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②アレルギー検査にかかる費用は?|受診の流れも解説

アレルギー検査の費用と受診の流れ 検査・治療・病院

子供のアレルギーのことは心配していても、いざとなると「実際どのくらいお金がかかるんだろう」と気になるものです。でも、お金のことを気にするのはごく自然なことだと思います。

ここでは、検査にかかる費用の目安と、受診してから結果が出るまでの流れを整理します。

アレルギーの検査には、血液を採って調べる「血液検査」と、原因と疑われる食べ物を医師の管理のもとで実際に食べて、症状が出るかどうかを確かめる「食物経口負荷試験」があります(食物経口負荷試験の手引き2023による)。どちらも、健康保険の点数表に点数が決められています。

結論:血液検査は1項目あたり数百円、食物経口負荷試験(外来)は1回で2,000〜3,000円が目安です(自己負担が2〜3割の場合)。さらに、自治体の「子ども医療費助成制度」で、自己負担がかからない自治体も多くあります。

(助成の内容は自治体によって違うので、お住まいの市区町村で確認しておくと安心です)

検査の費用はどれくらいかかるの?

検査費用の目安(保険適用時・3割負担の場合)

健康保険が使える診療の費用は、「点数」で決まっています。1点は10円で(厚生労働省による)、窓口で払う自己負担の割合は、小学校に入る前(義務教育就学前)は2割、それ以降は3割です(厚生労働省による)。次の表は、検査料の点数から計算した、自己負担の目安です。

検査点数自己負担(2割)自己負担(3割)
血液検査(特異的IgE抗体)1項目110点220円330円
血液検査 1回の採血での上限1,430点2,860円4,290円
食物経口負荷試験(外来)1,000点2,000円3,000円
  • 血液検査は、1回の採血で多くの項目を調べても、検査料は1,430点が上限です(厚生労働省の点数表による)。
  • 食物経口負荷試験に保険が使えるのは、食物アレルギーが強く疑われる16歳未満で、国に届け出た医療機関で行う場合です。年3回までです(厚生労働省告示、日本小児アレルギー学会による)。
  • 点数は診療報酬の改定で変わることがあります。上の金額は、各検査の点数から計算したもので、実際の金額は医療機関で確認してください。

入院して食物経口負荷試験を行う場合は、検査料だけでなく入院の費用もかかります。国立病院機構相模原病院の例は、次のとおりです(相模原病院による)。

入院食物負荷試験(相模原病院の例)自己負担(3割)の目安
日帰り約2万円
1泊2日約4万円
  • 入院中の食事代と、個室の差額ベッド代は、別にかかります(相模原病院による)。

子ども医療費助成制度で、どこまでカバーされる?

多くの自治体で、自己負担がかからない

多くの自治体には、「子ども医療費助成制度」(「マル子」「マル乳」など、呼び方は自治体により異なります)があり、健康保険が使える診療の自己負担分を、自治体が助成してくれます(目黒区による)。

こども家庭庁の調査(令和7年4月1日現在)では、全国の市区町村の実施状況は、次のとおりでした(こども家庭庁による)。

調査項目(通院)市区町村の数割合
こどもの医療費の助成を実施1,741すべて
18歳になった年度の末まで助成1,576約9割
所得制限がない1,692約97%
一部自己負担がない1,319約76%
  • 割合は、全国1,741の市区町村に対する概算です。
  • 一部自己負担が残る市区町村や、所得制限のある市区町村もあります。

つまり、お住まいの自治体によっては、血液検査や食物経口負荷試験の自己負担がかからないこともあります。

助成の対象にならないもの

健康保険が使えないものは、助成の対象になりません。入院時の食事代のように、自治体によって扱いが違うものもあります(目黒区、世田谷区による)。

項目助成の対象
健康診断・予防接種対象外
入院時の差額ベッド代対象外
薬の容器代対象外
診断書などの文書料対象外
入院時の食事代自治体によって異なる(目黒区では助成の範囲に含まれる)

対象年齢や所得制限は自治体によって違う

対象年齢、所得制限の有無、自己負担の有無は、自治体ごとに異なります。こども家庭庁が公表している全国の実施状況(PDF)も参考になりますが、お住まいの自治体の内容や申請の仕方は、「③必ず申請しよう!賢く使う助成金まとめ」で紹介しています。

初診からどんな手順で結果が出るの?

