まず何を見ればいいか、迷ったときに
食物アレルギーのある子を初めて受け持つことになったとき、「何から勉強すればいいのか分からない」と感じる先生・保育士の方も多いのではないでしょうか。
幸い、文部科学省や日本学校保健会、日本小児アレルギー学会など、信頼できる機関が無料で公開している研修資料がいくつもあります。今日は、その中から代表的なものを整理してご紹介します。
文部科学省の研修動画・資料
文部科学省は、学校におけるアレルギー疾患対応について、DVD形式の映像資料をYouTubeで無料公開しています。このページ内でそのまま再生できるようにしていますので、続けて視聴してみてください。
①学校におけるアレルギー疾患対応の基本的な考え方
②食物アレルギーに関する基礎知識
③学校生活上の留意点(食物アレルギー・アナフィラキシー)
④緊急時の対応
いずれも、対応するPDF資料もあわせて公開されており、動画と資料を照らし合わせながら学べます。校内研修の教材としても活用しやすい構成になっています。
日本学校保健会のガイドライン
「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン」は、学校における食物アレルギー対応の基本となる資料です。緊急時対応の流れをまとめた「アクションカード」も、印刷してすぐ使える形で公開されています。
📋 日本学校保健会の資料はこちら
アレルギーポータルの研修・eラーニング
厚生労働省の事業として運営されている「アレルギーポータル」では、研修・講習会・eラーニングの情報がまとめられています。
📋 アレルギーポータルの資料・案内はこちら
📄 研修用スライドをダウンロード(PowerPoint)
🔗 講習会の開催情報を見る
※アナフィラキシーへの対処を学べる動画は、上記スライド内に収録されています。
開催中・開催予定の講習会情報も掲載されているため、定期的にチェックしておくと、地域や学校関係者向けの研修機会を見つけやすくなります。開催日程は変動するため、最新情報は公式サイトでご確認ください。
自治体独自の研修事例集
石川県教育委員会など、一部の自治体では、校内研修の進め方そのものをまとめた事例集を公開しています。校内でシミュレーション研修を行う際の台本例や、実際の研修の流れが紹介されているものもあり、これから校内研修を企画する立場の方には特に参考になります。
エピペンの取り扱いについては、「エピペンとは、アナフィラキシー緩和の自己注射薬」でも基本的なポイントをまとめています。あわせてご覧ください。
公式資料と、保護者・本人の声、両方を知っておきたい
今回紹介したのは、いずれも国や専門機関が作成した、信頼性の高い公式資料です。制度や対応の基本を押さえるうえで欠かせないものですが、公式資料だけでは、実際に子どもがどう感じているか、保護者がどんな場面で困っているかまでは、なかなか伝わってきません。
へっちゃらでは、そうした「制度の外側にある実感」——保護者の気持ちや、子ども自身が感じていること——も記事にしています。公式資料で基本を押さえたうえで、ぜひ他の記事もあわせて読んでみてください。制度と実感、両方を知ることで、より子どもに寄り添った対応につながるはずです。
まとめ
食物アレルギーへの対応は、一度学んだら終わりというものではなく、知識をアップデートし続けることが大切です。今回紹介した資料はいずれも無料で見られるものばかりなので、着任時の予習や、校内研修の教材として活用してみてください。
本記事は一般的な情報提供を目的としており、対応は園・学校によって異なります。詳しくは免責事項をご確認ください。この記事は、食物アレルギーのあるお子さんを育てる運営者「まっさん」が、実体験と公開情報をもとにまとめています。
参考にした情報源
- 文部科学省「アレルギー疾患対応資料(DVD)映像資料及び研修資料」
- 公益財団法人日本学校保健会「学校のアレルギー疾患に対する取り組みガイドライン(令和元年度改訂)」
- アレルギーポータル「研修・講習会・eラーニング」
コラム・レビューの新着
よく読まれている記事




コメント