しでもう少し触れますね。

非ステロイド系の外用薬

ステロイド以外にも、炎症を抑える塗り薬が増えてきています。

  • タクロリムス軟膏:ステロイドとは異なる仕組みで炎症を抑える薬で、顔や首など皮膚の薄い部分に使われることが多いタイプ
  • デルゴシチニブ軟膏:比較的新しいタイプの塗り薬で、炎症に関わる複数の経路に働きかける
  • ジファミラスト軟膏:こちらも新しいタイプで、乳幼児にも使用できる製剤がある

これらは「ステロイドを使いたくない場合の代わり」という位置づけだけでなく、症状や部位に応じてステロイドと使い分けたり、併用したりすることもあります。どの薬をどう組み合わせるかは、お子さんの状態によって医師が判断することなので、気になる点があれば診察のときに遠慮なく聞いてみてくださいね。

リビングで保湿剤・軟膏を塗る場面

飲み薬について

抗ヒスタミン薬

かゆみを抑える目的でよく処方されるのが抗ヒスタミン薬です。塗り薬だけでは掻き壊しが止まらないときや、かゆみで眠れないときなどに使われることが多い薬です。

眠気が出やすいタイプとそうでないタイプがあり、年齢や生活スタイルに合わせて選ばれています。「保育園に行く日は眠くなりにくいタイプ、寝る前はしっかり効くタイプ」というように、時間帯で使い分けることもあるようです。

症状が重い場合に使われる薬

塗り薬や抗ヒスタミン薬だけではコントロールが難しい、症状の範囲が広い、といった場合には、次のような薬が検討されることがあります。

  • 免疫抑制剤(内服):過剰な免疫の働きを抑えるタイプの薬
  • 生物学的製剤:注射で投与するタイプが中心で、特定の炎症物質の働きをピンポイントで抑える比較的新しい治療法
  • JAK阻害薬(内服):炎症に関わる情報伝達の経路を抑えるタイプの、比較的新しい飲み薬

これらは専門的な判断が必要な治療なので、皮膚科の中でもアトピー治療に詳しい医師のもとで検討されることが一般的です。「うちの子にはどの選択肢があるのか」は、症状の経過を見ながら主治医と相談していく部分になります。

薬を使う上で、保護者として知っておきたいこと

種類がわかったところで、実際に薬を使っていく上で意識しておきたいポイントを整理します。

  • 症状が良くなったからといって、自己判断で塗るのをやめたり量を減らしたりしない
  • 塗る量の目安(フィンガーチップユニットなど)は、スキンケアの記事でも紹介しているので参考にする
  • 副作用が心配なときは、我慢せずに次の診察で率直に相談する
  • 保育園や学校で薬を使う場合は、生活管理指導表とは別に与薬依頼書の提出が必要になることが多い

保育園・学校での薬の預け方については、別記事「生活管理指導表と与薬依頼書の違い」で詳しく整理しているので、あわせて読んでみてください。

薬への不安、どう向き合えばいい?

「ステロイドは怖い薬」というイメージを持っている方は今でも少なくないと思います。まっさんも最初はそうでした。

この不安との向き合い方については、以前の記事「アトピーの治療」で、正しく使えば副作用の心配はほとんどないという医学的な見解と、急にやめると症状が戻ってしまう現象についての考え方を、両方の立場を紹介しながら整理しています。薬そのものへの不安が強い場合は、まずそちらもあわせて読んでみてくださいね。

大事なのは、不安を一人で抱え込まずに、診察の場で「怖い」「不安だ」という気持ちも含めて医師に伝えることだと思います。

まとめ

アトピーの薬には、塗り薬だけでも複数の種類があり、症状が重い場合に検討される飲み薬までを含めると、選択肢は年々広がってきています。

どの薬を選ぶか、どう組み合わせるかは、お子さんの症状や年齢によって変わるので、自己判断はせず、必ず主治医の指示を優先してください。薬の種類を知っておくことは、診察室でのコミュニケーションを助けてくれる、そのくらいの気持ちで読んでもらえたらうれしいです。

なお本記事は一般的な情報提供を目的としたものであり、特定の治療法を推奨するものではありません。詳しくは免責事項をご確認ください。この記事は、食物アレルギーのあるお子さんを育てる運営者「まっさん」が、実体験と公開情報をもとにまとめています。

参考にした情報源

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※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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