「アレルギーの本当?」は、へっちゃらの管理人「まっさん」が子供のアレルギーを調べる中で、気になった「アレルギーの雑学」「様々な治療法」「噂話」をまとめて編集しています。詳しくはこちらをご覧ください。
「バッチフラワーレメディでアレルギーが良くなる」って本当?
アレルギーについて調べていると、「バッチフラワーレメディを使ったら症状が良くなった」という話を見かけることがあります。
「花から作られたもの」と聞くと、ハーブや漢方のようなものをイメージする人もいるかもしれません。でも、バッチフラワーレメディは、一般的な薬草療法とは少し違います。
そして、もうひとつ気になるのが「レメディ」という言葉。ホメオパシーでも同じ言葉が使われるので、「バッチフラワーレメディもホメオパシーの一種なの?」と思ってしまいます。
まずは、そもそもバッチフラワーレメディがどんなものなのか見てみましょう。
バッチフラワーレメディって何?
バッチフラワーレメディは、イギリスの医師エドワード・バッチが考えた療法です。
現在は38種類のレメディが基本となっていて、それぞれが「恐れ」「不安」「落ち込み」「焦り」など、人の感情や心の状態と結びつけられています。
つまり、「この花がアレルギーに効く」という考え方が中心なのではありません。
その人が今どんな気持ちを抱えているのかを考えて、対応するレメディを選んでいくのが特徴です。
ここを知ると、アレルギーとの関係も少し見えてきます。
ホメオパシーの「レメディ」とは違うの?
結論からいうと、バッチフラワーレメディとホメオパシーは別のものです。
ホメオパシーでは「似た症状を起こすものが、その症状を治す」という考え方を基本に、症状や体質などからレメディを選びます。
一方、バッチフラワーレメディでは、38種類のレメディを感情や心理状態との関係から選ぶことが中心です。
どちらも「レメディ」という言葉を使うため混同しやすいのですが、考え方や使われ方は異なります。
どうしてアレルギーの話につながるの?
ここで、「心の状態を見るものなのに、どうしてアレルギーに使われるの?」という疑問が出てきます。
アレルギーの症状が続くと、かゆみや鼻水、くしゃみなど身体的なつらさだけでなく、「また症状が出たらどうしよう」という不安を感じることもあります。
特に子どものアレルギーでは、食事や外出、学校生活などに気を配る場面も多く、親子ともに精神的な負担を感じることがあります。
そうした中で、バッチフラワーレメディを使って「気持ちが落ち着いた」「不安が軽くなった」と感じる人がいるのは、理解できるところです。
ただ、ここで確認したいのは、気持ちが楽になることではなく、アレルギーそのものが改善するのかということです。
アレルギーへの効果を調べた研究はある?
今回、バッチフラワーレメディとアレルギーについて調べましたが、アレルギー疾患に対する効果を十分に確認できる質の高い臨床研究は見つかりませんでした。
「使っていたらアレルギーが良くなった」という個人の体験談はありますが、それだけで治療効果を判断することはできません。
そこで、アレルギーに限らず、バッチフラワーレメディそのものについて行われた研究にも目を向けてみます。
これまでの研究ではどうだった?
バッチフラワーレメディについては、これまでにいくつかの比較試験や研究レビューが行われています。
2010年のシステマティックレビューでは、7件のランダム化比較試験を検討しています。その中で、プラセボと比較した研究では、バッチフラワーレメディがプラセボを上回る効果は確認されませんでした。
2002年のレビューでも、ランダム化比較試験ではプラセボを超える効果を示す結果は得られていません。
また、不安などを対象にした研究でも、バッチフラワーレメディを使ったグループとプラセボのグループで、明確な差が確認されなかったものがあります。
さらに2026年に発表された進行がん患者を対象とした三重盲検ランダム化比較試験でも、希望や生活の質について、バッチフラワーレメディとプラセボの間に明確な差は確認されませんでした。
研究を整理すると
| 調べられていること | 現在の研究から分かっていること |
|---|---|
| アレルギーへの効果 | 十分な臨床研究を確認できない |
| 不安などへの効果 | プラセボを上回る効果は明確ではない |
| 生活の質などへの効果 | はっきりした有効性は確認されていない |
| 研究全体 | 効果を裏付ける十分な証拠はない |
「花を使っている=薬草療法」ではない
ここも少し紛らわしいところです。
植物を利用した療法には、植物に含まれる成分そのものの作用を調べるハーブなどの薬草療法があります。
一方、バッチフラワーレメディは、そうした薬草療法とは考え方が異なります。
そのため、「植物から作られているから、植物の成分がアレルギーに作用するのでは?」と考えるのは少し違います。
バッチフラワーレメディについて考えるときは、ハーブなどとは分けて考えたほうが分かりやすそうです。
使ってみて「楽になった」と感じることまで否定する必要はない
研究結果を見ていると、「効果がないなら、使う意味もないの?」と思うかもしれません。
でも、実際に使った人が「気持ちが落ち着いた」と感じることまで、研究結果だけで否定する必要はありません。
アレルギーと付き合う中で、不安やストレスを少しでも減らしたいという気持ちは自然なものです。
ただし、そこから「アレルギーそのものを治すことができる」と考えるには、現在の研究では根拠が足りません。
結局、バッチフラワーレメディでアレルギーは改善する?
今回調べてみて分かったのは、バッチフラワーレメディは、そもそもホメオパシーとは別の療法で、38種類のレメディを感情や心の状態との関係から選ぶものだということでした。
そして肝心のアレルギーについては、直接的な効果を確認できる十分な研究は見つかりませんでした。
バッチフラワーレメディ全体について行われた研究でも、プラセボを上回る効果は明確になっていません。
「使ってみたら気持ちが楽になった」という経験まで否定する必要はありませんが、アレルギーの治療を目的として使うことをすすめられるだけの科学的な根拠は、現時点では確認できないというのが、今回の調査で見えてきたところです。
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