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⑤アレルギーは何科?|かかりつけ医と専門医の違いを知ろう

アレルギーは何科?|かかりつけ医と専門医の違いを知ろう 検査・治療・病院

「うちの子にアレルギーの症状が出ているけど、どこで診てもらえばいいんだろう?」

道を歩いていると「アレルギー科」の看板を見かけるけれど、いつも診てもらっている先生ではだめなのかな……。そんなふうに迷ったことはありませんか。

アレルギーは、長く付き合っていくものです。だからこそ、「この先生になら、なんでも相談できる」と思える存在は、きっと心の支えになります。ここでは、かかりつけ医と専門医の役割の違いや、専門医の探し方、紹介状なしで大きな病院に行ったときの費用、良い関係を築くコツをまとめました。

結論:まずはかかりつけ医(主に小児科)に相談し、詳しい検査や治療が必要なときに、紹介状を書いてもらって専門の医療機関へ進むのが基本です。リスクのある症例などは、専門の医療機関への紹介が望ましいとされています。

(アレルギー専門医は診療科ごとに認定されているので、受診前に、お子さんの症状を診てもらえるか確認しましょう。紹介状なしで大きな病院に行くと、初診で医科7,000円以上の特別の料金がかかることがあります)

かかりつけ医と専門医、役割はどう違うの?

かかりつけ医と専門医、役割はどう違うの?
かかりつけ医(診療所など)専門の医療機関(拠点病院など)
役割科学的知見に基づく適切な医療に関する情報をもとに、治療などを行うクリニックでの治療で改善しない場合に、詳しい検査や治療を担う
連携一般病院や薬局・薬剤師と連携し、必要に応じて都道府県の拠点病院とも連携するかかりつけ医や一般病院との間で、紹介・逆紹介(専門の医療機関で診たあと、かかりつけ医に戻すこと)を行う

「アレルギー専門医」は、診療科ごとに認定されている

「アレルギー専門医」は、一つの診療科の名前ではありません。日本アレルギー学会の専門医は、内科、小児科、皮膚科、耳鼻咽喉科、眼科など、基本となる診療科ごとに認定されます。専門医を名乗れるのは、学会の認定を受けた医師だけです。受診の前に、お子さんの症状を診療してもらえるかを、医療機関に確認することが勧められています(日本アレルギー学会による)。

診療科専門医の人数
内科2,321名
小児科1,912名
皮膚科532名
耳鼻咽喉科466名
眼科26名
合計5,257名
  • 令和8年(2026年)5月27日のアレルギー疾患対策推進協議会の資料(厚生労働省)をもとにしています。
  • 同じ資料には、人口10万人あたりの専門医数は全国平均3.4人で、地域によって差がある(最多は東京都の5.7人、最少は山形県の1.1人)と書かれています。

「アレルギー科」の看板がある医院は、専門医?

街で「アレルギー科」の看板を見かけて、「いつもの先生ではだめなのかな」と思ったことはありませんか。「アレルギー科」は、医療機関が診療科名として広告できる科の一つです(厚生労働省の通知による)。一方、アレルギー専門医は、日本アレルギー学会の認定を受けた医師だけが名乗れます(日本アレルギー学会による)。看板の診療科名と、専門医の認定は別のものです。専門医かどうかを知りたいときは、日本アレルギー学会の「専門医・指導医一覧」で確認できます。いつもの先生に、まず相談しても大丈夫です。

専門の医療機関への紹介が考えられるケース

食物アレルギーの診療の手引きには、専門の医療機関への紹介を考える目安が書かれています。医師向けの資料ですが、「どんなときに専門の医療機関へ行くのか」の参考になります。