アレルギー検査の初心から結果までの流れ
  1. 初診:問診と診察のあと、必要に応じて血液検査や皮膚テストなどを行います(岡山市による)。
  2. 血液検査の結果:結果が出るまでの日数は、受診のときに確認しておくと安心です。
  3. 食物経口負荷試験の予約(必要な場合):年齢、過去の症状、血液検査の結果をもとに、医師と相談して食べる食品を決め、予約します(相模原病院による)。
  4. 食物経口負荷試験の実施:原因と疑われる食品を、1回または何回かに分けて食べ、症状が出るかを確かめます。最後に食べてから2時間以上は、経過を観察します。症状が遅れて出ることがあるため、試験の翌日まで症状の有無を観察するよう指導されます(食物経口負荷試験の手引き2023による)。
  5. その後:症状が出なければ、自宅でくり返し食べて、確実に食べられることを確認し、最終的に「陰性」と判定します。少量で陰性だったときは、自宅で1〜数か月症状がないことを確認したうえで、もっと多い量の試験を考えることもあります(食物経口負荷試験の手引き2023による)。

食物経口負荷試験は入院が必要?

外来(日帰り)で行う場合と、入院して行う場合があります。違いは次のとおりです(食物経口負荷試験の手引き2023による)。

外来(日帰り)入院
対象重い症状が出るリスクが低い場合に限るリスクのある場合も含め、あらゆる重さの場合
相模原病院の例日帰り原則として1泊2日
  • リスクを考えるときには、たとえば、アナフィラキシーなど重い症状が出たことがあるか、ごく少量で症状が出たことがあるか、血液検査の特異的IgE抗体が高いか、喘息のコントロールが悪くないか、といった点が見られます(食物経口負荷試験の手引き2023による)。
  • 強い症状が出たときは、外泊の予定でも、医師の判断で宿泊になることがあります(相模原病院による)。

ちなみに、園・学校用の診断書も

保育園・幼稚園・学校で給食対応を希望する場合は、「生活管理指導表」という、医師が記入する専用の書類が必要になります。2022年4月の診療報酬改定で、食物アレルギーのお子さんの生活管理指導表を医療機関が渡した場合も、保険診療の「診療情報提供料」の対象になりました(日本小児アレルギー学会による)。

項目内容
点数250点(月1回)
自己負担2割で500円、3割で750円
対象になる場合食物経口負荷試験が陽性か、明らかな症状の既往があり、かつ、IgE抗体などの検査が陽性の場合
渡し方園や学校からの求めに応じて渡す

生活管理指導表の見方については、「生活管理指導表の読み方・解釈の仕方」で紹介しています。

まとめ

検査の費用は健康保険の点数で決まっていて、自治体の助成制度で自己負担がかからないことも多いです。

  • 血液検査は1項目あたり数百円、食物経口負荷試験(外来)は1回2,000〜3,000円が目安(自己負担2〜3割の場合)
  • 入院の食物経口負荷試験は、相模原病院の例で3割負担の目安が、日帰り約2万円・1泊2日約4万円
  • 全国すべての市区町村に子ども医療費助成制度があり、一部自己負担がない市区町村が約76%
  • 外来か入院かは、これまでの症状や血液検査の値などをもとに判断される
  • 園・学校用の生活管理指導表は、条件を満たすと「診療情報提供料」の対象

費用や助成の内容は、医療機関や自治体によって異なります。正確な金額は、受診先の医療機関と、お住まいの自治体の窓口に確認してください。

「へっちゃら」まっさんより

うちの子をアレルギーの疑いで初めて病院に連れて行ったのは、0歳の頃でした。

初めはアレルギー検査のこともよくわかっていなかったので、「何か変な病気にかかっていないかな」と心配で、検査結果が出るまではヤキモキしていました。

費用についても、実質無料で検査を受けることができました。

参考にした情報源

運営者まっさんの似顔絵

へっちゃらはこんな人が書いています

へっちゃらは実際にアレルギーっ子を育てる父親まっさんが運営しています。1人の子供を育てるだけでも大変なのに、アレっ子はさらに大変だなぁ~と感じながら日々格闘しています。詳しい運営者情報はこちらから

※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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