ネットでいろいろ調べていると、今見てもらっている先生のやり方とちょっと違う。先生のことを信頼していないわけじゃないけど、他の先生の話や意見も聞いてみたいな。
お子さんの治療を続けていく中で、そんな気持ちになったことがある方もいると思います。
でも、「主治医に言い出しにくい」「失礼にあたるのでは」と、なかなか一歩を踏み出せない方も多いのではないでしょうか。ここでは、セカンドオピニオンを検討するタイミングと、進め方について整理していきます。
結論:セカンドオピニオンは、主治医に伝えたうえで、今の治療を納得して続けるための方法です。主治医に遠慮しなくて大丈夫です。
(費用は保険がきかず全額自己負担で、神奈川県の資料では22,000〜33,000円が目安です。相談時間は30〜60分が目安です)
セカンドオピニオンってそもそも何?転院とは違う?

「別の病院に行く」と聞くと、転院のようで身構えてしまいますが、そうではありません。
セカンドオピニオンとは、主治医から示された診断や治療方針について、別の医療機関の医師に求める「第2の意見」のことです。
これはあくまで、今の主治医のもとで治療を続けることを前提にした制度です。担当医を変えることや転院を目的にしたものではありません。
つまり、セカンドオピニオンは「主治医を見限る」ことではなく、「今の治療をより納得して続けるための一つのステップ」という位置づけなんですね。
- 国立がん研究センターは、「セカンドオピニオンを受けること=転院して別の医師のもとで治療を受けること」ではない、と書いています
- 東京都の資料にも、主治医とうまくいかないから別の医師へ行くために使うものではない、という説明があります
セカンドオピニオンを受けるタイミングは?いつ検討すればいい?
「いつ切り出せばいいの?」が、いちばん迷うところですよね。
| いつ | 国立がん研究センターの書き方 |
|---|---|
| 最適なタイミング | 担当医から治療方針の説明があったとき |
| そのほか | 治療を始めたあとで、治療方針を考え直すときも、よい機会とされている |
| 担当医と違う意見だったとき | 選択肢が広がる |
| 担当医と同じ意見だったとき | 病気や治療への理解が深まり、納得して治療に臨めることがある |
- 表は、国立がん研究センター がん情報サービス「セカンドオピニオン」をもとにしています。
- がんの情報ですが、「主治医以外の医師の意見を聞く」というセカンドオピニオンの考え方は、お子さんの病気でも同じです。
主治医の意見にある程度納得はしているけれど、もう一歩踏み込んで話を聞いておきたい、というときにも、検討する価値があるということですね。「不満があるときだけ」のものではありません。
セカンドオピニオンの利用率は?実際どのくらいの人が使っているの?

「セカンドオピニオンなんて、大げさかな」と思う方もいるかもしれません。でも、実際の利用状況を見てみると、興味深いことが分かります。
| 調査 | 対象 | 結果 |
|---|---|---|
| メディカルノート(2020年11月) | 同社の会員のうち、がん治療のアンケートに答えた424人 | セカンドオピニオンを受けた人は21%、受けていない人は79% |
| ティーペック・マクロミル(2022年8月) | 直近15年以内にがんになった20〜79歳の879人 | 主治医から勧められた人は、約3人に2人が受診した |
- どちらも、がん治療を受けた方への調査です。お子さんの病気についての数字ではありません。
- 調査をした会社のホームページに載っている結果をもとにしています。
つまり、この調査では、セカンドオピニオンを利用した人は少数派でした。「みんな当たり前にやっていること」ではないので、勇気がいると感じる方が多いのも自然なことだと思います。
興味深いのは、主治医からセカンドオピニオンを勧められた場合、約3人に2人が利用したという結果です。主治医の方から水を向けてもらえれば、利用のハードルは下がるのかもしれません。逆に言えば、こちらから切り出しにくいだけで、「聞いてみたい」という気持ち自体は持っている方も多いのでは、ということでもあります。
セカンドオピニオンは患者の権利|遠慮しなくて大丈夫です
ここで少し、肩の力を抜いてみてください。