こんなとき手引きの書かれ方
リスクのある症例専門の医療機関へ紹介することが望ましい
乳幼児期:微量の食物経口負荷試験で陽性になった専門の医療機関への紹介を考慮する
乳幼児期:食物経口負荷試験でアナフィラキシーが起きた専門の医療機関への紹介を考慮する
乳幼児期:少量の食物経口負荷試験で、繰り返し陽性になった専門の医療機関への紹介を考慮する
かかりつけ医の施設で、食物経口負荷試験ができない近隣の実施医療機関と連携して、積極的に紹介する
  • 表は、食物アレルギー研究会「食物アレルギーの診療の手引き2023」(管理・治療)をもとにしています。
  • どこで受診するかは、お子さんの状態によって変わります。迷ったときは、まずかかりつけ医に相談し、お子さんに合った紹介先を提案してもらいましょう。

かかりつけ医は、口コミも参考に

かかりつけ医を探すときは、Googleの口コミや医療情報サイトのレビューを参考にする方も多いと思います。「駐車場が停めやすい」「待ち時間が短い」といった通いやすさの情報だけでなく、「話をよく聞いてくれる」「説明が丁寧」といった先生の人柄や対応の雰囲気も、口コミから見えてくることがあります。一方で、専門医を自分で探したいときは、口コミよりも、この後で紹介する学会や公的機関の情報を参考にする方が安心だと思います。

かかりつけ医から専門の医療機関へ、大まかな流れ

  1. かかりつけの小児科で、症状や心配なことを相談する
  2. 詳しい検査や治療が必要な場合、紹介状(診療情報提供書)を書いてもらう
  3. 紹介状を持って、専門の医療機関を受診する
  4. 以降は、かかりつけ医と専門の医療機関の間で、紹介・逆紹介をしながら診てもらう

ちなみに、紹介状なしで大きな病院に行くと料金が上がる

「いきなり専門医のいる大きな病院に行った方が早いのでは」と思うこともあるかもしれません。ただ、紹介状(他の医療機関からの文書による紹介)なしで、大きな病院を受診すると、「特別の料金」が別にかかります。

項目内容
対象の病院特定機能病院、一般病床200床以上の地域医療支援病院、一般病床200床以上の紹介受診重点医療機関など
初診(紹介状なし)医科で7,000円以上
再診医科で3,000円以上(病状が安定し、医師が他の医療機関への紹介を申し出たのに、引き続きその病院を受診した場合)
対象外救急の患者、労働災害、公務災害、交通事故、災害で被害を受けた患者など
  • 金額は「以上」で、病院ごとに決められています。受診前に、その病院のホームページなどで確認してください。
  • 表は、協会けんぽ「ちゃんと知ろう!大病院の特別の料金」と、兵庫県の「選定療養費(紹介状なしの受診時の患者負担)の改正」(2026年8月更新)をもとにしています。

アレルギー専門医の探し方

信頼できる探し方として、学会や公的機関が公開している情報があります。特定の医療機関の評判サイトだけに頼らず、まずはこうした一次情報から探してみることをおすすめします。

探し方内容
日本アレルギー学会の「専門医・指導医一覧」学会が認定した専門医を、学会のサイトで探せます
都道府県のアレルギー疾患医療拠点病院クリニックでの治療で改善しない場合に、詳しい検査や治療を担う施設です。お住まいの地域の拠点病院は、アレルギーポータルの専用ページで探せます
食物経口負荷試験の実施施設食物アレルギー研究会のサイトで探せます。緊急時の対応体制が整った施設で、アレルギー専門医が実施します。探し方は「⑬食物経口負荷試験を受けたい|信頼できる病院を探すポイントは?」にまとめています
厚生労働省の「医療情報ネット(ナビイ)」診療日、診療科目、対応できる疾患や治療内容などで、医療機関や薬局を探せます
電話相談国立病院機構相模原病院と、国立成育医療研究センターで実施されています。詳しくは、各病院のサイトで確認してください
  • 表は、アレルギーポータル(厚生労働省の補助事業として、日本アレルギー学会が運営)の「医療機関・都道府県情報」と、日本アレルギー学会のサイトをもとにしています。
  • 日本アレルギー学会の「専門医・指導医一覧」のページには、掲載情報が最新でない可能性があるため、利用前に学会の最新情報を確認するよう書かれています。

