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⑥アレルギー症状のチェックリスト|軽度・注意・危険の3段階

アレルギー症状のチェックリスト|軽度・注意・危険の3段階 検査・治療・病院

食後に食器を洗っていたら、さっきまで大声ではしゃいでいたのに、子供の声が聞こえない。気になって話しかけてみても、元気がなくぐったりしている。

アレルギーでも、こんな症状があります。大事に至らないように、アレルギーにはどんな症状があるのか知っておくことが大切です。

このページは診断をするものではありません。お子さんの様子に当てはまる症状を探して、「様子を見てよいか」「受診するか」「今すぐ救急車を呼ぶか」を考える助けになるようにまとめました。

結論:当てはまる症状を、「軽度」「注意」「危険」の3段階で確認しましょう。軽い症状なら、食べたものと時間をメモして受診します。「危険」の症状が一つでもあれば、様子を見ずに119番です。

(食物アレルギーの症状は、食べてから2時間以内に出ることが多いとされています。エピペンを処方されている場合は、使ったあとも必ず救急車を呼びます)

症状チェックリスト|当てはまるものはありますか?

食物アレルギーの症状は、部分的で軽いものから、命に関わるものまで幅があります。学校向けのマニュアルにある3段階の分け方をもとに、チェックリストにしました。当てはまるものに☐をつけるつもりで、上から見てください。

【軽度】部分的な症状

☐症状
☐一部だけにじんましんや赤みが出ている
☐部分的にかゆがっている
☐部分的に腫れている
  • 抗ヒスタミン薬(かゆみや腫れをおさえる薬)があれば飲み、安静にして様子を見ます。悪化したら、次の「注意」の対応に進みます(群馬県のマニュアル、横浜市による)。
  • 症状はすぐにおさまる場合もありますが、受診の判断は変わりません。食後2時間以内にじんましんが出たり、顔が腫れたりしたときは、かかりつけ医に相談しましょう(群馬県)。

【注意】症状が広がっている・目立つ

☐症状
☐皮膚の症状(じんましん、赤みなど)が全身に広がっている
☐呼吸器の症状が目立つ(咳、のどの違和感など)
☐消化器の症状が目立つ(吐き気、嘔吐、腹痛、下痢など)

【危険】一つでもあれば、すぐ救急車を

まず確認:今すぐ119番が必要なサイン
☐症状
☐息がしにくい、ゼーゼーする、呼吸が弱い
☐のどや胸が締めつけられる
☐吐き続ける、強い腹痛が続く
☐ぐったりしている、意識がもうろうとしている
☐脈が触れにくい、脈が不規則
☐顔色が青白い、手足が冷たい
  • 表は、アレルギーポータル「アナフィラキシー」、横浜市「食物アレルギー」、群馬県の「学校における食物アレルギー対応マニュアル」をもとにしています。
  • アナフィラキシーとは、複数の臓器に急に症状が出て、命に関わることもある状態のことです。短時間で進行するため、早めの対応が大切とされています(横浜市による)。
  • 皮膚の症状(じんましんなど)は、全症例の約85%に出る、いちばん多い症状です。ただ、皮膚の症状だけで判断せず、呼吸や意識の様子をあわせて見てください。

エピペンを処方されている場合は、ためらわずに使います。症状が一時的に落ち着いても、薬の効果が切れて再び悪化することがあるため、エピペンを使ったあとも、必ず救急車を呼んで医療機関を受診します(群馬県の学校向けマニュアルによる)。エピペンについては「⑦アナフィラキシーの補助治療薬「エピペン」|使うタイミングと打ち方」「⑧エピペンの事故|事例から学ぶ、知っておくと安心な話」にまとめています。

参考:臓器ごとの主な症状

臓器主な症状
皮膚赤み、じんましん、かゆみ、湿疹
粘膜目の充血、むくみ、鼻水、くしゃみ、口・唇・舌の違和感や腫れ
呼吸器のどの違和感、咳、ゼーゼー、呼吸困難
消化器吐き気、嘔吐、腹痛、下痢、血便
神経頭痛、眠気、落ち着きがない、意識障害
循環器血圧低下、脈が速い・遅い、手足の冷え、顔色が青白い
  • 表は、横浜市「食物アレルギー」の症状の分類をもとにしています。

ショックの症状は、どのくらいの割合で起きる?