東京都の資料には、「セカンドオピニオンを求めるのは患者の権利」と書かれています。国立がん研究センターは、最近は日常的に行われるようになってきたので、担当医に気を遣ったり、遠慮したりする必要はない、としています。
- 東京都の資料では、セカンドオピニオンの目的を、患者さんの自己決定権を支えることと、患者さんと主治医の信頼関係を強くすることとしています
- 伝えにくいときは、相談支援センターや看護師さんに相談できると、国立がん研究センターは書いています
セカンドオピニオンは主治医に失礼?という気持ちについて
言い出しにくい気持ち、すごくよく分かります。
これがおそらく、いちばん大きなハードルだと思います。でも、心配しすぎなくて大丈夫なようです。
セカンドオピニオンは、あくまで患者自身が納得のいく治療法を選べるようになるためのもので、主治医を変えるためのものではありません。東京都の資料にも、医師の理解のもとで受けることが大切だと書かれています。
セカンドオピニオンの進め方|基本的な流れ
流れは、思ったよりシンプルです。
- まず、今の主治医から、診断や治療方針の説明を受ける。ここが、セカンドオピニオンの最初のタイミングです
- 内緒で受けるのではなく、主治医に伝えたうえで、紹介状(診療情報提供書)やこれまでの検査データを準備してもらう
- セカンドオピニオン外来のある病院を探し、窓口に連絡して予約する。受診の方法、費用、相談時間、必要な書類を、このときに確認する
- 相談時間は30〜60分程度が目安
- 相談が終わったら、原則として主治医のところに戻る。相談した病院は、内容を主治医に伝えるので、家族と話し合ったうえで、今後の方針を主治医と一緒に考える
- 手順は、国立がん研究センター がん情報サービス「セカンドオピニオン」をもとにしています。
- 相談時間の目安は神奈川県の資料、「原則として主治医に戻る」「内容を主治医に伝える」は東京都の資料をもとにしています。
セカンドオピニオンの費用の目安|保険は使える?
気になるお金のことも、先に知っておくと安心です。
セカンドオピニオンは健康保険の対象外で、自由診療(全額自己負担)になります。金額は病院によって違います。
| 例 | 費用 | 時間 |
|---|---|---|
| 神奈川県の資料(目安) | 22,000〜33,000円 | 30〜60分 |
| 東邦大学大森病院(東京都の資料より) | 基本料金は30分で10,000円。30分延ばすごとに3,000円 | 完全予約制 |
- 国立がん研究センターは、保険がきかない自由診療で全額自己負担であり、金額は病院によって違うと書いています。紹介状(診療情報提供書)をつくる費用には、保険が使えます。
- 神奈川県の資料は、がん医療の案内の中の目安です。病気や病院によって変わるので、予約のときに確認してください。
セカンドオピニオンのまとめ
セカンドオピニオンは、主治医に伝えたうえで受ける、治療に納得するための方法です。
- 転院や、主治医を変えることではない
- 最適なタイミングは、主治医から治療方針の説明があったとき
- 主治医に伝えて、紹介状と検査データを準備してもらう
- 保険はきかず全額自己負担。相談は30〜60分が目安
- 主治医に気を遣ったり、遠慮したりする必要はない
セカンドオピニオンは、主治医を裏切ることでも、失礼にあたることでもありません。お子さんの治療について、より納得して向き合うための一つの手段です。「聞いてみたい」という気持ちが少しでもあれば、まずは主治医に率直に伝えてみることから始めてみてください。
「へっちゃら」まっさんより
うちは実は、義理のお父さんがお医者さんなので、セカンドオピニオンと言いますか、アドバイスは義理のお父さんからももらっています。
ちょっと変わったお医者さんなので、治療というよりは、食べ物のアドバイスをもらって、アレルギーの治療に役立てています。一人のお医者さんだけではなく、他のお医者さんの話も聞くことで、違う角度からの話が聞けるので、良いかもしれません。
ただ、話がごちゃごちゃにならないように、気をつけないといけませんね。もらったアドバイスは、主治医の先生にも伝えるようにしています。
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