良い医師選び・関係づくりのポイント

良い医師選び・関係づくりのポイント
確認したい点理由
お子さんの症状を診療してもらえるか、受診前に医療機関へ確認する専門医は診療科ごとに認定されていて、受診前の確認が勧められています(日本アレルギー学会)
「必要最小限の除去」の考え方に沿っているか手引きの原則は、「正しい診断に基づいた必要最小限の原因食物の除去」です(食物アレルギー研究会)
食べられる範囲を、自己判断ではなく医師と一緒に決めているか食べられる範囲には個人差があり、自己判断は危険です。正確な判断には、食物経口負荷試験が都度必要とされています(東京都アレルギー情報navi.)
食物経口負荷試験ができる、または実施施設を紹介してもらえるか自施設でできない場合は、近隣の実施医療機関と連携して紹介することが、手引きに書かれています(食物アレルギー研究会)

サプリメントなどの健康食品は、体質によってはアレルギー症状を引き起こすことがあります。受診のときには、健康食品を使っていることを、医師や薬剤師に伝えることが大事とされています(東京都健康安全研究センターによる)。試してみたいものがあれば、頭ごなしに諦めるのではなく、「今の治療と併用しても大丈夫か」を主治医に相談してみてください。

受診を続けるコツ

一つの病院で納得のいく答えが出ないときは、他の専門医に意見を聞くセカンドオピニオンという選択肢もあります。くわしくは「⑮最近増えてきたセカンドオピニオン|他の先生の意見も聞きたいとき」で紹介しています。信頼できる医師を見つけるには時間がかかることもありますが、そこには大きな意味があると思います。

まとめ

まずはかかりつけ医に相談し、必要に応じて専門の医療機関を紹介してもらうのが基本です。

  • かかりつけ医は日々の治療、専門の医療機関は、クリニックの治療で改善しないときの詳しい検査や治療を担う
  • アレルギー専門医は、内科・小児科・皮膚科・耳鼻咽喉科・眼科など、診療科ごとに認定されている
  • 紹介状なしで大きな病院に行くと、初診で医科7,000円以上の特別の料金がかかることがある
  • 専門医は、日本アレルギー学会やアレルギーポータルなど、公的な情報から探すと安心
  • 健康食品などを試したいときは、主治医に併用の相談をする
  • 一つの病院で納得がいかなくても、セカンドオピニオンという選択肢がある

医療機関選びに、唯一の正解はありません。お子さんとご家庭に合った相談先を見つけてもらえたらと思います。

「へっちゃら」まっさんより

かかりつけ医や専門医との相性は、すごく大切ですね。

お医者さんと言っても人それぞれ。性格も違えば、診療の進め方も違うと思います。かかりつけ医を探すときは、うちではネットで事前に口コミなどを検索したりします。あんまり話を聞いてくれなかったり、話が難しくてわからない先生も中にはいますので。

幸い、うちはかかりつけ医との相性も良く、体格の大きな先生なので、息子も「クマ先生」と呼んでなついております。

参考にした情報源

運営者まっさんの似顔絵

へっちゃらはこんな人が書いています

へっちゃらは実際にアレルギーっ子を育てる父親まっさんが運営しています。1人の子供を育てるだけでも大変なのに、アレっ子はさらに大変だなぁ~と感じながら日々格闘しています。詳しい運営者情報はこちらから

※本記事は、公開されている情報をもとに、できるだけわかりやすくまとめたものです。個別の状況によって適切な対応は異なりますので、ご不安な点がある場合は自己判断せず、専門機関・専門家にご確認ください。詳しくは免責事項をご覧ください。 緊急性の高い症状が見られる場合は、自己判断せず、直ちに救急要請または医療機関を受診してください。

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