「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「エキナセアって、アレルギーにもいいの?」
エキナセアについて調べると、「免疫力を高める」という話がよく出てきます。
アレルギーも免疫が関係するものなので、
「免疫に働きかけるなら、アレルギーにも何かいい作用があるんじゃない?」
と気になりますよね。
実は、調べてみると、この疑問にちょっと面白い研究が出てきました。
エキナセア・プルプレアを使ったアレルギー性鼻炎の研究で、くしゃみや鼻をかくような行動が減り、IgEも低下したという結果が出ていたんです。
「免疫にいい」というだけの話ではなく、アレルギーそのものを調べている。
これはちょっと気になります。
エキナセアで、アレルギーの症状が減っていた
2026年8月に発表された研究では、エキナセア・プルプレアの花びらから作った水抽出物を、アレルギー性鼻炎の状態にしたマウスに与えています。
すると、エキナセアを与えたマウスでは、くしゃみと鼻をかくような行動が減少しました。
さらに、血液中のIgEも低下しています。研究では、この変化に肥満細胞から放出される化学伝達物質が関係している可能性も検討されています。
今回の研究で見えてきたこと
エキナセア・プルプレアを与えたアレルギー性鼻炎モデルのマウスでは、
くしゃみ ↓
鼻をかくような行動 ↓
IgE ↓という変化が見られました。
ここが今回、一番おもしろいところです。
「免疫力を高めるから、アレルギーにもいいのかな?」と思って調べたら、実際にアレルギー症状とIgEの両方に変化が出ていた。
では、なぜこんな変化が起こったのでしょうか。
「免疫力アップ」とは、ちょっと違う?
ここで「エキナセア=免疫力アップ」とだけ考えると、少し話が違ってきます。
アレルギーでは、免疫が単純に弱いわけではありません。
本来なら、それほど反応しなくてもいいものに対して、免疫が反応してしまうことがあります。
だから、
「免疫を強くする」=「アレルギーが良くなる」
とは限りません。
今回の研究で注目したいのは、エキナセアが免疫全体を単純に「強くする」というより、アレルギー反応に関係する部分にも作用している可能性が見えてきたことです。
特にIgEの低下は、その可能性を考えるうえで気になる結果です。
もちろん、マウスの研究なので、この結果だけで人間にも同じことが起こるとは言えません。
でも、「エキナセアとアレルギーには何の関係もない」という話でもなさそうです。
人間の免疫には、どんな変化があった?
「でも、それってマウスでしょ?」
ここは気になります。
実は、人間を対象にしたエキナセアの研究もあります。
2024年の研究では、健康な成人80人にエキナセア・プルプレアの抽出物を8週間摂取してもらい、免疫に関係する変化を調べました。
その結果、エキナセアを摂ったグループでは、NK細胞の細胞傷害活性が上昇。さらに、IL-2、IFN-γ、TNF-αなどのサイトカインにも変化が見られました。
研究を並べてみると、こんな感じです。
| 研究 | 対象 | 見られた変化 |
|---|---|---|
| 2024年 | 健康な成人80人 | NK細胞の活性などに変化 |
| 2026年 | アレルギー性鼻炎モデルのマウス | くしゃみ・鼻をかく行動・IgEに変化 |
ここがちょっと興味深いところ。
人では免疫に関係する変化。
マウスではアレルギー反応に関係する変化。
それぞれ別の研究ですが、エキナセアが免疫に関わる働きを持ち、その中にアレルギーとの接点がある可能性が見えてきます。
じゃあ、人間の花粉症にもいいの?
ここまで来ると、
「じゃあ花粉症にも期待できるんじゃない?」
と思いますよね。
ただ、現在確認できる研究だけでは、そこまでは言えません。
2026年の研究はマウスを使ったもの。
2024年の人の研究は、アレルギーを治療する研究ではなく、免疫への作用を調べたものです。
つまり、
「エキナセアを摂れば、人間の花粉症が改善する」
と確認されたわけではありません。
でも、今回の研究から見えてきたものはあります。
エキナセアは「免疫力を高めるからアレルギーにいい」という単純な話ではなく、アレルギー反応に関係する免疫の働きに影響する可能性が研究されている。
ここは、最初に思っていたより少し面白い話です。
では、アレルギー体質そのものは変わる?
ここでタイトルの「アレルギー体質」に戻ります。
今回の研究で、アレルギー性鼻炎の症状やIgEに変化が見られたからといって、アレルギー体質そのものが変わったとは言えません。
「症状に変化があったこと」と「アレルギーになりやすい体質が変わったこと」は別だからです。
今のところ、研究から見えているのはここまでです。
| 気になること | 現在分かっていること |
|---|---|
| 免疫に作用する? | 人を対象にした研究で変化あり |
| アレルギー反応に作用する? | マウス研究で変化あり |
| 人のアレルギー症状を改善する? | まだ十分な研究なし |
| アレルギー体質を変える? | 確認されていない |
なので、「体質改善」を目的にエキナセアを考えるには、まだ研究が足りません。
ただ、アレルギー反応そのものへの作用が研究され、実際に変化が確認されていることは、今回見つかった興味深いポイントです。
エキナセアを使うなら、ここには注意
エキナセアは植物由来ですが、「自然のものだから安心」とは限りません。
エキナセアではアレルギー反応が起こることがあり、まれに重い反応になる可能性もあります。子どもの研究では発疹が見られた例もあり、子どもに使う場合は医療者への相談が勧められています。
また、エキナセアはキク科の植物と近い仲間なので、関連する植物にアレルギーがある人は注意が必要です。
エキナセアを試すなら
「ハーブだから大丈夫」とは考えず、特に子どもやアレルギーのある人は、使う前に医師や薬剤師へ相談しておきましょう。
エキナセアは、アレルギーにどう良い?
ここまで調べてみると、最初の疑問への答えが少し見えてきます。
エキナセア・プルプレアでは、免疫に関係する働きに作用することが人を対象に研究されている一方、アレルギー性鼻炎のマウスでは、くしゃみや鼻をかく行動が減り、IgEも低下していました。
そのため、エキナセアがアレルギー反応に関係する免疫の働きへ影響する可能性は、研究する価値がありそうです。
ただし、現時点では人の花粉症などで同じ効果が確認されたわけではなく、アレルギー体質そのものが変わることも分かっていません。
「免疫力を高めるからアレルギーにいい」という単純な話ではなかったけれど、調べてみると、アレルギー反応そのものに変化が出た研究まで見つかった。
エキナセアとアレルギーの関係は、これから人でどこまで確認されていくのか、ちょっと気になるところです。
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