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畳ってやっぱりダニが多い?アレルギーには最悪?

アレルギーの本当?生活・環境 生活・環境

「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。

「畳の部屋って、ダニが多そう……」

ダニアレルギーがあると、そんなふうに気になることがありますよね。

昔から「畳はダニが繁殖しやすい」と言われることも多く、アレルギーがあるならフローリングのほうがいい、カーペットは避けたほうがいい、なんて話もあります。

でも、実際のところはどうなんでしょう。

畳には、本当にそんなにダニが多いの?

そして、もしダニがいるとしても、畳の部屋にいること自体がアレルギーを悪化させるの?

この2つは、似ているようで少し違います。

調べてみると、1980年代から日本の家庭を対象に、床材ごとのダニの数を調べた研究がありました。

まず、畳にはダニがいる

これは本当です。

1984年、ダニアレルギーのある小児気管支喘息児の家庭を調べた研究では、家の床や寝具、家具などにどれくらいダニがいるのかが調査されました。

床材について見ると、1畳あたりのダニ数は、

  • カーペット:418匹
  • 畳:131匹
  • 板の間:27匹

という結果でした。

つまり、畳にもダニはいました。

「畳にはダニなんていない」というわけではありません。

ただ、ここでちょっと意外な結果が出ています。

1984年の調査結果

カーペット:418匹/1畳

畳:131匹/1畳

板の間:27匹/1畳

畳にもダニはいましたが、今回の調査ではカーペットのほうが約3倍多いという結果でした。

「畳はダニだらけ」というイメージとは、少し違いますよね。

ダニが多かったのは、むしろカーペット

この研究では、床材の中でもカーペットにダニが多く、板の間が少ないという傾向が確認されています。

さらに、家全体で見ると、カーペットがある家や古い家ほどダニが多いという結果でした。

布製のソファーやイス、ぬいぐるみからも多数のダニが検出されています。

つまり、「床なら全部同じ」というわけではありません。

ダニが多かった場所

床材では
カーペット > 畳 > 板の間

そのほかにも、

布製ソファー・イス・ぬいぐるみ

から多数のダニが検出されました。

そして寝具からもダニが確認されています。

ここを見ると、「畳だけを特別に悪者にするのはちょっと違うのでは?」という疑問が出てきます。

じゃあ、畳は安心していいの?

ここで話はもう少し複雑になります。

1995年には、東京周辺のアトピー性皮膚炎患者157人の家庭を調べた研究があります。

この研究では、ダニがカーペット、畳、そして畳の下から多く検出されました。

しかも、ほとんどの場所では夏を中心にダニが増える傾向が見られています。

つまり、畳は「カーペットより少ないから大丈夫」と単純に言えるわけでもありません。

別の研究ではどうだった?

アトピー性皮膚炎患者157人の家庭を調査。

ダニは、

カーペット・畳・畳の下

などから多く検出されました。

特に多くなりやすかったのは夏の時期。

「畳にもダニはいる」ことは、別の調査でも確認されています。

ここまで来ると、

「結局、畳はダニが多いの?少ないの?」

となりますよね。

実は、これは調査方法や住宅環境、季節などによって変わります。

「畳だから必ずダニが多い」と一言で決められる話ではありません。

ダニの数だけじゃなく「アレルゲン」も気になる

ダニアレルギーの場合、気になるのは生きているダニの数だけではありません。

問題になるのは、ダニのフンや死骸などに含まれるアレルゲンです。

そのため、「ダニが何匹いたか」だけでアレルギーへの影響を判断することはできません。

実際、1990年代の研究では、アレルギー患者の家庭にある畳などについて、ダニアレルゲンの量も調べられています。

ここでも、畳からダニアレルゲンは検出されています。

ただし、床材の種類を比べると、カーペットのほうが高い値を示した研究もあります。

つまり、

「畳にダニがいる」

と

「畳が一番アレルゲンを増やす」

は、同じ話ではありません。

じゃあ、畳があるとアレルギーが悪化するの?