消費者庁の全国調査では、即時型食物アレルギー(食べてすぐ症状が出るタイプ)の6,080例のうち、660例(10.9%)にショック症状がありました。およそ10人に1人です。「うちの子は大丈夫」と思わずに、備えておくことが大切です。

年齢ショック症状があった割合
0歳8.1%
1・2歳8.2%
3〜6歳13.0%
7〜17歳12.1%
18歳以上24.6%
全体10.9%
  • 令和3年度「即時型食物アレルギーによる健康被害に関する全国実態調査」(消費者庁、2020年1〜12月の症例)をもとにしています。
  • ショックとは、血圧が下がるなどして、ぐったりしたり意識が低下したりする状態です。

受診するときに伝えたいこと

受診するときに伝えたいこと
伝えることポイント
食べたもの何を、どのくらい食べたか
時間食べた時間と、症状が出た時間(食後何分で出たか)
症状の特徴どんな症状が、どう変わったか。写真が撮れるなら記録しておく
繰り返しているか同じ食べ物で、症状が繰り返し出ているか。以前に重い症状があったか
家族や環境など家族のアレルギー、飲んでいる薬など(医師が診察で確認する項目です)
  • 表は、横浜市「食物アレルギー」、群馬県の「妊娠中〜離乳期に知っておいてほしいこと」、国立病院機構相模原病院の資料(厚生労働省 アレルギー疾患対策推進協議会)をもとにしています。
  • うまく説明できるか不安なときは、メモを見せるだけでも大丈夫です。

📄 受診メモ(PDF)

これらの項目をまとめておけます。印刷して書き込むと、診察で伝え忘れを防げます。

「アレルギー受診メモ」をダウンロード

どこで診てもらえばよいか迷うときは、「⑤アレルギーは何科?|かかりつけ医と専門医の違いを知ろう」も参考にしてください。

自宅の検査キット(IgG検査)には注意

「原因の食べ物を、自宅で調べられたら」と、検査キットが気になることもあると思います。ただ、食べ物に対するIgG抗体(血液中にできる、体を守る物質のひとつ)を調べる検査について、日本小児アレルギー学会は、食物アレルギーの原因を調べる方法として推奨しないという見解を出しています(2014年)。

理由内容
健康な人にもある食物に対するIgG抗体は、食物アレルギーのない健康な人にもあります
原因でない食べ物まで除く検査が陽性だった食べ物を原因と考えて除去すると、原因ではない食べ物まで除いてしまいます
健康への影響除く食べ物が多くなると、健康被害につながるおそれがあります

ちなみに、初めての食材は平日の午前中に

初めて食べる食材は、平日の午前中に与えるのがすすめられています。症状が出たときに、すぐ医療機関を受診できるからです。あわせて、小さじ1杯から始めること、お子さんの体調が良いときに与えることも挙げられています(川崎市による)。

夜間や休日に迷ったら

夜間や休日に「救急車を呼ぶほどか、わからない」というときは、子どもの急な病気の電話相談「#8000」があります。#8000にかけると、お住まいの都道府県の相談窓口につながり、家庭での対処や、受診する病院について助言を受けられます(厚生労働省による)。

こんなとき連絡先
息がしにくい、ぐったりしているなど、命に関わりそう119番(迷わず救急車)
様子が気になるが、救急車を呼ぶか迷う(15歳未満)#8000(子ども医療電話相談)
  • 相談できる時間帯は、都道府県によって異なります。厚生労働省の「子ども医療電話相談事業」のページで、お住まいの地域を確認しておくと安心です。
  • #8000は電話での助言であり、診察や治療ではありません。大人向けの電話相談「#7119」は、15歳以上が対象です(新潟県・長野県の案内による)。

まとめ

息がしにくい、繰り返し吐く、ぐったりするなどの症状が一つでもあれば、様子を見ずに119番です。

  • アナフィラキシーは、複数の臓器に急に症状が出て、短時間で進行することがある
  • 即時型食物アレルギーの約10人に1人(10.9%)に、ショック症状がある
  • エピペンを使ったあとも、必ず救急車を呼んで受診する
  • 軽い症状でも、食べたものと時間をメモして受診する
  • IgG抗体検査は、食物アレルギーの原因を調べる方法として推奨されていない
  • 初めての食材は、平日の午前中に小さじ1杯から

気になる症状があるときは、このチェックリストだけで判断せず、医療機関に相談してください。原因については「食物アレルギーの原因|食べた時と肌からの侵入(経皮感作)」もあわせてご覧ください。

「へっちゃら」まっさんより

アナフィラキシーに関しては本当に怖いので、早めの対応を心がけてください。1つでも症状があれば、119番に連絡したほうが安全です。

また、アレルギーの疑いで受診するときは、記事に書いているようなことを伝えると診察もスムーズです。へっちゃら独自の「アレルギー受診メモ」も作成しましたので、コピーして使っていただければと思います。

#8000番に関しては、私も一度利用したことがありますが、なかなか電話がつながりませんでした。電話がつながっても、救急車を呼ぶための窓口ではなく、アドバイスが中心です。緊急時は迷わず119番に連絡してください。

参考にした情報源

運営者まっさんの似顔絵

へっちゃらはこんな人が書いています

へっちゃらは実際にアレルギーっ子を育てる父親まっさんが運営しています。1人の子供を育てるだけでも大変なのに、アレっ子はさらに大変だなぁ~と感じながら日々格闘しています。詳しい運営者情報はこちらから

※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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