ここが一番知りたいところですよね。

実は、ここまで紹介した研究の多くは、

「畳の部屋にいるとアレルギー症状が悪化するか」

を直接比較した研究ではありません。

床材ごとにダニがどれくらいいるのか、家庭内のどこにダニが多いのかを調べた研究です。

なので、

畳の部屋
↓
ダニが増える
↓
アレルギー症状が悪化する

と、そのまま一直線につなげることはできません。

ここは意外と大事なところです。

今回の研究から分かること

分かる

・畳にはダニがいる
・畳や畳の下からダニが多く検出された研究がある
・カーペットでは、畳より多くダニが検出された研究がある

この研究だけでは分からない

・畳があるだけでアレルギーが悪化するのか
・畳をフローリングに変えれば症状が改善するのか
・畳そのものがアレルギーの原因なのか

ここを分けて考えると、かなり見え方が変わります。

ダニ対策をしたら症状はどうなった?

畳そのものではありませんが、家庭内のダニを減らすことと症状の変化について、興味深い研究があります。

1995年のアトピー性皮膚炎患者157人を対象にした研究では、そのうち難治例34人に対して、ダニの状態を調べたうえで複数のダニ対策を実施しています。

十分にダニ対策を行った17人では、ダニ数が30%以下まで減少した割合が82%でした。

そして、**臨床症状が「著明改善」または「改善」となった割合は88%**でした。

一方、ダニ対策が不十分だった17人では、症状の改善率は35%でした。

ダニ対策をしたグループでは

十分な対策を実施
→ ダニ数が30%以下になった割合 82%

→ 臨床症状の改善率 88%

対策が不十分だったグループ
→ 臨床症状の改善率 35%

これは「畳をなくせば治る」という研究ではありません。

ダニアレルギーが関係している人では、家庭内のダニを減らすことが症状改善につながる可能性を示した研究です。

ここは、畳の話を考えるうえでも重要です。

「畳かフローリングか」だけを見るより、その家の中でダニやダニアレルゲンがどれくらい存在しているかを見るほうが大切なのかもしれません。

畳は「最悪」なのか?

ここまで調べてみると、少なくとも、

「畳はダニが多いから、アレルギーには最悪」

とまでは言えなさそうです。

畳にダニがいることは事実。

そして、畳や畳の下から多くのダニが検出された研究もあります。

でも、床材を比較した研究では、畳よりカーペットのほうがダニが多かったという結果も出ています。

さらに、アレルギー症状との関係を考えるなら、床材そのものだけではなく、湿度、季節、掃除、寝具、家具など、家庭内の環境全体を見る必要があります。

「畳=最悪」とは言い切れない

畳にもダニはいる。

でも、

畳よりカーペットのほうがダニが多かった研究もある。

そして、アレルギー症状への影響を考えるなら、畳という素材だけではなく、家の中のダニやアレルゲンの量を見る必要があります。

畳を捨ててフローリングにしたほうがいい?

ここまで読むと、

「じゃあ、ダニアレルギーなら畳を全部フローリングにしたほうがいい?」

と思うかもしれません。

でも、今回確認した研究だけから、そこまで結論を急ぐ必要はなさそうです。

実際、1984年の研究では板の間のダニ数が最も少なかった一方、畳よりカーペットのほうが多いという結果でした。

だからといって、すべての家で「畳をフローリングに変えればアレルギーが改善する」と証明されたわけではありません。

むしろ、ダニアレルギーがある場合には、畳だけを気にするのではなく、布団やマット、カーペット、布製家具なども含めて家の中のダニ対策を考えるほうが現実的です。

畳ってやっぱりダニが多い?アレルギーには最悪?

調べてみると、答えはちょっと意外でした。

畳には、たしかにダニがいます。

畳や畳の下から多くのダニが検出された研究もあります。

でも、床材を比較した研究では、カーペットのほうが畳より多くのダニが検出されました。

つまり、

「畳=ダニが多い」

というイメージは、少なくとも単純化しすぎています。

そして、

「畳=ダニアレルギーには最悪」

というところまで示す研究も、今回確認した範囲ではありませんでした。

むしろダニアレルギーを考えるなら、畳かフローリングかだけではなく、寝具やカーペット、布製家具、湿度、掃除など、家の中で実際にダニやアレルゲンがどれくらい増えているかを見るほうが大切です。

「畳はダニが多いから危ない」

昔から聞くこの話も、研究を実際に見てみると、ちょっと違った景色が見えてきます。

畳が悪者なのではなく、ダニアレルギーがある場合に、どこにダニが多くいるのかを見ていくことが大事なのかもしれません。

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※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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